妊娠中に胸のしこりを見つけた場合

症状

妊娠第二期や三期で胸にしこりを見つけた場合、どうすればよいのでしょうか。ほとんどの場合、それは良性ですので安心してください。ここではそれを見つけた時にどうすればいいのか、その対処法について紹介します。

胸にしこり見つけることは怖いことで、ほとんどの女性がまずガンを疑うのではないかと思いますが、実はそれほど心配することはありません。 American Cancer Societyによると、(特に35歳以下の場合は)妊娠中に乳がんになるということはほとんど無く、さらに妊娠中に胸部に生じる変化の多くは従来よりも胸をしこりのある、硬くて重いものに感じさせるそうです。実のところ、もし妊娠第二期や三期ならば、その胸のしこりに対する尤もな説明としては、実際に乳管が詰まっているから、といえるかもしれません。

しこりの正体

妊娠第二期には既に、胸は赤ちゃんを育てられるように準備しています。そしてその過程で、乳管が詰まったり、肥大したりすることがあるのです。では、それはどうやって確かめればよいのでしょうか。詰まった乳管というのは通常硬く赤い塊で、触ると柔らかく、数日経てば消えてしまいます(授乳中も同様につまる可能性があります)。
良い知らせとしては、これらのいらいらするしこりや腫れというのは、赤ちゃんを養うために体が準備をしているという証であり、もし母乳で授乳するのであれば、乳がんのリスクを減らしてくれるという研究結果が出ています。

自分で出来ること

その状態を早く改善するには、定期的に温かく圧迫するか、シャワーするときにお湯をかけるなどして管をマッサージすることで、つまりを解消して、しこりを取り除くことが出来ます。また別の専門家によれば、アンダーワイヤーの入ったブラジャーは避け、あまりきつくしめすぎないようにしましょう。もししこりがなくならなかったり、あるいは悪化した場合は、感染していないか医者に診てもらいましょう。

乳がんとの見分け方

一方乳がんのしこりというのは、最初に表れたときは赤かったり痛くは無く、温かいお湯やマッサージでは消えません。しかし医者にとっても、ただのしこりと乳がんのしこりを見分けることは非常に難しいことなのです。妊娠中に乳がんになる可能性が全く無いわけではないので、もし胸に何か疑わしいものを発見したら、検査を出産するまで待ってはいけません。確かに妊娠中の胸の組織はより厚く、塊状になっているため検査するのが難しくなっているかもしれませんが、それでも検査することは出来ますし、何より一刻も早く正確な診断をしてもらうことが一番大切なのです。

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