ニキビ

症状

ニキビは、吹き出物ができる皮膚の状態です。白ニキビ、黒二キビ、そして肌に赤く、炎症を起こした斑点(膿疱など)が発症することがあります。

原因

二キビは、皮膚の表面の小さな穴が詰まると起こります。これらの穴は毛穴と呼ばれます。
・それぞれの毛穴は毛包に開く。毛包には毛と脂腺がある。腺から放出された脂は古い皮膚細胞を除去し、皮膚を柔らかく保つ
・腺が過剰な油を生成すると、毛穴がふさがることがある。汚れ、細菌、炎症細胞が増殖します。閉塞は栓または面皰と呼ばれ。
・栓の上部が白い場合は、白二キビと呼ばれる
・栓の上部が暗い場合は、黒二キビと呼ばれる
・栓が開いたままになっていると、腫れや赤い隆起が発生する
・肌の奥深くにできる二キビは、硬くて痛い膿疱になる可能性がある。これは結節性ざ瘡(訳者注:英語名は nodulocystic acneです。辞書でこの言葉が見つからなかったので、症状名はGoogle翻訳のままにしています。医師監修時に確認してもらったほうがいいかもしれません)と呼ばれる

二キビは、ティーンエイジャーの中で最も一般的ですが、誰でも(赤ちゃんでも)二キビができる可能性があります。この問題は、家族内発症の傾向があります。

二キビを引き起こす可能性のあるものとして、以下のようなものがあります。

・ホルモンの変化により、皮膚がさらに脂っぽくなる。これらは、思春期、月経周期、妊娠、避妊薬、またはストレスに関連している可能性がある
・脂性または油性の化粧品およびヘアケア製品
・特定の薬物(ステロイド、テストステロン、エストロゲン、フェニトインなど)
・重度の発汗や湿気

研究では、チョコレートやナッツ、脂っこい食べ物がにきびを引き起こすとは示していません。しかし、中には精製された砂糖や乳製品が多い食事が二キビに関連する人もいます。

症状

二キビは顔や肩によく見られます。胴、腕、脚、お尻にもできることがあります。皮膚の変化として、以下のようなものがあります。

・皮膚隆起のかさぶた
・ 嚢腫(のうしゅ)
・丘疹(小さな赤い隆起)
・膿疱(のうほう)
・皮膚発疹周辺の赤み
・肌の傷跡
・白二キビ
・黒二キビ

検査

医療提供者は肌を見て、二キビを診断することができます。ほとんどの場合、検査は不要です。大きな膿の隆起がずっとある場合、感染を除去するために細菌培養を行うことができます。

治療

セルフケア

二キビを取り除くのに役立つステップをご紹介します。
・刺激が少なく、乾燥を防ぐ石けんで肌をきれいにする
・化粧品やスキンクリームとして、水ベースもしくはノンコメドジェニック処方のものを探す(ノンコメドジェニック製品は検査されており、毛穴をふさいで二キビの原因にならないことが明らかになっている)
・すべての汚れやメイクを取り除く。運動後も含めて、1日1回または2回洗う
・スクラブや肌の洗浄を繰り返さない
・特に脂性の場合、毎日髪をシャンプーする
・顔を髪の毛から守るために、髪をとかすか、後ろで束ねる

してはいけないことは、以下のとおりです。
・二キビをつぶしたり、ひっかいたり、ついまんだりしない。皮膚の感染症や跡が残る可能性がある
・タイトなヘッドバンド、野球帽、およびその他の帽子をかぶらない
・手や指で顔を触らない
・脂っぽい化粧品やクリームは使わない
・一晩中メイクをしない

これらのステップで傷が治らない場合は、肌に塗るタイプの市販の二キビ薬を試してみてください。

・これらの製品には、過酸化ベンゾイル、硫黄、レゾルシノール、またはサリチル酸が含まれている
・こうした製品は、細菌を殺したり、肌の油を乾燥させたり、皮膚の上層を剥がしたりする効果がある
・肌の赤みや乾燥、はがれを起こすことがある

日光に少しあたると二キビがわずかに改善することがありますが、日焼けは二キビの大半を隠します。太陽光や紫外線にあたりすぎると皮膚がんのリスクを高めるため、お勧めできません。

健康ケア提供者からの医薬品

二キビにまだ問題がある場合、健康ケア提供者はより強力な薬を処方し、他の選択肢について話し合うことができます。

以下のような抗生物質は、二キビの人に効果があるかもしれません。

・経口抗生物質(口から摂取するもの)。たとえば、テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、エリスロマイシン、トリメトプリム、アモキシシリンなど
・局所抗生物質(肌に塗るもの)。たとえば、クリンダマイシン、エリスロマイシン、ジアフェニルスルホンなど

皮膚に塗ったクリームまたはゲルを処方してもらうのもよいかもしれません。

・レチノイン酸クリームまたはゲル(トレチノイン、レチン-A)
・過酸化ベンゾイル、硫黄、レゾルシノール、サリチル酸の処方
・局所アゼライン酸

ホルモンが原因で二キビができるか、二キビが悪化したりしている女性の場合は、以下がお勧めです。

・スピロノラクトンと呼ばれる錠剤が効果的である
・避妊ピルが効果的な場合があるが、二キビを悪化させる可能性もある

軽度の処置や治療も役立ちます。

・光線力学療法と呼ばれるレーザー処置を使うことができる
・健康ケア提供者は、ケミカルピーリングを勧める可能性がある。ケミカルピーリングは、皮膚切除術で傷を取り除く、つまり、コルチゾンで膿疱を除去、排液、あるいは注入する

膿疱性二キビや傷がある人は、イソトレチノイン(アキュテイン)と呼ばれる薬を試すことがあります。副作用のため、この薬を摂取する場合は念入りに経過観察されます。

重度の先天性欠損を引き起こすため、妊娠中の女性はアキュテインを服用してはいけません。健康ケア提供者は、この薬についてあなたを観察し、定期的に血液検査をするでしょう。

見通し(予測)

ほとんどの場合、10代を過ぎると二キビはなくなりますが、それ以降の年齢でも続く場合があります。この症状は、6〜8週間後に治療でよくなることが多いのですが、ときどき再発する可能性があります。

重度のにきびが治療されない場合、傷が残る可能性があります。中には二キビが治らないとひどいうつ状態になる人もいます。

医師に連絡する場合

次のような場合、健康ケア提供者にお問い合わせください。

・セルフケアのステップや市販薬が数カ月後も効果がない
・二キビがとてもひどい(たとえば、二キビの周りに赤みがたくさんあったり、膿疱があったりする)
・二キビが悪化している
・二キビがきれいになるにつれて傷ができる
・二キビが感情的なストレスを引き起こす

赤ちゃんに二キビがあって、二キビが3カ月以内に自己治癒しない場合、赤ちゃんを担当する健康ケア提供者に連絡してください。

関連記事一覧