自分の薬を理解する

自分の薬から最良の結果を得るためには、それらが意図されたとおりに薬を使うことが大切です。
以下のことをする必要があります。:
・正しい量の薬を、適切な時に、正しい方法で、適切な日数服用してください。
・あなたに悪影響を与える副作用がある場合は、薬剤師や医師からアドバイスを受けてください。
・薬があなたの気分をよくしているか悪くしているか観察してください。心配なことがある場合は、できる限り早く薬剤師や医師に診てもらいましょう。
・定期的に服用しなければならない薬については、特に週末、祝日、休暇中など、常に十分な数を所持していてください。
包装に書かれているラベルの指示に従って、あるいは医師や薬剤師がアドバイスしたとおりに、常に薬を服用してください。
薬に添付されている患者の情報が書かれたリーフレットを読んでください。あなたの疑問のいくつかに答えられる可能性があります。
リーフレットに何か気になることがある場合は、薬剤師に相談してください。医師はリーフレットに記載されていない状態のための薬を処方している可能性があります。
薬が正しい用法で使われていない場合、その薬の最良の効果を得ることができないかもしれませんし、さらに気分を悪化させるかもしれません。有効期限の切れた薬を使用しないでください。そして決してほかの人の処方薬を服用しないでください。
薬の使用方法が分からない場合や、薬に関する質問をしたい場合は、お近くの薬剤師に相談することができます。予約をする必要はありません。
処方箋を書く前に医師に伝えるべきこと
・ビタミンやサプリメントなど、店頭で購入したものでも、服用しているほかの薬をリストアップしてください。診察に行く前にそれらを書き留めるか、診察の時に薬のパッケージを持っていくようにしましょう。
・症状がいつ始まったのか、なにがその症状を良くあるいは悪くしたのかなど、自分の症状に関する詳細な情報を伝えてください。
・乳糖不耐症などのアレルギーや過敏症がある場合は、医師にそれを伝えてください。
・液体または錠剤のどの形の薬を好むかを伝えましょう。例えば、錠剤を飲み込むのに問題がある、などです。
・薬の服用を止めることを考えているのか、処方されていない、あるいは指示されていない薬を服用していないかを医師に知らせてください
・薬の使い方が分からない場合は、聞いてください。例えば、喘息吸入器は使いにくい人もいます。
・例えば、子供が操作できないようになっている包装を開けることができない、毎日同じ時間に服用することが困難である、などの理由で薬を服用することができない場合は、医師や薬剤師に伝えましょう。
・起こり得る副作用に関して懸念がある場合は、医師に伝えてください。
シェアード・ディシジョン・メイキング(SDM)は、一緒に治療についての決定ができるように、医師とあなたとの間で行われる対話のことを指します。
この対話の一環として、医師は患者の意思決定支援を利用することを勧めることがあります。これは、あなたの健康状態、生活習慣、好みに応じて、さまざまな治療のリスクと利点を比較するために開発されたツールです。
自主管理方式の説明
長期的な症状がある場合は、医師は自主管理方式を使うことをあなたに提案するかもしれません。この方式は通常、薬の用法、服用するべき時間、アドバイスを受ける時期、気をつけなければならない主な副作用などの薬のあらゆる側面をカバーしています。
一度詳細を説明されても自主管理方式を使用することに納得がいかない場合、あなたはそれを医師に伝えることができます。あなたがなぜそれを利用できないのか、利用したくないのかを説明してください。
自分の薬に関して尋ねるべきこと
以下に医師があなたに薬を処方する前に相談したいかもしれないものをリストアップしています。薬剤師やほかの医療従事者もこれらの質問に答えることができます。
・薬はどのくらいの頻度で見直されるべきでしょうか?
・私が服用している薬の情報を誰が見ていますか?
・私の薬に関する情報は秘密にされますか?
・自主管理方式を使うメリットは何でしょうか?
・患者の意思決定支援についてもっと教えていただけますか?
・私が本当に心配している副作用や、薬へのよくない反応を報告するにはどうしたらいいですか?
・薬がもう必要でないと感じたらどうしたらいいですか?
・薬の服用を止めたいときは誰に相談すればよいですか?
・私の薬に間違いがあると感じたらどうしたやいいですか?
新薬について薬剤師に尋ねるべきこと
・鎮痛剤や消化不良のための錠剤など、市販の薬を引き続き使用できるかどうか確認します。場合によっては、これらが処方薬に影響を与える可能性があります。
・どのように、またどのくらいの期間薬を保管するべきか確認します。例えば、いくつかの液体医薬品は冷蔵庫で保管する必要があります。
・いつ薬を飲むのか覚えるのが難しい場合は、薬剤師に毎日のタイムテーブルを書いてもらうよう依頼します。
・いつ、どのように薬を服用すべきか確認します。例えば、食前と食後、同じ時間に服用するべきか、そして特定の食品が薬に影響を与えるかどうかなどです。
あなたが初めて長期に渡って薬を処方されている場合、新処方サービスを通じて、薬剤師からさらなる援助を受けることができるかもしれません。