子供が死別と向き合うために

症状

子供が大切な人を亡くした場合、また、余命がわずかの人がいる場合の対処法について説明します。

自分の子供の周りに余命がわずかの人がいる場合

子供の周りに余命が少ない人がいる場合、特別なサポートを受けることができます。

ロンドンにあるトリニティ・ホスピスの死別カウンセラーであるサラ・スミスさんは、次のように話します。「ホスピスでは、患者とその家族が残りの少ない人生を過ごす際の心のケアを行っています。これは、特に子供に勧めています。子供は、恐怖や何が起きるか分からないことから、大切な人が亡くなる前が一番ストレスレベルが高いとされているからです。

死別前のケアでは、子供は自分の感情について話し、考え、心配事を共有することができます。

もしあなたに子供がいて、あなたの余命が短いことが分かっていたら、子供に「思い出ボックス」をプレゼントするか、一緒に作ることをサラさんは勧めています。この箱には、一緒に過ごした思い出を振り返ることができるようなものを入れましょう。あなたがいなくなってからも、お子さんはあなたと強く繋がっていることができるでしょう。

子供が愛する人を失ったら

子供の身近な人が亡くなって、悲しんでいる期間に、亡くなった人について話すことで気持ちが楽になるかもしれません。祖父母、親、きょうだい、友達の誰であっても同じです。
「感情を共有したり、亡くなった人について話すことは、特に子供にとっては重要です」とサラさんは話します。「愛する人を亡くした子供がいたら、亡くした人について話せる人がそばに居ることが大切です。写真やゲーム、思い出ボックス、物語など、どのようなものを通して話してもかまいません」

もし、亡くなった人が思い出ボックスを残さずに亡くなってしまった場合、お子さんと一緒に作ってみるのも良いとサラさんは言います。その人からもらったプレゼント、カードなど、その人との思い出を振り返ることができ、その人と繋がっていると子供が感じるものならどんなものでも効果的です。

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