消化管潰瘍

症状

消化管潰瘍とは?

消化管潰瘍(しょうかかんかいよう;以下、潰瘍)は、胃や腸などの消化管にできた腫瘍(しゅよう)です。  

症状

夜に目を覚ますほどの胃の痛み
早く満腹を感じる
胃の重い感じ、鼓脹(こちょう)、灼熱感または鈍い痛み
嘔吐(おうと)
予想外の体重減少
飲食した1〜2時間後に悪化する(十二指腸潰瘍)
飲食をすると悪化する(胃潰瘍)

原因

潰瘍はストレスによって引き起こされるものとされていましたが、いろいろな研究によりほとんどの消化管潰瘍は、ヘリコバクター・ピロリ (Helicobacter pylori;以下、ピロリ菌)と呼ばれる細菌(胚芽)によって引き起こされることがわかっています。 
 ストレスは、必ずしも原因とは限りませんが潰瘍を悪化させる可能性があります。 
また、抗炎症薬によっても引き起こされる可能性があります。 抗炎症薬には、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、ケトプロフェンと関節炎用処方薬が含まれます。

予防法

喫煙しない
アスピリンやイブプロフェンなどの抗炎症薬は避ける
カフェインとアルコールを避ける(または少量で満腹時のみ)
胸やけを引き起こす場合、辛い食べ物を避ける

治療方法

潰瘍があるかどうか検査をする前に、いくつかの薬を処方し、症状が1週間ほどで治療が改善されれば検査は不要です。症状が改善されなければ内視鏡検査または、特殊なX線検査をします。また、 血液及び呼気試験や生検を行ってピロリ菌の有無を確認します。潰瘍を治療する一つの方法は、 ピロリ菌を取り除くことです。 
トリプル療法で2種類の抗生物質とサブサリチル酸ビスマスを組み合わせて使用します。
その他の治療に役立ついくつかの薬は、H2ブロッカーとプロトンポンプ阻害薬や制酸薬があります。
また、過去に胃の炎症または潰瘍にかかったことがある人では、再発を予防するために抗炎症薬が使用されます。
ピロリ菌を取り除くための治療は通常、約2〜3週間かかります(最大8週間)。ほとんどの潰瘍はこの期間内に治癒(ちゆ)します。 薬の服用をやめた後に症状が出た場合は、潰瘍が再発しないように症状がなくても、別の薬を処方します。
潰瘍が悪化しているという警告徴候は、
吐血(とけつ)
食べた食べ物を吐き出す
悪寒(おかん)
弱いめまい
タール便
吐き気や嘔吐を繰り返す
重度の痛み
体重の減少が続く
薬を服用しても痛みが消えない
痛みがあなたの背中に達する

医師に質問すべき事項

潰瘍の原因は何ですか?
潰瘍はどこにありますか?
ピロリ菌の感染はどのように治療されますか?
別の潰瘍を発症する危険性がありますか?
潰瘍の治療にはどのような薬が使われていますか、副作用にはどのようなものがありますか?
潰瘍治療にはどのくらい時間がかかりますか?
潰瘍は別の健康状態の徴候ですか?

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