妊娠第25週

妊娠第25週目の赤ちゃん
赤ちゃんの肺は呼吸ができるように準備をしています
赤ちゃんは急速に成長をしていて、身長は約33センチにも達しており、体重は約680グラム以上になります。紙パックのジュースを上下に2つ並べたよりも身長は高く、その4つ分ぐらいの重さです。この週にはどんな変化があるでしょうか?赤ちゃんの肌はピンク色になっていきます。体温が高くなるからだけではなく(羊水は気温の調整を完全に行うため、胎児はいつも一定の快適な体温を保つことができます)、毛細血管と呼ばれる細かい血管が肌の下に形成され、血液で満たされているためです。25週目の後半には、赤ちゃんの肺の中に血管が発達してくるので、完成に近づく第一歩となり、また空気を吸う最初の第一歩にも近づきます。とはいえ、第25週には、肺はまだ発達中の段階です。赤ちゃんが誕生した後に、酸素を取り込む際に肺を広げられるようにする物質である、界面活性剤であるサーファクタントを産生し始めていますが、肺は酸素を血液中に十分送り込み、また呼吸する時に二酸化炭素を放出するにはまだまだ未発達な状態です。
赤ちゃんの鼻が機能し始めます
呼吸をするために必要なシステムは肺だけではありません。赤ちゃんの鼻と鼻孔が今週機能し始めます。以前は妊娠中のこの時期には、鼻孔はまだ詰まった状態であると思われていますしたが、最新の研究では鼻孔は早い時期に開いていることがわかっています。これは赤ちゃんが呼吸を練習し始めることを可能にしています。もちろん、子宮内には空気がないので、赤ちゃんは羊水を「呼吸」しています。それも呼吸として数えてもよいでしょう?この週になると、赤ちゃんは子宮内の色々な香りを嗅ぐことができるようになりますが、この嗅覚がこの週にない場合でも、妊娠後期には嗅覚ができます。
妊娠第25週目のお母さんの体
妊娠第25週には、成長した子宮はサッカーボールぐらいの大きさになります。そしてかわいらしいサッカーボールのようなお腹(お腹の中で可愛らしいミッドフィルダーがキックの練習をしています)が前に突きでていることをうれしく感じているかもしれませんが、背中で起きている痛みはうれしく感じていないことと思います。
痔
大きな子宮による圧迫と、血流量の増加により、半数以上の妊婦は直腸の血管が痛んだり腫れたりすることを経験しています。体に危害を加えるものではないのですが、静脈瘤の一つである、痔は苦痛で出血を伴うこともあります。便秘は痔を悪化させることがあり、予防するために一番良い方法は、水分と食物繊維の摂取量を増やし、果物、野菜、全粒等の食物繊維の多い食品を多く摂取することです。骨盤底筋体操(ケーゲル体操)をしたり、排便時に力みすぎないことも大事です。洗浄綿で拭いたりや氷嚢を痛い部分あててみましょう。出産後はこの痛みもなくなります。(もうこのフレーズには聞き飽きたことでしょうけれど。)
妊娠予定日まで安全に赤ちゃんをお腹に留めておきたいですか?それならば、デンタルフロスをよくしましょう。驚くことに、良い歯の健康と口内の衛生状態は早産を防ぐという研究結果があります。信じられないですか?最低でも毎日2回歯磨きをし、デンタルフロスを定期的にするという単純な方法が、歯肉炎のリスクを減らします。歯肉炎は歯茎が赤くなり出血し始めることもある、かかりやすい歯茎炎症の病気です。歯肉炎を治療しない場合、もっと深刻な炎症である歯周炎に進行することがあり、これは早産との関係性があり、子癇前症のリスクも増加させます。昔の言い伝えでは、妊婦は妊娠する度に歯を失うといわれてきましたが、これは真実ではありません。保湿剤を沢山塗るか、または
その他のアドバイス
最新の研究では、ポジティブな感情がなくなる(例えば、「自分には幸せになる価値がない」と感じる)妊婦は、出産後鬱になるリスクが高まるということが言われています。当てはまりますか?それであれば助けを早く求めてください。子宮はサッカーボールのサイズになっており、皮膚を引き伸ばしています。これはお腹のかゆみの原因となります。必要であれば保湿剤をたっぷり塗るか、炎症を鎮めるローションを塗ってみましょう。赤ちゃんの名前がどのような名前になるのか、考えていることと思います。決める前に、おかしな名前ではないか、名前から付くニックネームはどんなものなのか、そうしたことを考えてから決めましょう。
一般的症状
胸やけと消化不良
胃酸が食道を燃やして、胸に火を付けているかのように感じていますか?胸やけ用の薬をいつも用意し、いつでも胸やけしたら服用してみましょう。
いびき
妊娠中、いびきは一般的なものです。鼻粘膜への血液量の増加によって鼻詰りがおきます。しかし、いびきのせいであまりにも就寝が妨げられるようであれば、酸素を不足させてしまう睡眠時無呼吸症候群の兆候かもしれません。医師に相談してみましょう。
手のチクチク感(手根管症)
妊娠中の血流の増加は手首の神経を圧迫するむくみを引き起こし、手根管症につながる場合があります。手首固定器具の利用や痛みとチクチク感を和らげるために鍼治療を受けることを考えるべきか、医師に聞いてみましょう。
恥骨結合機能不全(恥骨結合離開)
骨盤領域に痛みがある場合、恥骨結合機能不全かもしれません。これは骨盤の関節(恥骨結合)を通常では維持している靭帯が緩んでいることにより起こります。ケーゲル体操や骨盤傾斜運動を続け、その領域の筋肉を強化しましょう。しかし、もし痛みが酷いようであれば、医師にセラピストを紹介してもらえないか尋ねてみましょう。
下肢静止不能症候群
手のチクチク感はあるかもしれませんが、急いで動こうとしたときに足がチクチク痛く感じることがあるかもしれません。鉄欠乏性貧血の検査をしてもらうように医師に話してみましょう。これは下肢静止不能症候群と関連性があると考えている専門家もいます。食べたものについて、日記もつけてみましょう。特定の食品に敏感な場合は症状を悪化させる場合があります。
髪が伸びるのが早くなる
妊娠ホルモンのために、通常の毎日の抜け毛が抑制されるため、以前より髪の毛が太く艶々しているように感じているかもしれません。今を楽しんでください。出産後、妊娠中に抜け落ちるべきだったのに抜け落ちなかった髪の毛は抜け落ちていってしまいます。