私の赤ちゃんは「大きすぎる」のか?

「妊娠32週目に入ったので定期検査を受けてきたのですが、何故か私が今【妊娠35週目】の状態であると医者に告げられました。専門機関で超音波検査を受けてお腹の赤ちゃんの大きさを推定してもらうよう言われています。もしかして、私の赤ちゃんは大きくなりすぎて、子宮から通常通りに出産することが難しくなっていて、帝王切開を選ばざるを得なくなってしまっているのではないでしょうか?食事量を減らして、赤ちゃんの成長を遅らせるべきなのでしょうか?」
慌てないで!そして、どんなことがあっても絶対に食事を止めないでください!確かに今は医療技術がとても発達していますから、生まれる前の段階からお腹の赤ちゃんがどんな状態でいるのか、どんな外見をしているのかさえ、知る方法がたくさんあります。、それでも、推測は推測です。「この赤ちゃんはこれくらい大きくて、これくらい太っている」というのは、あくまで推測に過ぎないのです。特に妊娠後期(妊娠過程を大きく3つに分けたうちの第3段階)の場合、お腹の赤ちゃんが子宮内を占める範囲が最大限に達しており、(また加えてこの状態が超音波検査時のスクリーン上に更に「ゆがみ」を引き起こすため)この段階において赤ちゃんの体重を正確に推測することは、ほぼ不可能と言っても過言ではありません(妊娠後期での超音波検査による体重推測はおよそ0.5キログラム単位でも誤差が生じるため、5倍の2.5キログラムともなればその誤差はかなり大きなものとなるのです)。
妊娠中は基本的に、毎回の検査にて、医者による測量テープを用いた子宮底長(恥骨から子宮の天辺の部分までの長さ)のチェックが行われます。ここで出される数値(cm単位)はこれまで経てきている妊娠週数とおおよそ比例しますが、通常水準から1~2cm程度の違いが見られた場合でも特に問題はありません。このチェックにて、その段階で本来あるべき状態から3週間分あるいはそれ以上の誤差が見られた場合には、原因の究明調査が医者によって行われます。調査の殆どは口頭説明を通してのものであり、身体的な苦痛を伴うものではありません。可能性として、出産予定日が数日あるいは数週間程度ずれる(但し、これもあくまで【推測】上の予定日です)、または赤ちゃん子宮のかなり高い場所に位置してしまっている等、正常な場所に位置していない(この場合、測量テープを用いた検査は意味を成さなくなります)、といった説明を受けることが考えられます。また子宮筋腫や羊水過多症を患っているとの指摘を受ける可能性もあります(どちらに関しても必ずしも大きな問題となるものではありませんが、場合によっては何らかの健康上の問題の初期兆候とも考えられるため、基本的に医者のもとで超音波検査によるチェックを受けることになります)。
もしあなたが【妊娠糖尿病】との診断(一般的に妊娠28週目の段階で検査が行われる)を受けている場合、産まれてくる赤ちゃんが大きくなりすぎてしまうリスクが、実際に通常よりも「高い」と言えます。このケースにあなた自身が当てはまると医者が判断した場合、専用の妊娠食による食生活を義務付けられることが多いです。あるいは、専門食まで行かなくとも、残りの妊娠期間も引き続き健康的な(かつ量もしっかりとした)食生活を心がけていくという選択肢もあります。この際、お腹の赤ちゃんの大きさを気にし過ぎないようにすることが大切です。たとえ赤ちゃんが割と「ずんぐり」した体型だったとしても、予定通りの時期に、子宮にも負担をかけず、人工的な出産補助を得なくとも自力で元気な赤ちゃんを産んであげることができる可能性は十分にあるわけです。それに、生まれてくる時の体重が3キロだろうが4キロだろうが、その瞬間が何よりもワクワクするものになることは、何があっても間違いなく変わることのない事実ですから!
あなたが無事に、元気な赤ちゃんを産むことができますように!