妊娠中の百日咳予防接種

症状

ワクチンを受けることのできる年齢に達していない赤ちゃんが一番百日咳にかかるリスクが高いのです。
百日咳を患った小さな赤ちゃんは病態が非常に悪くなることが多く、ほとんどの場合は入院することになります。百日咳の症状がとりわけ深刻な場合は、命を落としてしまう可能性もあるのです。
妊婦は予防接種を受けることで赤ちゃんを守ってやることが出来るのです。
接種の時期としては、妊娠20週間(超音波スキャンを受けた後)から32週間が望ましいです。如何なる理由でワクチンを接種し損ねたとしても、出産前に受ければ良いのです。

何故妊婦は百日咳ワクチンを接種する必要があるのか

妊娠中にワクチンを受けると、赤ちゃんが生後最初の数週間で百日咳にかからずに済むので、非常に効率的・効果的です。に百日咳から守ることが出来ます。
ワクチンを受けることで得られる免疫力もまた母体から胎盤を通して赤ちゃんに引き継がれます。そして、生後二ヶ月で百日咳ワクチンを定期予防接種の一環として受けられるようになるまでの間は、こうして得られたものが赤ちゃんを百日咳から守ります。

百日咳ワクチンはいつ接種すべきか

妊娠20週間(超音波スキャンを受けた後)から32週間というのが、ワクチンを接種して子どもを守るのに最適の時期です。この時期に接種することで、出産前に母体から胎児の身体へと入ってくる抗体により赤ちゃんが出産時から守られる、という可能性を最大化できます。
如何なる理由でワクチンを接種し損ねたとしても、出産前に受ければ良いです。但し、赤ちゃんが母体から免疫力を受け継ぐことが出来る可能性は低くなるので、理想的とはいえません。このような段階でのワクチン接種が直接的に赤ちゃんを守ることはないかもしれませんが、妊婦自身が百日咳にかかって赤ちゃんにうつしてしまう、といった危険を軽減できます。

百日咳ワクチンの安全性

妊娠中に予防接種を受けることに対し抵抗をおぼえることはとても自然なことです。しかしながら、百日咳ワクチンが妊婦や胎児にとって危険だということを示唆する証拠は存在しません。

妊娠中の百日咳ワクチンは効き目があるのか

あります。妊婦が百日咳に対するワクチンを接種することで、初めてワクチンを受けることのできる年齢である生後二ヶ月までの間に小さな赤ちゃんを非常に効果的に守ってやることが出来るのだ、という研究結果が出ています。
出産の最低一週間前までにワクチン接種を行った妊婦から生まれてくる赤ちゃんは、接種をしていない妊婦から生まれてくる赤ちゃんと比べた場合に、生後数週間で百日咳にかかるリスクが91%低かったのです。
更なる利点として、妊婦は接種で得た免疫力のおかげで妊婦自身が百日咳に感染するリスクが減少し、また赤ちゃんにうつしてしまう、といった危険も軽減できます。

どのワクチンが与えられるのか

百日咳にのみ対応したワクチンは存在しないので、実際に与えられるワクチンでは更にポリオ、ジフテリア、破傷風に対する予防接種が含まれます。このワクチンはBoostrix IPVと呼ばれます。
Boostrix IPVは四種混合ワクチン(未就学児に定期予防接種の一環として与えられる)と類似しています。

製造業者のリーフレットに、妊娠中のBoostrix IPV使用に関する情報はない、と明記されているが、使用していいのか。

Boostrix IPVは、妊娠中の使用が明らかに必要である、そして考えられるリスクよりも見込める利点の方が大きい場合、その使用許可が出ています。
如何なる薬物も、妊娠中の女性に対して臨床試験はしないというのが一般的です。だからこそ製造業者は、妊娠中の使用についての情報は無い、といっているのであって、妊娠中の使用による安全面の懸念や害悪の根拠を示唆するものではありません。
Boostrix IPVのような不活性化ワクチン(生きたウイルスやバクテリアを含まないワクチン)が妊婦や胎児に危険を及ぼしたという結果はありません。

百日咳ワクチンの副作用

他のワクチン同様、上腕部の注射部位の腫れ、発赤、ひりひりとした痛み等の軽度の副作用が見られる可能性があります。これらは数日の後に消えます。他には、発熱、注射部位の炎症、注射した腕の腫れ、食欲不振、過敏性、頭痛等があります。深刻な副作用が現れることは稀です。

百日咳とは

百日咳は、長期間に渡って咳や息詰まりを引き起こし患者を呼吸困難に陥らせる深刻な感染症です。

百日咳は憂慮するに値するか

百日咳は強力な伝染力を持ち、深刻な病状をきたす感染症で、特に小さな赤ちゃんに至っては肺炎や脳損傷に繋がる危険性さえあります。百日咳を患った赤ちゃんのほとんどは病院での治療が必要です。そして、症状が特に深刻である場合は死に至ります。
調査結果によれば、妊婦に予防接種を施したことによって、赤ちゃんが生後二ヶ月の時に自らワクチンを受けるまでの間、赤ちゃんを感染から守ることに成功しているとのことです。
赤ちゃんはまた、百日咳を患っている高齢者層に感染させられる可能性もあるので、赤ちゃんを感染から守るためには妊婦のワクチン接種が重要なのです。

赤ちゃんを守る

出産後間もない赤ちゃんを百日咳感染から守る唯一の方法は、妊婦が妊娠中に予防接種を受けておくことです。
ワクチン接種後、妊婦の体内で百日咳に対する免疫抗体が生産されます。この免疫力が胎児へと受け渡されるのです。

妊婦が百日咳ワクチンを接種することによって感染することはあるか

ワクチン接種によって感染することはありません。百日咳ワクチンは活性化ワクチンではありません。つまり、百日咳(或いはポリオ、ジフテリア、破傷風)を含まないので、妊婦や胎児に感染を引き起こすことはありません。

妊娠中に予防接種を受けていても、生後二ヶ月の赤ちゃんは自らワクチン接種をする必要があるか。

百日咳ワクチンを妊婦が受ける、受けないに関わらず、赤ちゃんは定期予防接種プログラムの予定に合わせてワクチンを接種する必要があります。

インフルエンザ予防注射と同時に百日咳ワクチンを接種してもいいか

インフルエンザ予防注射と同時に百日咳ワクチンを接種することは可能です。但し、同時に受けようとした結果インフルエンザ予防注射が遅れてしまった、ということは内容にしましょう。

子どものときにワクチンを受けている妊婦は再度ワクチン接種の必要があるか

百日咳に感染する、或いはワクチンを接種する、ということのどちらかを若いときに経験して、百日咳に対する免疫抗体を構築したことがあるとしても、それはおそらく既に失われていて、胎児に十分な免疫力を供給できないでしょう。したがって再度予防接種を受ける必要があります。

過去の妊娠期にワクチン接種を行った妊婦は、最新の妊娠期に再度ワクチンを受ける必要があるか

妊婦は、格妊娠期の20週間からワクチンを接種して、胎児のための免疫力を強化する必要があります。

百日咳の兆候

百日咳の兆候や症状に注意しましょう。激しい咳の発作、呼吸困難(小さな赤ちゃんであれば格呼吸間に停止する瞬間がある)或いは咳の後の嘔吐、そして特徴的な喘鳴があります。
赤ちゃんが百日咳に感染していると懸念される場合は、直ちに医者に問い合わせましょう。

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