夏のフルーツブーム

その他

熟れたイチゴを洗ったり、みずみずしいスイカを切っていると、本格的に夏の到来を感じます。ブルーベリーのマフィンやパンケーキ、イチゴのショートケーキ、エギゾチックでカラフルなサラダや、桃やベリーを上に積み上げたワッフルの季節です。私たちが推奨されている量のフルーツを食べる可能性が高まる時期です!

フルーツは美味しいだけでなく、素晴らしい栄養素の寄せ集めでもあります。夏のフルーツには抗酸化物質と植物化学物質(植物の化学物質で、多くは抗がん作用があるとされています)、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。フルーツと野菜に関する一般的な経験則に、色が鮮やかであればあるほど多くの栄養素が含まれている、というものがあります。それを考えれば、ブルーベリー、赤ぶどう、マンゴー、ボイゼンベリーなどの夏のフルーツがどれほど栄養素を含んでいるか容易に想像することができます。

以下は11の代表的な夏のフルーツとその栄養特性です。

アンズ

植物化学物質βカロテンに富んでおり、2つに切ったアンズ1カップ分で3グラムの食物繊維、1日あたりの推奨摂取量(RDA)のビタミンAの半分、ビタミンCの26%、ビタミンEの17%に相当します。

ベリー

ブルーベリー1カップには、食物繊維が4グラム、1日の推奨摂取量の32%のビタミンC、18%のビタミンEが含まれています。ボイゼンベリー1カップには、6.3グラムの食物繊維、1日の推奨摂取量の27%の葉酸、50%のビタミンC、13%のビタミンE、10%のマグネシウムが含まれています。ラズベリー1カップには、5グラムの食物繊維、1日の推奨摂取量の18%の葉酸、51%のビタミンCが含まれています。また、ラズベリーは植物化学物質のエラグ酸も含んでいます。

カンタロープ・メロン

正方形に切ったカンタロープ・メロン1カップには、1日の推奨摂取量の64%のビタミンA、12%のビタミンB-6、15%の葉酸、そして113%のビタミンCを含んでいます。カンタロープ・メロンには、αカロテン、βカロテン、フラボノイド類、クマリン、フェノール酸のような植物化学物質も含みます。

サクランボ

1カップで、2.5グラムの食物繊維と、1日の推奨摂取量の17%のビタミンCを含んでいます。

ブドウ

赤ブドウも青ブドウもエラグ酸を含みます。赤ブドウには、新たに発見された植物化学物質であるレスベラトロールも含まれています。フレーム種の赤ブドウには、1日の推奨摂取量の13%のビタミンB-1、11%のビタミンB-6、29%のビタミンC、14%のビタミンE、そして、28%のセレンが含まれています。トンプソン・シードレスという品種には、1日の推奨摂取量の14%のビタミンB-1、11%のビタミンB-6、29%のビタミンC、14%のビタミンE、そして28%のセレンが含まれています。

ハネデューメロン

正方形に切ったハネデューメロン1カップには、1日の推奨摂取量の12%のビタミンB-1、28%の葉酸、70%のビタミンCが含まれています。

マンゴー

スライスしたマンゴー1カップには、4.5グラムの食物繊維、1日の推奨摂取量の80%のビタミンA、14%のビタミンB-6、17%の葉酸、76%のビタミンC、23%のビタミンEを含んでいます。マンゴーはβカロテンも豊富です。

桃、ズバイモモ

スライスしたズバイモモには、2グラムの食物繊維、1日の推奨摂取量の13%のビタミンA、10%のビタミンB-3、12%のビタミンC、15%のビタミンEがふくまれています。スライスした桃1カップには、3グラムの食物繊維、1日の推奨摂取量の11%のビタミンA、12%のビタミンB-3、19%のビタミンC、15%のビタミンEを含んでいます。

セイヨウスモモ

1カップで、3グラムの食物繊維、1日の推奨摂取量の26%のビタミンC、15%のビタミンE、12%のリボフラビンを含みます。

イチゴ

1カップには、2.5グラムの食物繊維、1日の推奨摂取量の16%の葉酸と、150%のビタミンCが含まれています。イチゴは、エラグ酸(強力な抗酸化物質)、アントシアニン、カテキン(がん予防の助けになります)、フェルラ酸、コーヒー酸の宝庫でもあります。

スイカ

1カップに、1日の推奨摂取量の26%のビタミンC、12%のビタミンB-1とビタミンB-6が含まれています。

もっとたくさんのフルーツを食べるには

もし、もっとたくさんフルーツを摂取したいのであれば、職場、家庭、車の中、書類かばんの中など、いたるところに用意しておくのが良いでしょう。以下は、1日の食生活の中によりたくさんのフルーツを組み込むために実践できる、10の簡単な方法です。

 1.フルーツは、切って、洗って、カラフルなサラダにしたほうがより楽しく食べられます。残り物を片付けるためにも、一週間に数回、フルーツサラダを作りましょう。
 2.午前でも午後でも、おやつには大きなボウルに洗ったフルーツをテーブルやデスクの上に用意しておきましょう。電話で話しながら横を通ったりするときに、食べてしまうはずです。
 3.パーティーやディナーには、フルーツケバブで華を添えましょう。新鮮なフルーツを竹串に刺すだけです。
 4.いくつかのフルーツ(パイナップル、マンゴー、バナナ)は、焼いて食べるのにも適しています。これもまた、楽しくておしゃれにフルーツを摂る方法です。
 5.新鮮な、もしくは凍らせたフルーツをスムージーやシェイクに入れてみましょう。
 6.グリーンサラダにフルーツを足すことで、ディナーの定番を甘くアレンジしてみましょう。イチゴ、梨、ブドウ、オレンジ、マンゴー、パパイヤなどがよく合います。
 7.朝食、昼食、夕食のお皿に、フルーツの付け合わせを添える習慣をつけましょう。スライスしたパイナップルや、扇形に切ったメロン、ブドウの小さめの房、イチゴや扇形のオレンジを少し、もしくは扇子のように切った梨などを試してみてはいかがでしょうか。
 8.ヨーグルトに凍らせたフルーツを加えて、彩り、味、そして栄養を充実させましょう。
 9.デザート、ピクニック、おやつには、新鮮なフルーツとチーズを一緒に食べましょう。梨、りんご、ブドウは、チーズと相性が良いです。
 10.ドライフルーツは腐ったり、痛んだりしないので、書類かばんや車、デスクに常備して、気軽につまめるようにできます。アンズ、梨、桃、ズバイモモ、プルーン、レーズン、デーツ、サクランボ、ブルーベリーを試してみましょう。

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