新米パパに向けた出産後のアドバイス

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父親になることにこの上ない喜びを感じた日々はどこへ行ったのだろう、と感じる人もいるのではないでしょうか。奥さんの妊娠中に、あれだけ準備して、計画して、投資したのに、いざ子どもが産まれてみると、燃え尽き症候群のように疲れ果ててしまうこともあります。そうなると、「産後」という言葉と、「うつ」という言葉が、なぜ関連性があるのかが突然理解できるようになるでしょう。産後に鬱的な感情に陥る状況は、すべての男性が経験することではありませんが、それでも約10%の男性が経験すると言われています。たくさんの感情が複雑に絡み合うという心の状態が、数週間から長くて一年、男性にも女性にも続くことがあるということを覚えておいてください。心の準備をして、強くあってください。この時期を乗り切るには、忍耐力と、体力と、些細なことでは怒らない精神力が必要です。

この時期に必要なこと

新しい「普通」を確立しましょう。どこかで、妊娠期間が終わったら、生活も元に戻ると考えていたかもしれませんが、それは忘れてください。妊娠する前までの生活は、過去のものです。習慣をあらためましょう。買い物や洗濯など、奥さんの代わりにしてあげましょう。また、お風呂に入る時間や食事の時間も、これまでとは変えなければならなくなるでしょう。このような状況に直面してみて初めて、生活が変わったことを実感するでしょう。これに立ち向かうのではなく、うまくその波に乗って、リズムをつかんでみてください。

夜泣きに慣れましょう。公平さを保つために、夜中にベビーベッドまで行くのを交代で行うようにしましょう。自分たちが寝ているところからベビーベッドが近いほうが、移動距離も短くて済みます。午前3時に、授乳するために奥さんが起こされたら、あなたが起きる必要はなかったとしても、そばにいてあげましょう。夜中に寝かしつけるという経験は、家族の絆を深めるためにも絶好の機会です。また、あなたが疲れていても、奥さんに仮眠を取らせてあげて、そのあいだ赤ちゃんの面倒を見てあげましょう。出産したばかりの女性は、身体的にも回復の途中にあるということを忘れないでください。母乳で育てている場合は、体内でお乳を作るということも、とてもエネルギーを使うことなのです。奥さんの方が、よっぽど身体的に疲れていると思いますよ。

奥さんの精神状態に注意してください。産後にうつに似た症状が出ることがありますが、これは誰にでも起こり得るもので、自制も可能です。ただし、産後うつは深刻な病気で、治療が必要になります。退院して赤ちゃんが自宅に来てから何週間たっても新米ママがひどく落ち込んでいる状態にある場合や、発作のように突然泣き出すようなことが何度もあったり、赤ちゃんの夜泣きによるのもではない不眠症に悩まされていたら、医者に相談するように言ってみてください。相談しなくて大丈夫だと言われたとしても、一人で抱え込ませないでください。自分では、うつの症状に気付けないこともあります。次の定期健診に一緒についていって、今起きていることを正直に話すように後押ししてあげましょう。そして、彼女の症状がよくなるような治療がきちんと受けられるのか確認しましょう。

自分に厳しくしすぎないでください。あなたのホルモンもまた、赤ちゃんの誕生や奥さんの妊娠中に感じたストレス、家族を養わないといけないという責任感などで、バランスを崩してしまっています。実は、新生児のお父さんの4人に1人が、父親の産後うつ(PPND)を経験するとも言われています。孤独感を覚えたり、自分にかかる期待に押しつぶされそうになることもあるでしょう。よく食べ、休めるときに休んで、体力を落とさないようにしましょう。PPNDの疑いがあると感じたら、奥さんや信頼できる家族や友人にそのことを相談し、病院に行くこともためらわないでください。あなたと赤ちゃんが健康でいるためには、必要なことです。

奥さんと一緒にお祝いしましょう。いてもたってもいられないほど興奮しているかもしれませんね。父親になったということで、お祝いムードになったら、おうちでお祝いするようにしましょう。友人たちに子どもを自慢するためにも、友人を招待したとしても、長居をさせない程度にし、軽食などは自分で用意し、片付けも大変にならない程度に工夫するようにしましょう。

奥さんに優しくしてあげてください。家事を積極的にやりましょう。また、授乳のときに軽食と飲み物を持って行ってあげたり、終わったら肩をマッサージしてあげましょう。そして、どんなときでも、理由がなくても、頻繁にハグをしてあげることを忘れないでください。

育児が奥さんだけに偏らないように、二人が同じくらい行うのが理想です。両親という言葉の通り、子育ては二人で行う仕事です。熱心に取り組むようにしましょう。お風呂に入れてあげたり、オムツをかえてあげるといった赤ちゃんのお世話を分担するようにしましょう。最初は、上手くできなくても気にしないでください。赤ちゃんにげっぷをさせるやり方をもともと知っている人なんていません。お父さんもお母さんも、やっていくうちに仕事を覚えるのです。不安があれば、育児本も参考にしてみてください。それから、奥さんとやり方が違っても不安に思う必要はありません。やり方が親によって違うのは当然のことですし、赤ちゃんもその違いを楽しんでくれるでしょう。

あなたも奥さんも、赤ちゃんには必要とされていますので、自信を持ってください。お父さんとしての仕事のコツをつかむのも、時間の問題ですので、そんなに不安になる必要はありません。

産後の性行為には、慎重になったほうがいいかもしれません。もしかしたら、そんなことを考える余裕も、体力も残っていないかもしれません。また、父親としての自分と夫としての自分との葛藤に悩まされているかもしれません。これは、数週間もすれば収まると思います。もしも奥さんとセックスしたいと思ったら、気をつけたほうがいいことがいくつかあります。もちろん、また定期的にセックスができるようになる日は来ますが、少し時間がかかるかもしれません。まず、医者がオッケーする必要がありますが、奥さんのゴーサインが降りるにはもう少し時間がかかるかもしれません。出産は、身体に非常に負担がかかるものですし、自然分娩だった場合、膣も相当ダメージを受けます。奥さんがしてもいいよと言ってきても、はじめは細心の注意を払って、ゆっくりと、やさしくするようにしましょう。また、何が気持ちよくて、どうされると痛いのか、聞いてあげてください。挿入前の前戯に時間をかけてあげることも大切です。

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親としての責任をきちんと果たせているのか、自信をなくしてしまったりしていませんか?初めて親になる人は、誰しも経験することですので、心配しないでください。育児に関する不安や、失敗してしまうのではないかという恐怖感を、奥さんに思い切って話してみてください。きっと、奥さんも同じように思っているはずです。共感できる人がそばにいると知ったら、彼女も喜ぶでしょう。そして、たとえオムツを反対につけてしまうといった失敗をしてしまったとしても、考えていることは同じだと、彼女を安心させてあげられます。また、どのように分担していくかを話し合うことも大切です。すべてのことを二人ができるようにして、そのときによってやる人を決めるのか、完全に担当を決めてやるのかなど、やり方はいろいろあります。

この時期にできること

産後の時期に限らず、この先ずっとできることは、子どもの母親、つまりあなたの奥さんを愛するということです。

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