幼児とカルシウム

子供がもっとカルシウムをとるには、一体どうすればよいでしょうか。
カルシウムが体に良いものだということは周知の事実ですが、成長途中の幼児にとっても重要だということをご存知でしたか?カルシウムは健康な骨や筋肉、歯をつくるのに必要不可欠なのです。そして子供の体というのは最も重要な骨の形成を行っている最中であるため、カルシウムを充分に摂取することがよりいっそう重要となってくるのです。
では子供の食事にどれくらいのカルシウムが含まれていればよいのでしょうか。1〜3歳の子供は1日500ミリグラムのカルシウムが必要ですが、これは毎日2食分の乳製品の量に相当します(カルシウムを含む食品群が乳製品だけというわけではありません)。子供が充分な量のカルシウムを摂取できるように、以下のことを念頭においてみましょう。
乳製品を中心に食べる
乳製品であれば、1日2食で簡単に幼児の摂取目標である500ミリグラムを達成できます。
以下のものはそれぞれ1食としてカウントされます。
牛乳1杯(必要に応じて総脂質のものと低脂肪牛乳を使い分けましょう)
ヨーグルト1カップ
ナチュラルチーズ、チェダーチーズ、スイスチーズ1.5オンス
アメリカンチーズ2オンス
アイスクリーム、または冷凍ヨーグルト1カップ
牛乳などは直接飲むよりも、料理やお菓子に混ぜたほうが子供も食べやすいでしょう。
たとえば、
ホットチョコレートやオートミール、プリン、パンケーキなどを作る際は、水ではなく牛乳を用いるようにしましょう。
フルーツスムージーにはヨーグルトを混ぜましょう。さらに野菜やオムレツ、タコス、パスタにはチーズを振りかけてみましょう。
マッシュドポテトやミートボールにチーズを混ぜれば、味がまろやかになります。
また子供のアレルギーや乳糖不耐症、あるいは単に嫌いな場合などで牛乳を使えない場合は、以下の食材を試してみましょう。
カルシウム強化シリアル、パン
カルシウム強化オレンジジュース
カルシウム強化ライスミルク、豆乳、豆腐
缶詰のサーモン
オレンジ
緑色野菜(ブロッコリー、キール、えんどう豆、コラード、ほうれん草など。ただしほうれん草はカルシウムの吸収を阻害するシュウ酸が多く含まれているため、他の野菜ほど有用ではありません。)
豆類など
以上が乳製品以外でカルシウムを多く含む食材です。
また、ビタミンDが無ければ体はカルシウムを吸収することが出来ません。ですので子供にとって、ビタミンDはカルシウムと同じくらい大切なのです。
The American Academy of Pediatricsは毎日ビタミンDを400国際単位(IU)摂ることを推奨しています。その目標を達成するためにはまず、子供を毎日数分間は日光に当ててあげることが大切です(紫外線を浴びることでビタミンDは生成されます)。またビタミンDは食材からも摂取することが出来ます。
ビタミンDが豊富に含まれているのは以下の食材です。
牛乳(ほとんどのメーカーでは1カップあたり100IU含まれています)
多くのシリアル
何種類かのオレンジジュース
何種類かのヨーグルトとマーガリン
サーモン(缶詰は大丈夫ですが、新鮮なサーモンを用いる場合は骨に注意してください)
牛肉
チーズ
卵黄
以上がビタミンDが含まれている食材です。