妊娠中は脳にコリンを与えよ

治療薬

脳細胞を失いすぎて、赤ちゃんをバスの中に忘れていってしまうのがこわいんですか?ならばコリンにおまかせあれ!

車の鍵をどこに置いたか覚えていない、或いはそもそも車を停めた場所が思い出せない?
月曜の午前ミーティングに火曜の午後に行ってしまう?家にベビーベッドが届くことを忘れないために机いっぱいにポストイットを貼っておいたのに、何故か忘れてしまう?
妊娠期特有の忘れっぽさは、何の前触れもなくやってきます(或いは前触れも忘れてしまった)。ここでは、身籠って以来、ど忘れするようになった理由を明瞭に解説していきます。

ほぼ確実に、ホルモンは原因の一つとなっています。(月経前に起こるものと基本的には同じですが、分泌量がより多いので、もやが遥かにおおきくなります。)もうひとつわかっていることは、妊娠中は脳が実際に収縮しているということです。(そうです。先日、オーブンの電源を落とすべきなのにぼうっとして、ベイクトチキンではなくこげチキンを作ってしまった時に憂慮した通りなのです。)研究者らは、妊娠第三期以降に妊婦の脳細胞の量は実際に減少し、出産数ヵ月後に回復する、と言っています。したがって、出産時にごっそり脳みそを持っていかれる、なんてことが起こるわけではないことがわかるでしょう。(電気を止められるまで電気代を払い忘れていることに気づかなかったことにも、まともな医学的説明があるのです。)
さて、妊娠特有の脳機能低下をなんとかおさえられないものでしょうか。

幸い、あります。コリンに頼るのです。この不可欠な栄養素は脳機能を向上させ、またアセチルコリンという脳記憶を形成する化学物質のための建築用ブロックの働きもします。
また、コリンは赤ちゃんの脳発達に絶対に欠かせないものなのです。とりわけ妊娠第三期に突入した今は、脳発達が猛スピードで進行しています。研究者らは、脳みそを増強するこのミネラルを妊娠中に大量に接取すれば赤ちゃんと妊婦の両方の認知機能を向上させることができるだろうという仮説を提示しています。(他の方法が知りたい?それってレジにクレジットカードを置いてきてしまう、なんてことが無いようにするためのもう一つの方法のこと?それはDHA豊富な食物などからオメガ三系脂肪酸を取ることです。オメガ三系脂肪酸もまた妊婦と胎児の大事なパートナーですから。)

妊婦は一日あたり450mgのコリンを接取することが望ましいです。妊婦用ビタミン剤から幾らかは得られるはずです(ラベルを確認しましょう)が、食事から多めに得ておいても罰は当たりません。卵黄(記憶力を増強するのに打ってつけのオメガ三系脂肪酸も同時に確保するには、DHA強化卵を選びましょう。)、ビーフ、牛乳、大豆、柑橘類、小麦麦芽、ナッツといった、コリンが豊富な食物を接取することで、目標摂取量或いはそれ以上を達成できるでしょう。

赤ちゃんが産まれても接取をやめないでください。授乳中であればなおさらです。記憶力を増強しておきたい、というのはもちろんです(脳は常態に戻りますが、睡眠妨害故に依然としてぼやぼやするのです)が、なによりも、授乳中は一層多くのコリンを食事から得ておく必要があるからなのです。(赤ちゃんの脳は出産後も依然として猛スピードで発達し続けているのだということを忘れてはなりません。)妊婦は大体一日あたり550mgのコリン
を取らねばなりません。

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