予定日の計算

ダニエル・キム/ストックシー(STOCKSY)
妊娠検査が陽性で(おめでとうございます!)妊婦生活が現実のものとなろうというとき、お母さんはカレンダーに手を伸ばし予定日を書き入れます。でも待って。今日から9ヶ月ってカウントしてるんですか?それとも受精したと思われる日?あるいは40週間?それにどこから40週間?まだ妊婦になってから5分しか経っていないし、もう混乱していますよね。ともかく、いつ赤ちゃんは来るんでしょう?
座って、深呼吸して、妊婦数学101の用意をしてください(心配しないでください。高校時代の数学のノートを引っ張り出さなくってよいのです。もしかしたらそうしたものを何も学んでこなかったから心配しているのでしょうか?)。利便性(いつ赤ちゃんが生まれそうか知りたいわけですから)と慣習(赤ちゃんの成長の基準を持つのは重要ですので)の問題として、実際には約5%の赤ちゃんしか子宮に40週間いないのにもかかわらず、妊娠期間は40週間と計算されているのです。実際、完全な妊娠期間は38~42週間だと考えられています(38週間で生まれる赤ちゃんは42週間で生まれる赤ちゃんが「遅い」とされないのと同様「早い」とはされません)。
前より混乱してしまいましたか?待てばよいのです。話を少し複雑にしてしまうようですが、妊娠期間の40週間はお母さんが妊娠した日(あるいは情熱的な夜)から数えるのではないのです。最後の月経期の初日(おそらく、それほど情熱的ではなかったでしょうね)から数えるのです。精子が卵子に出会う前ですら(そして卵巣が卵子を生み出す前ですら)妊娠期間にカウントする(そして決定付ける)医学というのは不思議なものに思われますが、実際は理にかなっているのです。お母さん、あなたはいつ出血が始まったかは覚えていても、100%確実に排卵したその日を覚えているでしょうか?それにもしそうだとしても(排卵検査、基礎体温計、子宮頸粘液の変化などのおかげで)、身ごもった本当に確かなその日を知ることができるでしょうか(覚えておいてください、卵子は排卵が起こってから24時間、もしかするとそれ以上の時間受精可能なのです。そして精子は性交の後3日は受精させるためにうろついていられます。ですからたとえ卵子が排卵された日時を知っていても、いつ実際に精子と卵子が出会ったか確信することはできないわけです)?たとえ赤ちゃんが厳密にはそれより2週間若くて(ほとんどの女性は最後の月経期、すなわちLMPの2週間後に排卵して身ごもります)妊娠期間が40週間に達するまでに38週間しか計られないのにも関わらず妊娠期間の最初の日(最低でも日付となると)がLMPの初日になるのはそういうわけなのです。まだ混乱していますか?そうですよね。でもこれが先生(と、みんな)が週を数えるのに一番やりそうな方法なのです。月経期が不規則な女性は予定日を計算しにくい(LMP法は完璧な科学からははるかに遠いのです)だろうということも頭に入れておいてください。ですから妊娠したらお医者さんに予定日の一番確かな予想を尋ねてみてください。
あなたは予定日予想の数学を理解された(最低でも受け入れた)わけですから、カレンダー(と計算機)を持ってきて妊娠から38週間かLMPから40週間を数えてみてください。あるいは自分を楽にするために(今やあなたは妊婦なのですから、自分を楽にすることを何であれ試してみたいでしょう)、予定日計算機を使ってもよいでしょう(数えたり足したりしなくてよいのです)。
妊娠期間の1週目はLMPから数えています。そのためプログラムが42週間続いているのです。妊娠期間に入るまでに自分を「予定日をすぎた」と考えてしまうかもしれませんが、そんなことはないのです。単に赤ちゃんがスケジュール通りに現れてきていないだけです(あるいはそもそも予定日がまちがっているのです)。もちろん、予定日をひとたび過ぎれば、みんなカレンダーを凝視することでしょう。ほとんどの医師は42週間以上患者を妊婦として扱ってはくれません。子宮はいつまでも居心地のよい場所ではないし、赤ちゃんの頭がお母さんから出てくるのに大きくなりすぎては困るからです。