私の子どもが超肥満児だったら何ができますか?

その他

お子さんが超肥満児である場合、成長するにつれ健康な体重になりやすくするためにできることがたくさんあります。
超肥満の子どもは超肥満の大人になる傾向があり、2型糖尿病、心臓病および特定のがんなどの病気の危険性が高まります。
研究によると、健康的な体重になった子どもたちは、より健康で、勉強の能力が高く、自信があります。自尊心が低くなっていじめを受ける可能性は低くなります。
親として、お子さんが健康的な体重になるためにできることはたくさんあります。もっと運動させて、食生活を改善することが重要です。ここでは具体的なアドバイスをご紹介します。
お子さん自身の体重についての心配を聞いてください。超肥満児は自分体重に問題があることをよく知っているし、サポートが欲しい、体重をきちんとコントロールしたいと感じていることもあります。
どんな体重でも愛していること、健康で幸せになってほしいとねがっていることを伝えましょう。

成功のためのステップ

お子さんが健康な体重になるための5つの重要な方法があります。
お子さんに病気がある場合、この記事のアドバイスは効果がないかもしれません。主治医に最初に確認しましょう。

良いロールモデルになる

お子さんに良い習慣を教え込む一番の方法の一つは、良いロールモデルになることです。子どもたちはお手本を見て学びます。お子さんに運動をさせ食生活を改善させる一番の方法の1つは、あなた自身で行うことです。
テレビを見たりインターネットサーフィンしたりする代わりに、散歩したり自転車に乗ってみましょう。子どもたちと一緒に公園で遊んだり水泳をすれば、運動は楽しいということを子どもに示せます。
お子さんの食生活や日常生活を変える場合は、その変化が小さく、家族全員で変えるほうが受け入れる可能性が非常に高くなります。家族で健康になる10の方法をお読みください。

運動をさせる

超肥満児でも、標準体型の子どもより多く運動する必要はありません。体重が多い分、同じ活動をしても必要なカロリーは自然と多くなります。
どんな子どもでも健康のために1日に約60分間の運動が必要ですが、60分いっきに行う必要はありません。10分間、さらには5分間の運動を何回かするのも1時間の運動と同じくらいの効果があります。
小さな子どもには、ボールゲーム、スクーターに乗る、ブランコ、ジャングルジム、シーソーなど、よく身体を動かす遊びができます。
大きな子どもには、自転車に乗る、スケートボードに乗る、学校に通う、スキップする、水泳、踊る、武道も良いでしょう。
運動に慣れていない場合、できることから始めて1日60分まで伸ばすようにしてください。運動をする際はお子さんにあった運動をいくつか選べるようにすると、お子さんの運動しようとするモチベーションが高くなります。
車やバスを使う代わりに、歩いたり、短い距離を走ったりすることは、家族として一緒に運動する素晴らしい方法です。お金も節約できます。
5歳未満の子どもに推奨される運動と、5歳から18歳までの子どもに推奨される運動については、こちらをご覧ください。

子ども向けの量

お子さんに食事をたくさんあげるのは避けてください。まずは料理を少なめに盛って、まだ足りないならおかわりを頼むようにさせましょう。
全ての料理を完食したり、食べたい量以上に食べるのはやめさせましょう。また、盛りすぎや食べ過ぎにつながるので、大人向けの分量が乗る皿をお子さんに使うのもやめましょう。
高カロリー食品に注意してください。カロリーとは食品中に含まれるエネルギー量の単位です。お子さんは毎日何カロリー摂取しているのか知って、運動で消費するエネルギー量とバランスをとることは、健康な体重になるのに役立ちます。
・あなたとお子さんがカロリーを理解するには、こちらをご覧ください。
・バランスのとれた食生活について、詳しくはこちらをご覧ください。
・ヘルシーなお弁当については、こちらをご覧ください。

健康的な食事を食べる

子どもも大人と同じように毎日5つ以上の果物や野菜を食べるようにすべきです。果物や野菜は食物繊維とビタミンとミネラルが豊富です。
5種類食べることはそんなに困難ではありません。生でも缶詰でも、冷凍でも乾燥していても、ほとんどすべての果物と野菜は種類のうちの1つにカウントされます。ジュース、スムージー、豆もカウントされます。
断熱されていない100%果汁、野菜ジュース、スムージーは、5種類のうち最大でも1回しかカウントできないことに注意してください。たとえば、果物ジュースとスムージーを1日にコップ1杯分ずつ飲んでも、1種類としてしかカウントされません。
フルーツジュース、野菜ジュース、スムージーなどの飲み物の合計量は、一日150ml(小さなコップ1杯分)を超えてはいけません。例えば、1日に150mlのオレンジジュースと150mlのスムージーを飲んだら、150mlを上回ってしまいます。
果物をジュースにすると果糖が放出されて虫歯のリスクが高まりますので、フルーツジュースやスムージーは食事の時に飲むのが一番です。
お菓子、ケーキ、ビスケット、甘いシリアル、砂糖が加わった発泡飲料のような、糖分や脂肪分の高い食べ物は控えさせてください。カロリーが高く、栄養が少ない傾向があります。
果物や野菜などのヘルシーな食品、パン、ジャガイモ、パスタ、米などのデンプン質食品(全粒粉が望ましい)から大部分のカロリーを摂取させましょう。そして、甘い飲み物は水に変えてください。
・好き嫌いが多い?お子さんたちが5種類の果物や野菜を食べるためのヒントがあります。
・子どものためのヘルシーな飲み物について、詳しくはこちらをご覧ください。
・高脂肪食品をヘルシーな食品に交換しましょう。

テレビは少なく、睡眠は多く!

お子さんがずっと座ったり寝転がったりしないようにしてください。体重が増えやすくなります。テレビを見たり、ビデオゲームをしたり、電子機器で遊んだりするなどの身体を使わない娯楽に費やす時間を制限しましょう。
どれくらいやっているとやりすぎなのかというのはすぐに正確にわかるものではありませんが、専門家は、子どもたちが毎日テレビを2時間以上視聴せず、夜間にベッドルームからすべての電子機器(携帯電話を含む)を除くよう助言しています。
また、よく眠れば太りにくくなります。睡眠時間が推奨よりも短い子どもは肥満の可能性が高いことが示されています。睡眠が少なくなるほど、肥満になるリスクが高くなります。睡眠不足はメンタルや行動にも影響を及ぼします。
・子どもの年齢に応じた必要な睡眠量を調べるには、こちらをご覧ください。
・電子機器の画面がどのように子どもの睡眠を損なうかについては、こちらをご覧ください。
・子どものための睡眠のアドバイスは、こちらをご覧ください。
・体重増加の隠された原因については、こちらをご覧ください。

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