風邪・インフルエンザ対策

風邪とインフルエンザはウイルスによって引き起こされます。一般的には、風邪のウイルスは200種以上、インフルエンザウイルスは三種類存在します。型があまりにも多く存在するが故に、避けることが困難なのです。
これらのウイルスは、感染者が咳やくしゃみをした際に飛沫感染し、拡大していきます。ウイルスはこのほかにも、感染者の手指に飛沫があればドアハンドルの表面などへとうつっていきます。
ウイルスは鼻や目を通して体内に侵入します。手指に飛沫がある状態で目や鼻を触れば、ウイルスが身体に入っていくのです。
症状
冬の風邪とインフルエンザの主な症状は以下の通りです。
・咳
・くしゃみ
・鼻づまり
・喉の痛み
・頭痛
・微熱
発生している症状がこれらに限られる場合は、医師に出来ることはほとんどありません。
付近の薬局に行って、対症療法のための市販薬を購入しましょう。
よく休息を取り、よく食べる
南ロンドンの医師であるルパール・シャー博士は、次のように言います。「休息をとるようにしましょう。そしてよく食べ、ストレスは避けて、水分をよく取りましょう。熱があるのなら、更に水分が必要です。発熱や痛みにはパラセタモール、鼻づまりには点媚薬を含んだ噴霧の吸引が良いでしょう。」
薬剤師によれば、対風邪薬、対インフルエンザ薬が冬の間で最も多く売れる薬だといいます。痛み止めと点媚薬が混合されている治療薬もあり、症状への対処に有効です。
「パラセタモール、イブプロフェン、アスピリンといった痛み止めは風邪を患った際には非常に役立ちます。」薬剤師のアンジェラ・カルマーは言います。但し、アスピリンは16歳未満の子供が服用してはなりません。彼女は言います。「点媚薬は鼻腔の腫れを抑えるので、呼吸しやすくなります。」
多くの場合、抗生物質(バクテリアの感染を受けた際に用いる)を使用する必要はありません。「風邪、インフルエンザ、そして咳のほとんどは、ウイルスによって引き起こされていますから、抗生物質は効かないのです。バクテリアによる軽い感染は自然な免疫作用によって対処されます。」とシャーは説明します。
子供と風邪
子供が風邪にかかった場合は、市販の鎮痛剤を使用して体調不良や発熱をおさえることができます。パラセタモールとイブプロフェンはどちらも液状のものが子供のために使用可能で、生後三ヶ月以上で服用可能です。子供にどの薬を与えるべきかわからないときは、必ず医師の相談を受けましょう。
咳や風邪を発症することは、特に子供に取って、有益な場合があります。「子供の身体は、免疫力を構築するのに時間を要するため、風邪にかかりやすいです。身体は感染するたび、特定のウイルス種を撃退する方法を学習していくのです。大人になると風邪になりにくくなるのは、こういうわけなのです。」アンジェラ・カルマーは言う。
医師の診断を受ける
ほとんどの場合、ウイルスは感染の過程で深刻な害をもたらすことはありませんが、シャー博士によれば以下のような状況に陥った場合は医師に診てもらう必要があるといいます。
・慢性の病態を抱えている(喘息、糖尿病、心臓病など)
・熱がとても高く出ていて、気分が悪い(例えば、激しい頭痛や異常な痛みを感じている場合)
・子供がなにも飲まなくなったり、異常に無気力な様子である場合
・子供にパラセタモールやイブプロフェンを服用させても発熱状態に変化が起きない場合
乳児、高齢者、軟弱な人などもまた、気分が悪い場合は医師の助けを受けるべきです。
以下の事態には必ず、医師、訪問看護師、開業看護師、実地看護師のいずれかに連絡しましょう。
・子供の身体で、体温上昇など、病気の別の兆候がみられるとき
・生後三ヶ月未満の乳児の体温が38度以上あるとき
・生後三ヶ月から六ヶ月の乳児の体温が39度以上あるとき
ウイルスの感染拡大を防ぐ
塞ぐ
ウイルスは簡単に拡散します。必ずティッシュを所持し、咳やくしゃみの際は鼻や口を塞ぎましょう。
捨てる
ウイルスはティッシュ上で数時間生き延びます。ティッシュは直ちに捨てましょう。
殺す
手指のウイルスは、触れたもの全てへ移っていきます。汚れた手は即座に洗浄しましょう。