赤ちゃん言葉

赤ちゃんは段階を踏んで話し始めます。最初はため息やクークーという音から始まり、その後連結した母音と子音の音が続きます。これが、よく「赤ちゃん言葉」と言われるものです。「アーガ」や「アーダ」といった赤ちゃんのおしゃべりは、基本単語や単語の音を作るために、ゆくゆくはつながります。でもお母さん、お父さん、粘り強く待ってください。赤ちゃんの脳が、「マーマ」や「ダーダ」といった単語のような音と実際の意味を持つ言葉とをつなげるには時間が必要です(ただ、赤ちゃんが6カ月までに、実際にママやダダと言うようになる姿を想像するのは楽しいです)。
いつ起きる?
ほとんどの赤ちゃんは、4カ月~6カ月の間に赤ちゃん言葉を話し始めます。その後の数カ月間で、母音と子音を組み合わせた音のレパートリーを増やし続けます。
赤ちゃんがそれを身につけるためにどんなことを手伝える?
受容言語(聞いたことを理解すること)と表出言語(自分で発話すること)の両方の力を伸ばしやすくするために、赤ちゃんととにかくたくさん話してください。最近の研究によると、両親が赤ちゃん言葉に反応するとき、赤ちゃんのコミュニケーション能力が早く向上することが明らかになっています。
言い換えると、もしあなたが、まるで赤ちゃんが本当に言ったことが「緑色のボールが大好き。すぐに口に入れるつもりだよ!」であるかのように反応したら、赤ちゃんは「ばーばーばー」という音と緑色のボールを結びつけるでしょう。だから、赤ちゃんが「ばーばーばー」と言ったら、言語発達を促すために、次のように返事をしてあげてください「ボールね!そう、それはヘンリーのボールよ。ヘンリーの緑色のボール。そして、ボールはおいしくないでしょう?」
赤ちゃん言葉を促すほかの方法として、以下のようなものがあります:
・赤ちゃんにおもちゃを与え、それについて話しましょう。「犬よ!これは紫色の犬ね。ワンワン」。
・あなたと「会話」しているとき、赤ちゃんと目を合わせましょう。赤ちゃん言葉を話すとき、目を見て笑顔を返し、そして返事をしましょう。
・赤ちゃん言葉をまねる
・もしあなたの言葉をまねているような音を聞いたら、もう一度言いましょう―さらにもう一度言いましょう。
・「公園まで歩く?それとも、図書館まで行く?」「おばあちゃんはお花のバースデーカードが好きかな?それとも、鳥のほうが好きかな?どう思う?」など、たくさん質問してみましょう。その後、答えを続けてください(「そうね、おばあちゃんはかわいい鳥が好きよね」。確かに、お母さんのひとり言になると思います。でも、会話のキャッチボールのお手本にもなるのです)。
・会話のトピックにお困りですか?ただ、赤ちゃんに自分が何をしているか(あるいは赤ちゃんは何をしているか)を話せばいいのです。「ママはアリーが快適であったかく過ごせるように、アリーのジャケットのファスナーを閉じているのよ。ほら、ジーッ!。手袋―1つ、2つ―と、快適な帽子をかぶりましょう。紫色のお花がついたこの帽子はどう?」赤ちゃんは何かしゃべるでしょうか?いいえ、でも、もうすぐ返事をしてくれるはずです!
・あの音は何でしょう?赤ちゃんに指差ししてもらいましょう。―「ほら、ワンワンがほえているわ!」あるいは「車が道路をびゅんびゅん飛ばして走っている音を聞いたわ」。「聞く耳」を持つよい子供にしたいなら―つまり、ルールを聞いて守る子供になってほしいなら、これはよちよち歩きの子どもや就学前のお子さんにとって、とてもよい練習です。
心配しなくてよいこと
赤ちゃんと話をする方法に間違いはありません。赤ちゃん言葉を話したり、赤ちゃん言葉で話しかけたりすることで、「本当の言葉」ではなく「ナンセンスな話」を強めていることを心配しないでください。赤ちゃん言葉は、言語と言語理解のためのブロックを構築しています。また、もっともばかばかしい音や騒音でさえ、赤ちゃんが実際の言葉を話すのに必要な口の動きを練習するのに役立つのです。
次に起きるのは
練習とあなたからの励ましがあれば、赤ちゃんの言葉は、ゆくゆくは基本的な単語を作り出すためにつながります。