臭い尿

健康的な尿は透き通っていて淡黄色で、それほど臭くないはずです。より濃縮されている朝一番や脱水状態の時に出した尿の方が臭いがきつく、色も濃いと感じる人がいます。また、アスパラガスやビール、にんにくやコーヒーなどの特定の食べ物や飲料は一時的に尿の臭いをきつくするかもしれません。特定の薬やビタミン、ミネラルサプリメントもまた尿の臭いを変えることがありますが、医師に相談せずに薬を飲むのをやめるようなことは絶対にしないでください。水分の摂取量を増やすことによって尿の臭いが良くなると感じるかもしれません。一般的に、長時間のどが渇くことがないように十分に水分を取り、運動している時や暑い気候のもとでの水分補給の量を着実に増やしていきましょう。
医師に診てもらう必要はありますか?
他の症状もある時など、心配なことがなければ臭い尿に関して医師に診てもらう必要はありません。次のようなことがあれば医師に診てもらいましょう:
排尿する際に痛みや焼けるような感覚がある、頻繁に排尿したくなるなど、尿路感染症(UTI)の症状が見受けられる場合。これは説明のつかない臭いがする尿の原因として最もふさわしいと考えられるものです。尿路感染症は、特に水分補給の量を増やせばたいていは自然と治ります。女性よりも男性の方が治療をせずに良くなる可能性は低いです。糖尿病を患っていて、その管理をきちんとしていないと感じる時‐管理されていない糖尿病患者の尿は異常なほど甘い臭いがすることがあります。
他の病気を示す可能性はありますか?
次のような病気はたまに臭い尿を引き起こすことがありますが、珍しいケースです:
尿路結石‐これらはアンモニア臭を引き起こすかもしれません。
膀胱瘻‐これは腸と膀胱の異常なつながりです。
メープルシロップ尿症‐この珍しい遺伝病は、アミノ酸を分解するのが困難であるということです。
肝不全
糖尿病性ケトアシドーシス‐この危険な糖尿病の合併症はインスリンが足りないために身体が血糖を使えない時に代替燃料として脂肪を分解した時に起こり、ケトンと呼ばれる副生成物を蓄積させます。