いつ妊娠するのか

いつ卵子を放出(排卵)しそうかについて理解することは、妊娠を計画、あるいは避けるために役立ちます。月経周期の中のどの時点で排卵が起こり、いつ妊娠するのかについて理解しましょう。
月経周期の間に、卵子が卵巣から排出され、卵管の中を移動していきます。
卵子は排卵の24時間後には死んでしまうので、妊娠するためにはその期間の中で精子が卵子と出会わなければなりません。しかし、これは女性が排卵の日にセックスをしなければならないことを意味しているわけではありません。精子はセックスから数日間卵管の中で生きることができるので、卵子が排出されたときに受精することができるのです。
いつ排卵が起こるのか
受胎期認識を行っていない限り、いつ排卵が起こるのか特定することは困難です。しかし、たいていの場合、排卵は次の月経の10~16日前に起こります。
月経周期は月経が起こった最初の日から数えられます。これが1日目です。月経から少し経ったあとに排卵が起こり、この10~16日後に次の月経が起こります。平均的な周期は28日ですが、これより長いもしくは短い周期もよくあります。
精子は性行為のあと数日間女性の体内で生き続けます。妊娠したい場合、数日間セックスをすることは卵管の中に卵子が放出されたときに卵子と受精できる精子がいるということになります。
避妊
妊娠しないようにするためには、避妊法を使いましょう。避妊法としてはさまざまな選択肢があります。コンドームは妊娠と性感染症(STIs)の両方を予防するのに役立つ唯一の手段です。
いつ排卵が起こるのか正確に予想することは困難です。したがって、妊娠するのを避けたい場合、1ヵ月の中で避妊法を使用しない無防備な性行為を行うのに「安全な」時はありません。
短い月経周期である女性は、月経中に避妊法を使用しないセックスをすることは妊娠の危機を引き起こす可能性があります。精子は7日間生き続けますし、女性は月経が終わった後すぐに排卵するかもしれません。
妊娠を避けるあるいは計画するために自然受胎調節法を使用する女性もいますが、これは専門家の指示を受ける必要があります。
この指示を受けるまでの過程には、膣分泌液の検査、毎日の体温測定、月経周期の記録をつけることが含まれており、排卵がいつ起こりそうかを特定するのにこれらの情報を役立てます。
膣分泌液は月経周期の中で変化し、排卵の近くで、卵白のように伸縮性のある、より薄いものになります。
避妊にもっとも効果的な方法は、避妊注射、避妊インプラント、子宮内避妊システム、子宮内避妊器具(IUD)などの長期作用型可逆的避妊法(LARC)です。
緊急避妊
無防備な性行為をした場合、あるいは避妊がうまくいかなかった場合、緊急避妊は予期していない妊娠を予防する手助けをすることができます。
緊急避妊ピルとIUDの2つの方法があります。
緊急避妊ピル
「経口避妊薬」としても知られています。これは妊娠予防をせずにセックスをした後数日間の間に服用される必要があります。無防備なセックスをしてから3日間以内(72時間以内)に服用しなければならないものもあります。
他の緊急避妊ピルとしてはエラワンと呼ばれるものがありますが、これは比較的新しい方法です。セックスをしてから5日目(120時間)まで服用可能であり、処方箋でのみ入手できます。エラワンについてもっと知りたい場合は、医師や看護師に質問してください。
IUD
これは妊娠予防をせずにセックスをしてから5日後まで、あるいは排卵の起こる可能性がある最も早い時期から5日後まで利用できます。
IUDや緊急避妊ピルは以下の場所で手に入れることができます。
・避妊薬を提供している一般開業の外科医
・避妊専門医院
・性健康専門医院
・泌尿生殖器専門医院
・青少年専門医院
緊急避妊ピルは以下のような場所でも無料で手に入れることができます。
・薬局
・ほとんどのNHSウォーキングセンターと軽外傷診療所
・救急科
16歳以上であれば、大半の薬局あるいは民営診療所で緊急避妊ピルを購入できます。