コレラの予防接種

その他

旅行する際にはコレラに対する予防接種を受けることができますが、ほとんどの人は受ける必要はありません。食品や水の衛生に用心していれば、たいていの場合は感染を防ぐことができるからです。

通常、予防接種はコレラが蔓延している地域への旅行者(特に救援活動従事者や医療サービスを受ける手段が限定されている人々)にのみ推奨されています。

コレラワクチンは英国健康保険サービスで入手可能ですが、これは変更される可能性もあります。私営のトラベルクリニックで処方箋によって入手することもできます。

ワクチン

コレラワクチンは、予防接種の原料を水の中に溶かした飲み物の形で投与されます。予防接種の前後1時間は、飲食や経口剤の摂取を避けましょう。

6歳以上の子どもや成人は、2回のワクチン投与で2年間コレラの感染を予防することができます。その後もコレラ感染の危険性が高い状況にとどまる場合は、このワクチン投与の後にさらに予防接種を受けることが必要です。

2~6歳の子どもはワクチン投与を3回受ける必要があります。これにより、6ヶ月間コレラの感染を予防することができます。その後もコレラ感染の危険性が高い状況にとどまる場合は、このワクチン投与の後にさらに予防接種を受けることが必要です。

ワクチン投与は1週間~6週間の間隔を空けて行う必要があります。1回の投与から6週間以上経ってしまった場合、また最初から予防接種を受けなおさなければなりません。

一連の予防接種は、最低でも旅行の1週間前までに完了することが理想的です。

コレラワクチンは2歳以下の子どもには推奨されていません。このワクチンが2歳以下の子どもたちの体内でどのように作用するか明らかになっていないためです。

副作用と用心すること

100人のうち1人に満たないという割合ではありますが、コレラワクチンを投与された後に、腹痛、下痢、吐き気など、軽度の消化機能不全に似たような症状が少しの間現れることがあります。重度の副作用はめったにありません。

ほとんどの人は安全に予防接種を受けられますが、以下のような項目に該当する場合は、予防接種を受ける前に医者や看護師に相談してください。
・高熱が出ている、あるいは胃の調子が悪い
・妊娠している、あるいは妊娠の疑いがある
・母乳育児をしている
・免疫系に影響を与えるような病気である、あるいはそのような治療を受けている

このような場合、コレラに感染する危険性が高くない限りは予防接種を受けることが可能ですが、医者や看護師は予防接種を行う前に旅行医学の専門家と検査をする必要があるかもしれません。高熱が出ている、あるいは胃に不調がある場合、予防接種の実施を遅らせなければならないことがあります。

過去にコレラワクチンあるいはワクチンに含まれている成分のどれか1つにでもアレルギー反応があった場合は、ワクチン投与を受けるべきではありません。

副作用を報告する

薬を服用していて副作用と思われる症状が現れたときには、Yellow Card Schemeにそれを報告することができます。Yellow Card Schemeは、医薬品・医療製品規制庁(MHRA)と呼ばれる薬品安全性監視機関によって運営されています。

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