自分で日常的な病気を治療する方法

治療方法

以下にある10の病名は、医師によって診察されている最も一般的な軽度の病気です。

胸やけや鼻づまりなどのものを家庭で治療する最も効果的な方法を見つけ、医師の診療所へ訪問する時間を節約しましょう。

いつ医師の診察を受けるべきかなどの、多くの健康に関する問題について、最寄の薬剤師からアドバイスを受けられるということも忘れないでください。予約を取る必要はまったくありません。

1 腰痛

腰痛のほとんどの症例は、市販薬及びセルフケアのための器具・治療法で治療することができます。

セルフケアのヒント:
・痛みを和らげるためにパラセタモールやイブプロフェンを服用してください。食べ物とともに服用するようにしてください。薬を服用する前に患者情報の書かれたリーフレットを読んでください。
・大きな薬局で入手できる熱い、または冷たい圧縮パックも痛みを和らげるのに役立ちます。
・冷凍食品の袋をタオルで包むことによって、自分で圧縮パックを作ることができます。
・横向きになって眠っているときに、ひざの下にしっかりとした小さなクッションをおきます。仰向けになって寝ているときには、ひざを支えるためにいくつかのしっかりとした枕を使いましょう。
・仕事を含む日々の活動をできる限り続けることで、活動をし続けることが重要です。
・ポジティブであり続けましょう。前向きな考え方をし続けることで、回復がより速くなりやすいことが研究で示されています。
・物を持ち上げるときは注意してください。

少なくとも2週間セルフケアを行った後、腰痛が改善しない場合、あるいはほかの症状が現れた場合、腰痛がひどくなって更なるアドバイスが必要する場合、薬剤師に相談したり、NHS111に電話してください。医師の診察を受ける必要があるかどうか教えてもらえます。

2 皮膚炎

皮膚炎は刺激物あるいはアレルギーによって引き起こされる可能性があります。

セルフケアのヒント:
・掻かないようにしましょう。掻くことによって皮膚が傷つき、バクテリアが侵入して感染症に繋がる可能性があります。爪を短く切っておくことも役に立つかもしれません。掻く代わりに、かゆいところを指でこすることもできます。
・刺激物やアレルゲンを特定し、その原因に再び接触することを避けるようにしましょう。
・軟化剤と呼ばれる保湿クリームは軽度の皮膚炎が突発を抑えることに役立ちます。保湿クリームは薬局やスーパーマーケットで入手できます。無香料のものの方が皮膚炎には適しています。
・石鹸の代わりに、E45などの石鹸の代替品を使用してください。

これらのセルフケア法を試した後にまだ発疹がなくならない場合は、薬剤師に相談するか医師の診察を受けてください。

3 胸やけと消化不良

胸やけ、消化不良、鼓脹などの消化に関する病気は非常に一般的です。通常、簡単な生活習慣の改善と市販の医薬品の服用により治療することができます。

セルフケアのヒント:
・短期間の症状の軽減のために、薬剤師は胃酸を中和する制酸薬、または食道を酸から守るアルギン酸塩を推奨することがあります。
・体重を減らすこと。肥満は胸やけの原因となる場合があります。
・飲酒や喫煙を止める、あるいは量を減らしましょう。
・就寝する少なくとも3時間前に1日の最後の食事をとりましょう。
・寝るときの頭の位置を数センチ上げてみてください。ほかの枕を使って頭を上げるだけでは同じ有益な効果は得られません。

軽度の腹痛は2日から4日続きます。痛みや鼓脹が治らない場合には、医師の診察を受けてください。

4 鼻づまり

多くの場合、体が体内にある感染症と闘い終えると、治療をしなくても鼻づまりは数日でよくなります。

風邪やインフルエンザなどのウイルスに感染すると、医師は薬剤師が提供できる以上のものを提供することはできません。抗生物質は役に立たないのです。

セルフケアのヒント:
・市販の充血緩和剤は、鼻の膨張した血管を減らして鼻づまりを和らげることができます。充血緩和剤は一度に5日から7日以上使用しないでください。この薬を長い間使用し続けると症状がもっとひどくなる場合があります。
・沸騰していないお湯から蒸気を吸うと鼻の粘膜が柔らかくなって緩むことがあります。お好みでお湯の中にメントールやユーカリ油を加えることもできます。

もし症状が持続するようでしたら、薬剤師に相談するか医師の診察を受けましょう。

5 便秘

便秘である場合、それを和らげるために必要なものは食生活の改善に尽きると言えるかもしれません。

セルフケアのヒント:
・便秘によって痛みが引き起こされている場合は、パラセタモールなどの鎮痛剤を服用してください。
・果物、野菜、全粒粉のパスタやパン、果物の種、ナッツやオート麦などの食物繊維を食事に加えてください。この効果が出るには数日間から4週間かかる場合があります。
・過敏性腸症候群(IBS)を患って便秘になった場合は、可溶性食物繊維の摂取量を増やすことをお勧めします。可溶性食物繊維を含む食品は、オート麦、大麦、バナナ、りんご、にんじん、じゃがいも、ゴールデンアマニなどです。
・十分な水分を摂るようにしてください。
・定期的な運動は便秘になるリスクを減らします。
・食事や生活習慣の改善が役に立たなかった場合は、市販の下剤を試してください。薬剤師にアドバイスを求め、包装やリーフレットの指示によく従ってください。

市販の下剤が症状を和らげなかった場合は、医師の診察を受けてください。

6 偏頭痛

偏頭痛は日常生活を送るのに支障がでるほど強力な頭痛です。

セルフケアのヒント:
・自分のストレスのレベルを調べてください。ストレスを軽減すると偏頭痛の頻度が3分の1に軽減されることが研究によって証明されています。
・カフェインのような偏頭痛を引き起こすおそれのある飲食物を口にしないようにしましょう。
・定期的に健康な食事や軽食をとることで血糖値を一定に保ちましょう。
・激しい運動は偏頭痛を引き起こすことがありますが、定期的な運動は偏頭痛を予防するのに効果的です。
・偏頭痛の記録をつけ、頭痛、原因と思われるもの、頭痛のために服用している市販薬あるいは処方薬、女性の場合は月経周期などを書き留めましょう。
・薬剤師に助言を求めましょう。市販の鎮痛剤を勧めてもらえるかもしれません。これらは偏頭痛の最初の兆候が出たときに服用した方が効果的です。
・鎮痛剤や抗病剤を含む併用薬は、処方箋なしで買うことができます。購入する前には常に薬剤師のアドバイスを受けるようにしてください。

偏頭痛が深刻な場合は、医師の処方箋でのみ入手できるようなより強力な偏頭痛薬が必要となることがあります。

7 咳

咳は通常、一般的な風邪やインフルエンザのようなウイルスによって引き起こされます。通常の場合、免疫システムがウイルスを撃退すれば、治療をしなくても咳は出なくなります。

抗生物質はウイルスを原因とする咳には役に立ちません。

セルフケアのヒント:
・飲み物をたくさん飲みましょう。水が最適です。
・市販の咳の調合薬が効果をもたらすという証拠はありません、蜂蜜とレモンをお湯に入れて混ぜるだけで自家製の調合薬を作ることができます。
・トローチをなめてみてください。
・市販薬には、鼻づまり、熱、頭痛などの風邪やインフルエンザの症状を和らげるのを助けるものもあります。薬剤師にアドバイスをしてもらってください。
・喫煙している場合、禁煙を試してみてください。

ウイルス感染後3週間以上経っても咳が続いている場合、あるいは咳が次第にひどくなっている場合は、医師の診察を受けてください。

8 にきび

にきびは、顔に現れるものが最も顕著ですが、背中、肩、臀部にも現れます。

セルフケアのヒント:
・にきびを摘んだり、潰したりしないでください。痕が残る場合があります。
・ぬるめのお湯で、薬局で購入できる軽度の洗顔料を使用して顔を洗いましょう。1日2回以上の洗顔はせず、ごしごしこすりすぎないようにしましょう。
・オイルフリーまたはウォーターベースの化粧品を使用してください。「にきびを引き起こさない」という表示のある商品を選んでください。
・揚げ物やチョコレートがにきびを引き起こす、あるいは悪化させるという証拠はありません。
・日光がにきびを増やすという証拠はありません。
・過酸化ベンゾイルなどのジェルやクリームを使ってにきびを治療することができます。薬剤師にアドバイスをもらってください。

市販のものでの治療が役に立たない場合、治療は医師の処方箋で利用することができます。

9 捻挫および筋違い

捻挫は、手首や足首などの関節の靭帯を傷つけることです。筋違いは、通常は背中や足の筋繊維を過度に伸ばす、あるいは切ってしまうことによって起こります。

軽度から中度の捻挫や筋違いのほとんどは、PRICEテクニックを使うことにより家庭で治療することができます。

セルフケアのヒント:
・PRICEは保護(protection)、安静にすること(rest)、冷却(ice)、圧迫すること(compression)、高い位置に怪我をした部分をおくこと(elevation)の略です。
・捻挫や筋違いを起こしてからの最初の72時間は、熱い風呂などの熱、アルコール、ランニングやほかの運動、マッサージを避けるべきです。
・捻挫の場合:捻挫が深刻でなければ、ゆっくりと捻挫した関節を動かしてみましょう。
・筋違いの場合:痛めた筋肉は数日間過度に使いすぎないようにしましょう。
・捻挫や筋違いによって痛みを感じる場合は、パラセタモールを服用してください。これが役に立たない場合は、薬剤師に相談してください。鎮痛クリームやジェルも店頭で購入可能です。

ほとんどの捻挫や筋違いは薬3日から4日後によくなってきます。

10 頭痛

ほとんどの頭痛は深刻なものではなく、通常は薬、リラクゼーション技術、生活習慣の改善によって治ります。

セルフケアのヒント:
・痛みを和らげるためには、パラセタモールは通常、緊張型頭痛を緩和するのに効果的です。頭痛が始まったらできるだけすぐにすべての服用量を服用するのが最善です。必要であれば、パラセタモールの2回目の服用は4時間後から可能です。1日に8錠、つまり500mgのパラセタモールを服用してはいけません。
・イブプロフェンのような抗炎症性鎮痛剤は、頭痛にも役立ちます。
・週に2~3回以上鎮痛剤を服用すると実際には頭痛を引き起こしてしまう可能性があるということに注意してください。
・定期的な運動とリラクゼーションは緊張性頭痛を防ぐのに役立つ可能性があります。

ほとんどの頭痛は数時間で治まります。頭痛が悪化した場合、頭痛がより頻繁に起こるようになった場合、あるいは肩こりや光への過敏性などほかの症状が出た場合は、医師に連絡するか、NHS111に電話をしてください。

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