医者が予定日を変更するのはどんな時か、その理由

カレンダーに予定日を書き込んで、フェースブックでもシェアして、そしてそれらが全部終わった後に医者から予定日が間違っていたと言われました。どうしてこうなったのでしょうか。
妊娠の計算というのは少し見通しづらいところがあるのです。結局のところ、体外受精でもしていない限りは、医者が受精の正確な日時を知る術が無いということです。このため、妊娠は最後の月経期間の最初の日から計算されます。その日からきっかり40週がカウントされ、それを予定日とするのです。しかし時折、その予定日が変更されることがあります。それが起こりうるのは以下の場合です。
月経が不規則な場合
月経周期が不規則な女性の場合、その周期を参考にして予定日を定めるのは難しくなります。妊娠期間を決定するのに通常超音波検査が必要となるのはこのためです。しかし多くの妊娠は超音波ではなく、ドップラー心音モニターによって判断されます。もしこれに当てはまる場合、これが予定日が変更された理由かもしれません。そしてもし妊娠第一期の超音波検査を受けたにも関わらず、月経周期と照らし合わせてもまだ日付が合わないようならば、医者は以下の2つの方法をとります。まず超音波検査から算出された日付と、月経周期を基にして割り出した日付が7日以上離れている場合、医者は前者を採用します。もし両者のひらきがそれより少なかった場合は、最初の月経周期を基にした日付のままにしておく場合が多いようです。
最初の超音波検査が妊娠第二期に行われた場合
この場合は、それが予定日変更の原因かもしれません。American Journal of Obstetrics and Gynecologyによると、最も正確な予定日診断は第二期ではなく、第一期の超音波検査によるものなのだそうです。
子宮低長が平均より長い場合
ヘルスケアプロバイダーのところへいくと、毎回恥骨から子宮の上までの距離、基礎測定値を測られます。この長さがおおよその子宮のサイズなのですが、これは妊娠の段階と密接に関連しています。もしあなたの子宮のサイズが平均と合わないことに気付いて、その開きが三週間分以上であると推定した場合は、これに対応させるために予定日を変更するかもしれません。
AFP値に異常があった場合
妊娠14週から22週の間に、AFP(アルファフェトプロテインの略称で、通常発達中の胎児の肝臓と卵黄嚢に生成されるプロテイン、妊娠の段階によってそのレベルは異なります)のスクリーニングのための血液検査を受けさせられたかもしれません。(これは通常トリプルテストの一部に含まれています。)AFP値が高い場合、潜在的な遺伝疾患を示している場合もありますが、一番多いのは単に予定日が間違っていた、という理由が挙げられます。
もし予定日の計算がずれたことで混乱が生じたなら、もっと長い目でみるように努力してみてください。別にいつ生まれても良いではありませんか。しかも結局のところ、いつ生まれるのかという正確な日付はそのときになってみないとわかりません。(たとえ促進剤を使おうと思っていても、もしかしたらその前に出てくるかもしれないのです。)驚きと予測不能な要素をぜひ楽しんでみてください。育児のための良い練習になるでしょう。