妊娠中の症状

症状

妊娠時の最初の症状

月経が起きない場合でも、初めは自分の妊娠に気づかない女性もいます。

女性の場合、自分の身体に対する感覚が鋭く、起きた変化を即座に認識することもしばしばあります。妊娠の兆候も、極めて敏感に感じ取ることが出来ます。すぐには妊娠の認識に繋がらないとしても、自分の中で何か変化が起きたと、本能的に感じとります。また、特定の状況に対し、それが明らかに都合の悪い状況を招いてしまう場合でも、普段よりもはるかに感情的な反応を起こすようになることもあるでしょう。妊娠中、女性は自身の感情をコントロールするのに困難を要したり、あるいは全くコントロールができなかったりします。あるいは、それでも身体が「信号」を示すこともあります。乳房が張り、また大きくなる可能性もあります。何故か、突然ブラジャーが上手くはまらなくなってしまうのです。もしかすると、お腹が不本意に膨れてしまっていて、ジーンズを履く時にお腹の部分が妙にきつくなってしまうかもしれません。

特に妊娠が始まって最初の週は、女性の身体の中では激しいホルモン面での変化が生じています。それに伴って、気分的な激しい起伏も見られるようになります。妊娠の症状は、大半の女性の場合には比較的早期により明確に表れるようになりますが、症状の表面化が遅い女性もいます。妊娠時、苦痛を伴う症状がそれほど表れず、安定した状態を享受できる女性もいれば、妊娠の辛い随伴症状と闘わなければならない女性もいます。妊娠に付随するこの苦痛が、― 例えればメディアが好んで選ぶような ― いつも幸せと華やかさでいっぱいのママ、という完璧な理想像を、ぐらつかせるのです。妊娠は、皆それぞれ違ったプロセスを辿ります。そして、そのことを周りの人間がしっかりと理解することで、女性が周りに対し、これから自分に起こる可能性のある腹下しや便秘、体内のガスの充満といった、他人には話したくない症状について、わざわざ報告する必要はなくなります。しかし、残念ながら、こういった症状は、妊娠時に見られる兆候として、いくつもがその女性にも当てはまってしまうものです。

妊娠時、一貫して繰り返し起きる典型的症状

その一方で、一般的に良く知られており、どのような女性であるかに関わらず一貫して苦痛を伴う症状として、朝方の吐き気があります。残念なことに、この場合に問題となっているのは、起き上がる前にZwieback(ラスク)を食べることで簡単に防ぐことが可能な、上腹部(胃のあたり)の不快感ではありません。厳密に言えば、このあるまじき吐き気は、朝方以外の日中や、特に夜でも、ゾッとするような感覚を伴って感じられます。それゆえ、女性は睡眠不足とも付き合っていかなければならず、何度も嘔吐してしまうこともあります。妊娠中は腹部の圧迫感に加え、今にも月経が始まるかのような、子宮内での不快感を伴う張りを頻繁に感じるようになります。子宮内で卵細胞が細胞分裂によって拡大している間、この張りが常に痛みを伴うものとなることもあります。

特徴的な点として、妊娠中の女性は様々なものに対し、過敏に反応します。本人の心的状況とは関係なしに、パン屋の傍を通り過ぎただけで吐き気を催し、嘔吐してしまうこともあります。あるいは、夫が使用しているお気に入りのアフターシェーブが、それがその女性が愛する夫に自らプレゼントしたものであるにもかかわらず、女性にとって耐え難い悪臭を放つものに感じられるようになることがあります。嗅覚面での過敏だけでなく、味覚における変化もまた、典型的な随伴現象の一つです。突然、お気に入りのマーマレードが味気無いものに感じられるようになり、タバコの味ももはや分からなくなってしまうこともあります。妊娠時は、食欲に関しても変化が現れます。特に明確な理由が無いにもかかわらず、それまではいつも避けていたリンゴを激しく求めるようになったりします。したがって、「ピクルスとアイスクリームへの激しい欲求」という例え文句は、もはやそれほどおかしいものとは言えないでしょう。栄養素の観点で必要な食物を身体が求めてくる時は、大抵、身体が自らを護ろうとする機能が働いているのです。

単なる健康上の問題か、あるいは本当に妊娠の兆候なのか

妊娠時の兆候の中で、女性が初めのうちはそれが「妊娠によるもの」と判断できないものとして、絶え間ない疲労感があります。立ったままでも眠れてしまうような気分が ― どんな場所や疲労のタイプであれ ― 最初の週に女性を襲います。この現象に対し、最初に眩暈や血圧に関する問題を疑ってしまうことも珍しくはありません。妊娠している場合には、夜になって、そこで脚や手が腫れているのに気づくのです。

妊娠の初期兆候

その後、月経がまだ止まったままである場合には、女性についてそのことから子供がお腹の中にいるのだ、と結論付けられるでしょう。それでも、子供を授かろうと一心に努めている当の女性に関して言えば、その心的状態は既にわくわくしてきていることもあるでしょう。自分の感じたいものを、人は感じるものですから。最終的に正確な情報を提供するのは、妊娠検査薬のみでしょう。妊娠検査薬による検査は、99%は確かなものといえます。受精からおよそ10日も経てば、妊娠検査薬でかなり明確に結果が出ます。加えて医師の元で血液検査を受けることで、いつからその妊娠が始まっているのか、更なる情報を得られます。未だに月経は止まっていないが、通常よりは控えめではあるにしても、身体の中で何か変化が起きていると多少感じている、という女性の場合でも、この検査を受けることで、正確な情報を得ることができます。早期に検査を受け、気持ちが落胆してしまうのを避けましょう。

妊娠時の症状として、以下のようなものが現れることがあります。
・月経が止まる
・朝方に吐き気を催す
・腹部の痙攣
・胸焼け
・乳房が引きつる
・疲労感
・頻尿
・眩暈
・食欲の乱れ(普段は見られない食べ物に対する欲求など)

自分が今どう感じているのかを見極めたら、他の妊婦さん同様、自分もその新しい状況に対して対処をしていかなければなりません。生活は根本的に変わるでしょう。精神状態は妊娠時の兆候の中でも非常に重要な要素であり、見過ごしてはならないものです。誰であっても、将来生まれるであろう赤ちゃんや、また妊娠のプロセス自体にしっかりと対応できるよう、やはり必要とされるだけの時間をしっかり取ることが大切です。妊娠は一見、辛く、困難であり、負荷を伴うものに見えます。ですが、本質としては「女性の人生の中で、素晴らしく、そして唯一無二の体験」なのです。

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