インフルエンザワクチン

症状

インフルエンザは非常に感染力の高い病気で、ウイルスを持っている人の咳やくしゃみで急速に感染が拡大します。

インフルエンザの合併症のリスクがある場合は、毎年インフルエンザワクチンを摂取するようにしてください。

インフルエンザの影響

インフルエンザの症状は、非常に突発的で深刻なものです。通常、発熱や悪寒、頭痛、筋肉の痛みなどを伴います。咳や喉の痛みが出ることもよくあります。

インフルエンザは最近ではなくウイルスによって引き起こされるため、抗生物質では治療できません。

誰でもインフルエンザに感染する可能性がありますが、次のような人はより深刻な症状を引き起こすことがあります:

・65歳以上の人
・深刻な病状を抱えている人
・妊娠中の女性

これらのグループに含まれている場合、(たとえ健康であっても)インフルエンザにかかりやすく、気管支炎や肺炎といった重篤なインフルエンザの合併症を発症する可能性があります。また、インフルエンザは既存の病状を悪化させる可能性もあります。

インフルエンザの予防接種を受けるべきですか?

65歳以上の場合、または年齢を問わず、次のような症状がある場合は医師に相談してください:

・深刻な心臓疾患
・喘息、気管支炎および気腫を含む胸部の疾患または呼吸困難
・深刻な腎臓病
・糖尿病
・ステロイド薬やがん治療などによる免疫力の低下
・脳卒中や一過性脳虚血発作(TIA)
・脾臓に問題がある場合、または脾臓を摘出した場合

重症の肝疾患や多発性硬化症(MS)、脳性麻痺、学習障害などの神経疾患を患っている場合は、医師が予防接種を受けることを勧めるかもしれません。

妊娠中の女性と予防接種

妊娠している場合は、妊娠何ヵ月目かに関係なく、予防接種を受診すべきです。妊娠中の女性はインフルエンザの合併症にかかりやすく、これが母体と赤ちゃん双方に深刻な病気を引き起こす可能性が高くなるためです。

妊娠中にインフルエンザに罹っている場合は、抗ウィルス薬の治療が必要な場合があるため、すぐ医師に相談してください。

子供とインフルエンザワクチン

長期疾患を持つ子どもは、インフルエンザにかかると病気が悪化する可能性があるため、インフルエンザワクチンを接種すべきです。これには、重度の呼吸器疾患や神経症状などの長期疾患を患っている生後6ヵ月以上の子どもが含まれます。

長期疾患を持つ子どもがいたら、医師にインフルエンザワクチンの接種が必要かどうかを相談してください。長期疾患の子どもには、鼻スプレーではなくインフルエンザワクチンの注射が勧められる場合もあります。

介護者と予防注射

高齢者や障害者を介護している場合、彼らにインフルエンザの予防接種が必要かどうかを確認してください。また介護者として、あなた自身も予防接種を受けたほうがよいでしょう。医師に相談してみてください。

インフルエンザワクチンの仕組み

注射で摂取するインフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスの不活化株または死亡株を含んでおり、インフルエンザの感染を引き起こすことはできません。

子ども用の鼻スプレー式インフルエンザワクチンは、生きてはいるがごく弱いインフルエンザウイルスを含んでいますが、このワクチンもインフルエンザに感染することはありません。

注射や鼻スプレーワクチンに使うインフルエンザウイルスは、受精卵の卵で培養されるため、卵アレルギーを持つ人は、卵を使っていない代替ワクチンが必要です。

肺炎球菌ワクチン

医師に予防接種をしてもらうとき、肺炎球菌ワクチンも必要かどうか尋ねられます。肺炎球菌ワクチンとは、肺炎を含むいくつかの肺炎球菌感染症にかかるのを予防するワクチンです。

予防接種はどのくらい効果が持続しますか?

ワクチンは100%効果があるというわけではありませんが、インフルエンザに感染する可能性は低くなります。もし予防接種を受けたのにインフルエンザにかかったとしても、ワクチンを接種していない人より症状は軽くなります。

予防接種の副作用

予防接種には生きたウイルスが含まれていないため、インフルエンザ発症の原因にはなりません。

しかし接種してから数日後、発熱や筋肉痛といった副作用が現われることがあります。注射された場所が痛むこともあるかもしれません。とはいえ、これ以上深刻な症状が出ることはまれです。

インフルエンザワクチンはインフルエンザに対して効果があるもので、一般的なカゼなど、他のウイルスによって引き起こされるものには効果がありません。

予防接種を受けないほうがいい人は?

以下の場合、インフルエンザワクチンを接種してはいけません。

・以前、予防接種を受けた後に深刻な副作用が出たことがある
・発熱している(熱が下がるまで接種を延期してください)

すべてのインフルエンザワクチンが子どもに適しているわけではありませんので、事前に医師と相談してください。

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