アルコール依存症

症状

アルコール依存症とは

アルコールは、健康、仕事、自宅での生活など、生活の様々な部分に影響を及ぼす場合、問題となります。 いつでも飲むことを考えている場合、自分でやめようとするができない場合、または思っている以上に飲んでしまったり、(車の運転など)何か作業をするために安全な量以上を飲むことが多い場合、問題があるかもしれません。
アルコール依存症のすべての兆候が明らかであるとは限りません。 多くの人々は、アルコールが問題であると認めることは難しいと感じています。 しばしば、周囲の人が問題を見つけることがあります。 友人や家族が、お酒を飲むことについて助言をしてくる場合は考えてみましょう。その後、心配事についてあなたのかかりつけ医に相談してみてください。

症状

次の記述のいずれかが当てはまる場合、飲み過ぎといえるでしょう。 
1ドリンク=355ml程度のビン1本のビール(アルコール度数4.5%の場合)、150ml程度のグラス1杯のワイン(アルコール度数12.9%の場合)または80プルーフ(アルコール度数40.0%の場合)の蒸留酒の場合は45ml程度の量を基準としています。
1週間に7ドリンク以上、または1回に3ドリンク以上飲む女性
1週間に14ドリンク以上、または1回に4ドリンク以上飲む男性
65歳以上で、週に7ドリンク以上*または1回に3ドリンク以上飲む人

次のいずれかの記述に当てはまる場合、あなたは大量に飲んでいます

 
毎日3ドリンク以上、または週に21ドリンク以上飲む女性
毎日5ドリンク以上、または週に35ドリンク以上飲んでいる男性

次のうちの1つ以上が当てはまる場合、危険な飲酒といえます

飲酒運転、機械の操作、または市販薬や処方薬をアルコールと混ぜ
て服用する
医師または薬剤師に常習的な酒飲みであることを伝えない
妊娠しているか、妊娠しようとしているにもかかわらず飲酒している
(少量のアルコールでも胎児の障害になることがある)
子供の世話をしている間アルコールを飲む
飲酒によって悪化する可能性がある病状があるにもかかわらず、飲
酒する

習慣的飲酒

次に示した状態になるために定期的に飲む場合、飲酒が習慣になっています。
リラックスしたり、不安を和らげたり、眠りにつく
社会的な状況下でもっと快適になる
悲しいことや不愉快なことを考えないようにする
常習的な酒飲み達と交流する

飲酒が障害になっていますか?

次の1つまたは複数の記述が当てはまると、アルコールが問題になります。 
一度飲み始めたら止めることができない
飲酒を減らす必要性を感じた
1週間ほど飲酒をやめようとしたが、数日間中止しただけで終わった
飲酒のために職場や自宅ですべきことをしない
飲んだ後で罪の意識を感じる
他人から自分の飲酒についてコメントを受けることがある
飲酒に対する批判に腹を立てたことがある
前夜に酒を飲んだ後、奮い立たせるために翌朝も飲む
飲んでいる間に起こったことを覚えていない
飲酒の結果として他人を傷つけることがある

アルコールは人生をうばっていますか?

夕方または週末用に十分なアルコールがあるかについて、心配にな
ったことがある
どれくらい飲んでいるのか周囲に分からないように、アルコールを隠
すか、別の店で買う
飲み過ぎを防いだり、酔わないことを期待して、一種類の飲み物から
別の飲み物に切り替える
ソーシャルイベントで「過剰な」飲み物を手に入れたり、他人が見てな
いときに隠れて飲む

原因

アルコール依存症の原因は完全には分かっていません。 家族にアルコール依存症の既往があれば、より発症しやすくなります。 男性は女性よりもリスクが高いようです。 酒飲みの人の中には、不安、うつ、緊張、孤独、自己疑惑または不幸を和らげるために飲酒する人がいます。

治療方法

飲酒が引き起こしている問題を止める唯一の方法は、お酒をやめることです。やめることは簡単ではないかもしれません。 しかし、お酒をやめる努力は、より良い健康、より良い人間関係、そして達成感で報われます。 禁酒しようと思っているときは、禁酒する理由のリストを作ることをお勧めします。
アルコールやその他の薬の使用を中止する決定は、健康に関して非常に重要です。あなたが止めると決めた場合は、医師に相談してください。医師は治療法を導くことができ、回復に必要なサポートを与え、状態を監視してくれます。

禁酒方法

最初のステップは、自分の行動を制御することを認識することです。 それは、人生で唯一ともいえる厳しい管理でしょう。 次のステップがあります。
1.【やめることを決定すること】 いったん止めることに決めたら、成功するための計画を立てることができます。
2.【医師の助けを借りること】医師は最大の味方になります。 アルコール依存症は病気の一種であり、治療することができます。 アルコール依存の問題について医師やカウンセラーと話すことも参考になります。
3.【サポートを受ける こと】 禁酒会、アルコール依存症および薬物依存に関する全国の精神保健福祉センター、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部または全国薬物依存症者家族連合会に連絡してください。 地元の治療プログラムについての情報を求め、アルコール問題について相談してください。 そこでは禁酒に必要なツールとサポートを提供します。 家族や友人にも支援を依頼してください。

飲酒の影響

飲酒時、アルコールに対するうつ病の効果を補うように体が抵抗します。 アルコールに対するこの耐性により、大量の酒飲みの人が禁酒時に重度の離脱症状を引き起こす可能性があります。 深刻な禁断症状には、幻覚が見える、けいれん発作および振戦せん妄(錯乱、鮮明な画像が見える、重度の震え、非常に疑い深くなる)があり、死にいたることさえあります。このため、大量の酒飲みが禁酒する場合、医師のケアが必要な理由です。

合併症

アルコールは健康に多くの影響を与えます。 肝硬変 、肝臓の病気を引き起こす可能性があります。 事故のために死亡や怪我の大きな原因となっています。 妊娠中に赤ちゃんに重大な影響を及ぼす可能性があります。 また、出血性潰瘍や胃粘膜の刺激のために胃の痛みを引き起こす可能性があります。

身体への影響

アルコールの身体への影響として次の症状がでます。
体重が増える
気分が悪くなったりめまいを感じたりする
口臭がする
不器用になる
ろれつが回らなくなる
肌が荒れる
感情がコントロールできなくなる

医師に質問すべき事項

アルコールは健康にどう影響しますか?
問題のある飲酒とはどのようなものですか?
アルコール依存はどのように治療することができますか?
妊娠しました。 アルコールはどのように赤ちゃんに影響を与えますか?
アルコール依存症治療中に鎮痛剤を服用できますか?
アルコール依存症治療中に抗うつ薬を服用できますか?
回復に役立つ支援団体をお勧めしてくれませんか?
アルコール依存症を助けることができる薬はありますか?
アルコール離脱の症状はどのようなものでしょうか?
アルコール離脱の症状を緩和するためには何ができますか?

アルコール依存その他の兆候

事故
不安
異常に疑い深くなる
失神/記憶喪失
関係の破綻
うつ病
アルコールの影響を受けながら運転する
不眠症
自尊心の喪失
自分のことができなくなる
仕事のパフォーマンスが悪くなる
二日酔いのため休む
手が震える
勃起障害(男性)
嘔吐

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