尿路感染症:共通の悩み

症状

10年以上前に起きたことであるにも関わらず、メアリー・サンダーさんは想像を絶する痛みが腹部を襲った、初めての尿路感染症(UTI)のことをはっきり覚えています。「痛みがひどかったので、私はもうすぐ死ぬんだと思いました」と、現在32歳で、ネバダ州リノで服飾デザイナーをしているサンダーさんは言っています。薬を服用してまもなく、症状は落ち着きましたが、4人の子供の母親でもある彼女にとって、陣痛の痛みよりもひどい苦しみは、彼女の心の中で今も鮮明に残っていると言います。
 
サンダーさんにとって、そしてこの国にいるますます多くの女性にとって、最初の感染はほんの始まりに過ぎません。国立糖尿病、消化器および腎臓病研究所の専門家によると、尿路感染症はすべての患者の約20%で再発すると推定しています。そして、その問題は広がっています。米国泌尿器学会によると、こうした感染症は、1年に800〜1000万人のアメリカ人、主に女性に影響を及ぼしているそうです。
 
感染症は再発する傾向があるため、多くの女性が尿路感染症の治療のために、複数回の抗生物質を服用する必要があるかもしれない、とボストンの感染症専門医であるフランク・タリー医師は言っています。また、女性が抗生物質を何度も服用すると、もともとすべての薬に耐性を持つ細菌が残る可能性がある、と彼は言います。しかし、適切な予防措置をとれば、そもそも女性が尿路感染症を発症するのを予防することができます。
 

膀胱、腎臓、および痛み

なぜ尿路感染症が発症するのでしょうか?医師は一般的な原因として大腸菌もしくは腐性ブドウ球菌を挙げています。これらの細菌は尿路(尿道と呼ばれる、体の外に尿を排出する細い管)を通りますが、性行為中に起こりがちな圧迫で細菌が入ってしまうこともあります。
 
バクテリアは通常、膀胱に到達し、尿路感染症の最も一般的なタイプである膀胱炎を発症します。これにより、骨盤内や腰部付近の痛みだけでなく、排尿時(尿のにごりや血尿、悪臭などもあるかもしれません)のズキズキするような痛みが起こります。患者は頻繁に排尿したくなる衝動にかられることが多く、そのために夜間も1回以上目をさますことが多いです。
 
細菌が膀胱から腎臓へ(尿管と呼ばれる接続管を通って)体の上のほうに移動すると、をより高く移動すると、女性は腎盂腎炎と呼ばれる尿路感染症を発症する可能性があります。これは背中の中央あたりが痛くなり、発熱や悪寒を引き起こすこともあります。
 

予防が一番です

抗生物質だけが、これらの症状を緩和するのに役立ちます、とメイン州の女性の健康専門家、クリスチアンヌ・ノースラップ博士は言います。薬は感染の原因となっている細菌を殺すことができますが、「有益な」膣細菌も殺してしまいます。今後、将来の尿路感染症やイースト菌感染症防ぐために、(少なくとも、薬の服用を止めたあと、有益な細菌が再び増えるまでは)準備できることはほとんどなく、場合によっては下痢を発症するかもしれません、と彼女は言っています。
 
いったん尿路感染症がよくなると、今後尿路感染症を予防することで別の抗生物質や感染症の原因となる問題を避けることができます。国立腎臓病財団は賛同しています。この団体は、少なくとも1日にコップ8オンスの水を8回飲むことを勧めています。これにより、お手洗いに何度も行くようになったり、体内に潜む有害な細菌を洗い流す機会が増えたりします。
 
毎日、性器を石けんと水で洗うこと(セックスの前と後は特に)、バスタブに浸かるのではなくシャワーを浴びること、(腸の細菌が侵入するのを抑えるために)排便時は前から後ろへ拭くこと、セックスの後は排尿すること、そして排尿を我慢するのではなく、必要に応じて排尿することも、尿道から膀胱への望ましくない細菌の移動を制限する効果もあります。
 

台所で検討する

これらの予防措置に、いくつかの自宅でできる予防策を加えてください。多くの医師は、甘くないクランベリージュースを飲むことを勧めています。このジュースは、細菌が膀胱の壁に付着するのを防ぎ、細菌を排出しやすくしてくれます。
 
クランベリージュースはすっぱすぎますか?ビタミンCを毎日1,000〜2,000mgお試しください。それは同じ効果を持っている、とノースラップ博士は言っています。膀胱の内側を刺激する恐れのあるコーヒーや炭酸飲料、その他のカフェインを含む飲み物ではなく、ビタミンCが豊富なオレンジジュースや柑橘系の飲み物を飲むのがお勧めです。医師はまた、同様の理由でアルコールや辛い食べ物を控えることを勧めています。
 
これらの予防措置は、大変な仕事のように聞こえるかもしれません。でも、自分のライフスタイルに尿路感染症の予防を取り入れているサンダーさんにとってはそれほど大変なことではありません。抗生物質で2度、末期の感染を克服した後、彼女はたくさんの水とクランベリージュースを飲み始めています。サンダーさんは、自分自身の予防に対する姿勢が、極度の痛みとともに、別の感染症になるのを予防し続けていると信じています、と言っています。

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