良い日焼け止めを選ぶために知っておきたいこと

日焼け止めについて
太陽の下で長時間過ごすと、しわやシミなどの、太陽が原因の肌のダメージを招いてしまう可能性が高くなります。正しく保護することで、こうしたダメージや、皮膚癌を防ぐことができます。また、すでに日焼けしてしまっていても、適切な日焼け止めを使うことで皮膚の治癒に役立つこともあります。
ドラッグストアでは、様々な種類の日焼け止めの商品を扱っていますが、あなたの肌を救う最適な商品はどれでしょうか?
太陽の光から肌を守る上で重要なこと
肌を健康に保ち、太陽の光から保護するためには、以下のような基本的なルールに従いましょう。
・1年を通じて、毎日、UVAとUVBの両方の光線から肌を守ってくれるような効果を発揮する、広域スペクトルの日焼け止めを使用しましょう。また、最低でもSPF30以上のものを使うようにしましょう。
・UVB光線が最も強い午前10時から午後4時の間は、太陽の下で過ごす時間を制限するようにしましょう。
・日焼け止めは、少なくとも2時間おきに塗り直しましょう。水泳をしたり、汗をたくさんかいた場合は、もっと頻繁に塗り直すようにしてください。
・ツバの広い帽子、UVA、UVB光線を遮る広域スペクトルのサングラス、肌を覆う服を着用するようにしましょう。
日焼け止めについて
日焼け止めにはさまざまな種類があり、成分や保護できる度合いがそれぞれ異なります。どれを選んだとしても、間違った選択とはなりません。皮膚科医は、最適な日焼け止めは実際にあなたが使用するものだ、とさえ言うことがあります。
・広域スペクトル
これは、UVAとUVBの2種類の太陽光をブロックするのに役立つことを意味するものです。UVA光線とは、目元などにできる小じわや、全体的な顔のしわなどのダメージを引き起こしたり、皮膚がんにつながるとも言われる光線です。UVB光線とは、日焼けを引き起こしたり、UVA同様、皮膚がんにつながる光線です。この用語は、日焼け止めのラベルに記載されているでしょう。
・ウォータープルーフ
この記載のある日焼け止めは、肌が濡れた後でも40〜80分間効果を発揮します。具体的な耐水の度合いについては、各製品に記載されています。ラベルを読み、塗りなおす頻度についても、ラベルの指示に従うようにしましょう。
・SPF
これは、UVB光線をどれだけブロックするかを示す指標です。一般的には、SPFが高ければ高いほど、日焼けを防止する効果が高まります。SPFの数値に関わらず、少なくとも2時間おきに塗り直すようにしましょう。
・シートタイプ、パウダータイプ、スプレータイプ
シートタイプの日焼け止めや、パウダータイプのもの、日焼け止め成分を含むボディーソープやシャンプーが効果的であるかどうかについては、FDAはまだはっきりと答えを出していません。そのため、現状では、従来のローションタイプ、クリームタイプや、軟膏を使うほうが良いでしょう。スプレータイプのものについては、噴霧するときに吸い込んでしまうと危険だと考える科学者もいます。FDAは、このことについても検討しているところです。しかし、顔に直にスプレーする必要はありません。はじめに手にスプレーしてから、顔や体に塗ることで、十分な量を塗れているかどうかを確認することができます。
・日焼け止めの成分
FDAが日焼け止めに使用することを承認している有効成分は、17種類あります。何年もの間、オキシベンゾンのような一般的な成分の安全性について、疑問視している団体もあります。しかし、American Academy of Dermatologyは、健康被害が確認されていない成分を心配するよりも、日焼けや皮膚がんを予防することのほうが重要である、としています。また、Skin Cancer Foundationは、指示どおりに使用すれば、安全で効果的であると述べています。
・誰がそれを使えますか?
生後6カ月以上のすべての人が使用することができます。それよりも小さな赤ちゃんの肌を保護するには、なるべく日陰で過ごすことや、衣服による保護が最適です。
・日焼け止めには使用期限があります
購入する日焼け止めのボトルに有効期限が書かれているかどうか確認しましょう。書かれていない場合は、購入した年と月を書いておき、3年が経ったら、使い切っていなくても捨てるようにしましょう。FDAは、すべての日焼け止めが少なくともその期間は効果を発揮することを義務付けています。
肌を守るためのその他の方法
・日陰
UVB光線は、砂、水、コンクリートから反射することがあります。そのため、日傘を使ったり、木の下などの日陰にいも、太陽から完全に肌を守れるわけではありません。日傘は大きければ大きいほど、木は密度が高いほど良いでしょう。日陰に頼りすぎてしまわないように注意しましょう。
・帽子
ツバの幅が3インチ以上の帽子は、鼻や頬、首を保護し、被るだけでSPF5程度の効果があるとされています。また、頭皮も保護してくれます。
・衣類
洋服は、最高の日焼け止めになることが多いです。これは、肌が覆われていればいるほど良いです。あや織物やデニム、スパンデックスのようなしっかりと織られた生地は、リネンのような糸目の粗い織りの生地よりも紫外線をブロックする効果が高いとされています。また、暗い色の服は、明るい色のものよりも多くの太陽光をブロックします。長時間太陽の下にいる場合は、UPF(紫外線保護係数)を使った洋服を着用することをお勧めします。例えば、薄い生地の白いTシャツが約5のUPFを有するのに対し、特にアウトドア向けに作られた、スパンデックス生地の「サンシャツ」やラッシュガードは、50以上のUPFを有します。