掻痒症についての基礎知識〜原因、治療〜

掻痒症とは何ですか?
掻痒症は、肌がかゆくなる症状です。時には血が出るほど激しく掻きます。かゆみが出ても通常は深刻な事態になることではありませんが、不快な気持ちにさせることがあります。 まれに、かゆい皮膚は深刻な病気が原因にとなっていることがあります。 ほとんどのかゆみ肌は、保湿剤(モイスチャライザー)やローション、市販薬(尿素製剤、ヘパリン類似物質など)を用いて家庭で治療することができます。
掻痒症の原因は何ですか?
アレルギー、感染、特定の医薬品、湿疹または乾癬など、たくさんの多くの異なる原因が、かゆみを引き起こす原因となります。 肌は一度乾燥してかゆくなると、何度もまたかゆくなります。 特に冬に多く見られます。
かゆい肌をどうやって治療するのですか?
乾燥したかゆみのある肌を治療するのには、保湿剤(モイスチャライザー)が効果的です。皮膚にアレルギー反応を起こす可能性が低い、低刺激性のモイスチャライザーを選んで択してください(ラベルに記載されている)。 低刺激性ということは、皮膚にアレルギー反応を起こす可能性が低いことを意味します。 粘りのある軟膏やオイルタイプがいちばん保湿性があり、以下、クリーム、ローションが続きます。
1日に3〜4回、、肌にモイスチャライザーをつけます。 洗顔や入浴後すぐにつけることで、肌の水分を保持します。 手の乾燥がひどい場合は、夜寝る前にワセリンを塗り、綿製の手袋をつけて就寝してください。
あまりにも頻繁な入浴は肌の乾燥につながります。ぬるめのお湯に短時間つかるか、シャワーにしてください。 乾燥肌用の入浴剤を入れるのもよいかもしれません。 脇の下や敏感な性器の領域などは清潔に保ち、弱酸性の石鹸で毎日洗ってください。 体の他の部分に石鹸を使用するのは週に2〜3回だけにしてください。
足元までつけるモイスチャライザーなどで滑りやすいので、水分を拭いた後につけてください。
どのようにかゆみを和らげることができますか?
かゆみを和らげるために必要なのはモイスチャライザーで十分です。 あまり効かない場合、弱いステロイドクリームを1週間試し、それでも効果のない場合、より強力なステロイド薬または抗ヒスタミン薬を使用します。
かゆみの治療のためにステロイドや軟膏をすでに使用している場合、薬については、医師に必ず相談してください。 医師が許可する場合を除いて、ステロイドクリームを1〜2週間以上服用しないでください。 また、顔や性器領域にステロイドクリームをつけるのは厳禁です。 ステロイドが肌質を弱め、肌に他の問題を引き起こす可能性があります。
皮膚がかゆいのですが、医師に相談した方がよいですか?
乾燥した皮膚はさまざまな菌に感染しやすく、 感染すると赤くなり、熱を持ち、腫れ、体液がにじむ可能性があります。感染症の治療には抗生物質が必要になります。
重度のかゆみや痛みは、特に高齢者の場合、深刻な他の病気が原因になっていることがあります。 ひどいかゆみや痛みが2週間以内に改善しない場合は、医師に相談してください。
医師に相談するための質問
自分の肌は乾燥していますか?
家で加湿器を使うべきですか?
夏場の肌は、乾燥しにくく、かゆくなりにくいですか?
どのタイプのモイスチャライザーがお勧めですか?
医師に処方されたローションのほうが市販のものよりいいですか?
肌が裂けて出血したら、どうすればいいですか?
石鹸を変える必要はありますか?
洗剤も変えたほうがいいですか?
水回りの作業をするときや、水中で働くとき、手袋をつけたほうがいいですか?
かゆみを止めるために何を使えばいいですか?