妊娠中に汗をかきやすくなることについて

症状

汗をかきやすくなったと思ったことはありませんか?妊娠中に汗をかきすぎることへの対処法と、体内の水分を失わないようにするための対策についてまとめました。

常に汗をかいていませんか?多くの妊娠中の女性は、室温が低くなってもなお、汗が止まらないと言います。特に暑い日には、更年期の女性によく見られる症状である体のほてりとよく似た症状を、妊娠7ヶ月あたりに経験する女性も少なくないでしょう。汗をかきやすくなることは、妊娠特有の症状の一つなので、まったく心配する必要はありません。気温が高いときにも、涼しく過ごすための方法はたくさんあります。

原因は何ですか?

痔、歯茎からの出血、ニキビなどの妊娠中のほかの症状と同様、ここでも妊娠ホルモンが関係しています。精子と卵子が出会うと、ホルモンの変化に伴い、視床下部(体温調節を司る脳内の一部分)が正常に働かなくなります。これが起きると、20℃くらいの日に日陰にいたとしても、暑いと感じてしまうのです。このとき、自然と汗が出てきて、体を冷やそうとします。

最も症状が重いのはいつですか?

ホルモンバランスが悪くなる妊娠初期、妊娠後期、出産直後は、特に汗をかきやすくなります。妊娠中期は、ホルモンバランスが比較的安定しています。出産の数ヶ月後にはまた排卵が始まるので、その頃にはまたホルモンバランスが安定してきます。そうなると、汗をかきすぎることも徐々になくなっていくでしょう。

知っておいたほうがいいこと

汗をかく場所が変わったと感じたことはありますか?少しの間だけ、生物学的な話をさせてください。汗を出すための汗腺は、さまざまな種類がありますが、最も身近なのはアポクリン腺です。主に脇の下、生殖器、肛門周囲に存在し、体臭にも影響する汗腺です。妊娠中は、エククリン汗腺と呼ばれる、体温調節の機能を持つ汗腺が過度に働いてしまいます。エククリン汗腺は体中に存在していますが、特に顔、胸、背中、脇の下に集中しています。この汗腺は体臭には影響しません。実は、妊娠中は体臭に影響するアポクリン腺からの発汗量は減ります。妊娠中は、いつもは汗をかかないところから汗がでることがありますが、だからといって汗の臭いを余計に気にする必要はありません。

何かできることはありますか?

残念ながら汗の量を抑えることはできませんが、気分を改善するためにできることはたくさんあります。

・水分をたっぷりとりましょう。汗をかくと、体内の水分が失われてしまい、めまいがしたり、失神したりしてしまうことがあります。冷たい飲み物を飲むと、熱くなった体温を調節してくれるので、より良いです。また、常に水筒やペットボトルに水を入れて持ち運ぶようにし、喉が渇いたと思ったらすぐに飲むようにしましょう。口の中が渇くまで待たないでください。外で作業をするときや、気温が高い日にはさらにこまめに水分補給をしてください。水が一番良いですが、果汁100%のジュース、水分を多く含む野菜や果物も水分としてみなしてもよいです。炭酸飲料などの砂糖が入っている飲み物は、体重増加を助長してしまう恐れがあるため、避けたほうがいいでしょう。尿がほぼ透明か若干黄色がかっていたら、体内に十分な水分があるという目安になります。

・晴れていて暑い日は外出を控え、クーラーのきいた室内で過ごすようにしてください。気温が32℃以上あって湿度の高い日は、扇風機だけでは事足りません。

・日中の暑いときに外で運動したりしないようにしましょう。代わりに、早朝や夕方以降に外で散歩をしたり、クーラーのきいたジムで体を動かすようにしましょう。また、プールに入るのもおすすめです。水中だと、体重がかかることで足を痛める心配もありません。

・洋服は、軽くてあまりきつくないものをきるようにしましょう。暑かったり寒かったりしたときに簡単に脱ぎ着ができるような服装を心がけてください。

・寝るときにも簡単に温度調節ができるように、タオルケットや掛け布団を有効活用しましょう。

・タオル生地などの汗の吸いやすい生地の上に寝るようにしてください。

・熱い飲み物や辛いものは食べないようにしましょう。発汗を促してしまう恐れがあります。

・携帯式の扇風機を使ってみてください。自分で自由に風を送ることで、過度に汗をかくのを防いでくれます。

関連記事一覧