短期間でやせるプラン:知っておくべきこと

流行のダイエット法はずっと効果がありますか?
私たちは何度も警告しています。しかし毎年、非常に多くの人が急激なダイエットプランに期待しています。
こうした無理なダイエット法で、最初は体重を減らすことができますが、専門家はビキニの妄想はすぐに終わるだろう、と言っています。しかも、ダイエットを始めたときよりも見た目も気分もひどい状態になる可能性があるのです。
「これらの食事が効果を表すのは、カロリーを厳しく制限しているためです。ですから、ダイエットをやめて今まで通り食べるようになると、体重をすべて戻すことになります」と、クリーブランド・クリニックの栄養療法ディレクターであるシンディー・ムーアは語りました。
この点で、ほぼすべての急激なダイエット法には、もともと失敗するメカニズムが組み込まれています、とムーア氏は言っています。しかし、体重が元に戻ったとき、ダイエットに取り組んだ人は自分自身を責めるので、次の急激なダイエット法が流行するとすぐに飛びついてしまう可能性があります。
「彼らはもうすぐ成功すると考え続け、新しい答えを次の食事、次の無理なダイエット、次の専門家に求めようとします。しかし、食事計画の根底にあるものが生涯にわたって指示できる健康的なものでなければ、永続的な結果を得ることはできません」とニューヨーク大学メディカルセンターの栄養士であるジニ・ホランド氏は言います。
さらに重要なことは、急激なダイエットを繰り返し行う回数が増えるほど、ダイエットの目標を達成しづらくなる可能性がある、ということです。
「体重が減ったり増えたりするたび、代謝が変わって次にダイエットをするときにやせにくくなる、という証拠が明らかになっています」と、ナッソー大学メディカルセンターの栄養士であるパム・ビルケンフィールド氏は言っています。彼女によれば、体重を落とした後、元の体重に戻しやすくなる、とのことです。
さらなる懸念点として、米国心臓協会が2003年初頭の年次総会で発表した研究によると、ヨーヨーダイエット(何度も減量と体重増加を繰り返すこと)によって、特に女性の心臓病のリスクを劇的に高めることができるという証拠を明らかにしました。
ミシガン大学ヘルスシステムの研究者らによると、閉経後の女性16人を対象とした、小規模ながらも重要な研究で、これまでに5回以上4キロ減量したり増やしたりした人は、心臓病に関連した循環器系の症状が増えていることがわかりました。医師はその原因を言うことができないものの、関連性があると信じています。
急激なダイエットプランはこれまでOKですか?
流行のダイエット法が永続的な体重管理の道を開拓しないことは明らかですが、専門家の中には、特定の条件下において、短期的なメリットがあると考える人もいます。ビルケンフィールド氏は、文字通りに従えば急激に減量し、強力な動機付けとして作用するでしょう、と言っています。
「ダイエットに取り組む時間を制限し、残された道で必要な賢明で低カロリーの食事計画に従っていれば、流行のダイエット法は減量サイクルを動かし始める良い方法になるかもしれません」とビルケンフィールド氏は言います。
医師の中には、特に健康状態が減量で左右される場合、一時的なジャンプ・スタートとして急激なダイエット法を使ってもかまわない、と考えている人もいます。
「コレステロール、血糖値、血圧が非常に高い場合、これらのダイエット法は速く体重を減らすだけでなく、このダイエットに取り組んで結果を見ることにより、より賢明なダイエットプランに取り組んでダイエットを続けることを勧めることができます」と、ニューヨーク州シナイ医療センターの栄養と健康プログラムのディレクター、スティーブン・ソンディケ医師は言います。
すべての事例において、減量に成功するカギは、最初の減量のときだけ流行のダイエット法を使い、その後すぐ、長期間行うことを目指した安全で楽しい、賢明で低カロリーの食事計画に切り替えることです。
「大きな違いは、ダイエットの維持をいつも考えていることです。それはこれからずっと取り組むことができる計画で、食べたいものや、簡単に用意できるものを考慮に入れているものです」とソンダイク氏は言っています。確かに、研究によると、賢明なダイエットプランの後に体重を減らしたとしても、以前の食習慣に戻ると体重を戻してしまう可能性が高いことが明らかになっています。
流行のダイエット法を見つける方法
どのダイエットが流行しているかがはっきりわかることがたまにありますが、特にそのダイエット法がプロのように見えるウェブサイトでサポートされているか、確かな資格を持っているように見える著者によって書かれている場合はだまされやすいかもしれません。
「一見合法的に見えるものは、栄養や体重管理の経験がほとんど、あるいはまったくない人によって考案されていることが多いです。このため、ダイエット法が有効であるか、安全であることの証明として自分の名字すら明らかにしない人が提示するわずかな証拠で、だまされてはいけません」とムーア氏は言います。
ホランド氏が言うもうひとつの誤解を招く原因は、特定の急激なダイエットプランがどのくらい長く続いているか、ということです。「長続きするダイエットが、必ずしも長期的に有益であるとは限らないからです」とホランド氏は言います。
それでは、どうすればダイエットプランが流行のダイエット法か、ダイエットの目標に達しやすくする賢明な食事プログラムかどうかを見分けることができるのでしょうか?インタビューした専門家は、いくつかのガイドラインを提示しました。ダイエットプランがおそらく流行のダイエット法である可能性があるのは、次のような場合です。
・メニューには果物としてグレープフルーツやメロンだけ、またはデンプン質として米やパスタだけなど、メニューの選択肢が極端に限られている
・炭水化物など、ある食品群全体をカットしなければならない
・1つの食物群(おそらくすべてのタンパク質または炭水化物)の中からしか食事を選べない
・食事はすべての脂肪を取り除く
・超高速のダイエット(1日あたり400グラム以上)を約束する
・そのダイエットは、ハーブのダイエット錠剤もしくは特定の食べ物といった製品を販売するために使われる
・減量の説明は、特定の食品を組み合わせることによって体重が増えたり減ったりするという考えなど、証明されていない科学的な理由に基づいている
・ダイエットの提案者は、医師はプログラムが作用する方法を理解していないと言って、伝統的な医療の専門家を辞めている
・提案者は、あまりにも魅力的すぎて本当のことと思えないようなことを主張する(たとえば、眠っている間にやせるとか、脂肪の多い食べ物をたくさん食べてもやせる、など)
・ダイエットがどんなふうに作用するのかという説明は単純化している。そして、提案者は、実際の説明は大半の人が理解できないくらい複雑だと言っている