妊娠中の子宮破裂について知っておきたいこと

症状
どんなものか
子宮破裂は、子宮壁の中で弱まっている場所―帝王切開や子宮筋腫の切除など、以前に子宮の手術を行った場所である場合がほとんどです―が、陣痛や出産の間にその場所に加わる圧力のために破けてしまうことで起こります。
どのくらい一般的なものなのか
幸運なことに、破裂が起こることはめったになく、1000回の妊娠中5回以下という割合で起こります。
リスクが高いのはどのような人か
以前に帝王切開や子宮の手術をしたことがある女性なら誰でも、子宮破裂が起こる危険性が高くなっています。子宮にある手術の傷跡が弱くなっていて破裂する可能性があるためです。子宮は破裂が最も起こりやすい女性は、帝王切開後経膣分娩(VBAC)を試みようとしている人、プロスタグランジンやピトシンで誘発分娩を行ったことのある人です。前置胎盤、癒着胎盤、胎盤早期剥離のある女性も子宮破裂になるリスクが高いです。
どのような症状か
分娩中に腹部に激しい痛みを感じ、腹腔に痛みが拡散して圧痛を感じるというのが子宮破裂の最も一般的なサインです。
心配するべきか
子宮破裂は腹部からの抑制できない出血が起こる可能性があり、めったにないことですが、胎盤や胎児の体の一部が妊婦の腹腔に入ってきてしまうことがあります。
何ができるか
以前に帝王切開や子宮壁を完全に切り開くような腹部の手術を行った場合には、分娩の選択肢について考える時に(経膣分娩を試みようとしている場合には特)自分のリスクを重要視したいと考えるでしょう。以前に子宮の手術を受けたことがある女性の誘発分娩にはプロスタグランジンを使用するべきではないということを示しているデータについて医者と相談をし、吟味しましょう。
子宮破裂が起こってしまったら、迅速な帝王切開をし、その後子宮を修復することが必要となります。感染を防ぐために抗生物質も投与されるかもしれません。