大腸菌とはどのようなものか?〜基礎知識〜

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大腸菌とは

大腸菌は、通常ヒトや動物の腸内にいるバクテリアです。ほとんどの大腸菌は無害で、実際には健康な人の腸管の重要な一部となっています。しかしながら、大腸菌の中には、病原である、つまり下痢や腸管の外で起こる病気などの病を引き起こす可能性があるものもあります。下痢を引き起こすおそれがあるタイプの大腸菌は、汚染された水や食べ物を通して、あるいはヒトや動物との接触を通して伝染する可能性があります。

大腸菌は様々なバクテリアのグループによって構成されています。病原となるタイプの大腸菌は、病原型というグループに分類されます。6つの病原型が下痢と関係があり、集合的に下痢原性大腸菌と称されます。

志賀毒素産生性大腸菌(STEC):STECはベロ毒素産生性大腸菌(VTEC)、腸管出血性大腸菌(EHEC)とも呼ばれます。この病原型は食物経由で発生したものに関連したニュースの中で最も一般的に聞かれるものです。

その他の大腸菌
・毒素原性大腸菌(ETEC)
・腸管病原性大腸菌(EPEC)
・腸管凝集性大腸菌(EAEC)
・腸管侵襲性大腸菌(EIEC)
・散接着性大腸菌(DAEC)

よく聞かれる質問

大腸菌とは何ですか?

大腸菌は、大きく様々なバクテリアのグループです。ほとんどのタイプの大腸菌は無害ですが、病気を引き起こす可能性があるものもあります。下痢を引き起こす大腸菌もありますし、尿路感染症や呼吸器疾患、肺炎やその他の病気を引き起こすものもあります。しかし、汚染水の指標として用いられる大腸菌もあります。そのため、飲料水の中で大腸菌が発見されたということを耳にしたことがあるかもしれませんが、これは大腸菌自体が有害なのではなく、水が汚染されているということを示しているのです。これは微生物学者にとってでさえも混乱しやすい事柄です。

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