心疾患のリスク対策について知っておきたいこと

症状

心疾患のリスクを見つめなおす

狭心症と心筋梗塞に代表される心疾患について、自身のライフスタイルや家族の病歴、そして健康状態を見つめてみてください。 これらの情報により、自身も医師も心疾患の問題を見出し、対策を立てることができます。

年齢からくるリスク

45歳以上の男性および55歳以上(または閉経後)の女性は、心疾患のリスクがより高いです。 また過去20年間、35歳から54歳の女性の心臓発作率が上昇しています。 年齢について自身でできることはほとんどありませんが、以下にあげる多くのリスク要因を解消することができます。

家族の病歴からくるリスク

家族のもつ病歴(家族歴)を変更することはできません。 しかし、 “家族で広まっている”ものは何かを知り、医師に伝えることは重要です。 家族の誰が心臓発作、脳卒中またはその他の重大な健康問題を抱えていたかについて、両親、祖父母、兄弟、叔母および叔父さんと話してください。 この情報を使用して、最善の種類のスクリーニング検査と予防治療を推奨することができます。
※スクリーニング検査とは:検査の第一段階でふるいにかけること

コレステロールのリスク

コレステロール値がわからない場合は、医師に相談してください。 善玉(HDLコレステロール)と悪玉(LDLコレステロール)のタイプがあります。 コレステロール値を低下させて予防するには、健康的な食事を食べ、定期的に運動します。 コレステロール値が高い人の中には、濃度を抑えるために薬を服用しなければならない人もいます。

血圧のリスク

血圧が高いなら、体重を減らし、運動し、喫煙しないこと、場合によってはナトリウム(塩)とアルコールを減らすことが役立ちます。 多くの人々は血圧をコントロールするために薬を飲む必要があるかもしれません。

喫煙のリスク

禁煙は、健康のために行うことができる最善の策のひとつです。 禁煙してタバコなしの状態を維持する方法については、主治医に相談してください。 喫煙者と一緒に暮らしている場合、副流煙を呼吸すると、健康に影響を受ける可能性があります。 禁煙を促しましょう。

食事からくるリスク

健康な食事には、野菜、果物、肉、魚、豆、全粒粉、良質な脂肪が含まれます。 加工食品(ホットドックなどの)、白粉食品(クラッカーや白パンなどの)、甘いものやスイーツ(ソーダやデザート食品などの)の量を制限します。 また、ナトリウムが多く、血圧を上昇させる可能性のある食品は避ける必要があります。 ナトリウムは食塩や多くの調理済み食品、特に缶詰に含まれています。
一部の研究では、アルコールが心臓病から守るのに役立つことが示唆されていますが、控えめにすることが重要です。 どれくらいのアルコールを飲むか制限します。これは、女性の場合は1日あたり1杯までのアルコール飲料、および男性の場合は1日あたり2杯までのアルコール飲料を意味します。
地中海食(主に野菜や豆、魚介類、オリーブオイルを使用した健康的で血圧を低下させるといわれる食事)は、これらのガイドラインに沿った心臓の健康的な食事の良い例です。 食事の変更について質問がある場合は、医師に相談してください。 栄養士などの指導を受けることをすすめるかもしれません。

体重のリスク

太り過ぎると、心臓や血管に余分な負担をかけることになります。 食事の分量や回数、食品選択と、定期的な運動を伴う健康的な食事は、体重を徐々に安全に減らし、維持するのに役立ちます。 体重を減らすための最善の方法について医師に相談してください。

運動のメリット

運動は心臓病や他の多くの健康問題の予防に役立ちます。 定期的に運動すると気分が良くなり、体重を抑えるのに役立ちます。 しばらく運動をしていない、または健康に問題がある場合は、運動プログラムを開始する前に医師に相談してください。 1週間に4〜6回、1回につき30〜60分運動するのが良い目標ですが、どんな量であれ何もしないよりはましです。

その他の健康上の問題

糖尿病などの健康問題が心臓病に関係することがあります。 個別のアドバイスについては、医師に相談してください。

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