日焼けについて知っておきたいこと

日焼けについて
日焼けは紫外線(UV)のよる肌のダメージです。一般的には、皮膚の赤み、痛み、熱を持つ、かゆみ(時々)などの症状が、約一週間続きます。
皮膚は通常、数日後に剥がれ始め、一週間以内に完全に治癒します。
ほとんどのケースにおいて、日焼けの症状は軽度で、すぐに治まります。それでも、日焼けするのはなるべく避けたほうが良いでしょう。なぜなら日焼けは後々の人生で、皮膚がんなどの深刻な健康問題に繋がる可能性があるためです。
数時間も皮膚が赤くなることはは通常ないため、屋外にいるときの日光への露出を甘く見てしまいがちです。特に、肌に風が当たっていたり、濡れていたり(海に行った際など)するため、日焼けしていることに気付かない事がよくあります。
外出中で、強い日差しを感じるようであれば、日焼けのリスクを常に意識し、注意を払うようにしてください。
日焼けした場合
自分自身、または子どもが日焼けしている場合は、できるだけ早く日光から出たほうがよいでしょう。屋内または日陰に移動しましょう。
場合によっては、医師の治療を受ける必要がありますが、軽度の日焼けであれば、通常は自宅での治療で対処できます。下記を参考にしてみてください。
・冷たい水を肌にあてる、または冷風呂や冷シャワーで体を冷やす。
保冷剤や冷しタオルを患部に当てるのもよいでしょう。
・体を冷やし、脱水を防ぐために、水分をたくさん取る
・肌を冷やし保湿するため、水ベースのエモリエントまたはワセリンを塗布する
・痛みを和らげるためにイブプロフェンやパラセタモールなどの鎮痛剤を服用する
アスピリンは16歳未満の子供に与えないでください
・ 肌が完全に癒されるまで、皮膚の患部を覆い、すべての日光を避ける。(できれば窓越しの光も避ける)
医師の相談を求めるタイミング
気分が悪くなったり、症状を心配に感じるようであれば、医師に相談してください。特に広い範囲での日焼けには注意が必要です。また、小さな子どもや赤ちゃんは、とても肌が繊細ですので、積極的に医師の診断を受けさせてください。
特に深刻な日焼けについては、以下を参考にしてください。
・ 皮膚のむくみまたは腫れ
・ 寒気
・ 38C以上の高温
・ めまい、頭痛やなどの体調不良(熱性疲労の症状)
医師からは、ヒドロコルチゾンクリームを数日間使用し、皮膚の炎症を軽減することが推奨されるでしょう。
深刻な日焼けには、火傷のための特別なクリームや包帯が必要になる場合もあります。
特に日焼けの注意が必要な人は?
紫外線にさらされる人は皆、日焼けのためのケアが必要ではありますが、体質によっては他の人よりも脆弱な人もいます。
以下に当てはまる場合、特別な注意が必要です。
・日焼けというより、むしろ火傷する傾向がある
・ほくろが多くある
・肌の病気にかかっている
・普段はほとんど太陽を浴びない
・皮膚がんの家族歴がある
雪、砂、コンクリート、水は太陽の光線を肌に反射し、また紫外線は高所でより強くなるため、注意しましょう。
紫外線の危険性
日差しを浴びることでの短期間のリスクは、日焼けと日焼けアレルギーです。
長期的なリスク(数十年以上)には以下が含まれます。
・日光角化症 – 肌にうろこ状で前がん状態の斑点ができる症状
・皮膚癌 – 黒色腫および非黒色腫皮膚癌
・眼の問題 – 光線角膜炎(雪盲)および白内障
・皮膚の早期老化およびしわ
日焼け予防
適切な衣服で皮膚を覆い、日陰に入るようにして、日焼け止めを塗って、強い日光から保護する必要があります。
イギリスでは、日焼けの可能性が一番高いのは3月から10月、特に紫外線が強い11時~3時の間とされています。
また、暑い気候でなくても日焼けのリスクがあります。例えば雪面での光の反射は日焼けの元ですし、曇りの日や涼しい気候であっても紫外線を浴びています。
適切な衣服
・顔、首、耳を覆う広い帽子
・長袖のシャツ
・日差しを通さない生地ズボンまたは長いスカートを履き
・ UVカットのサングラス
日焼け止め
日焼け止めを購入するときは、自分の肌に合っていることを確認し、紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)の両方を遮断するようにしてください。
ほとんどの人は十分な日焼け止めをつけていません。サンプロテクションファクター(SPF)を達成するために平均的な成人の体に必要な日焼け止めの量は、約35mlまたは6〜8杯のローションとされています。
日焼け止めが少なすぎると、効き目が弱まってしまいます。もしSPF15で十分な効果を発揮していないかもしれないと、心配であればより強いSPF30の日焼け止めもあります。
日差しの下で長い時間を過ごす予定がある場合は、日焼け止めを2度、以下のタイミングで塗るようにしてください。
・家を出る30分前
・家を出る直前
日焼け止めは、顔、首、耳を含むすべての露出した肌(髪が薄くなっている場合や髪の毛がない場合は頭部にも)にも塗る必要がありますが、幅の広い帽子の方が効果は高いです。日焼けの程度は、人によって異なります。
発汗や水に濡れる場合は、耐水性の日焼け止めが必要です。日焼け止めは、メーカーの指示に従って、何度も塗りなおすようにしましょう。水に浸かった後(「耐水性」であっても)、タオルの乾燥後、発汗時、または擦り切れた後が適切です。
赤ちゃんと子供のためのアドバイス
6カ月未満の子供は直射日光に当たらないようにしてください。
以下を参考にしましょう。
・適切な衣服で覆う
・日陰で過ごさせる(特に午前11時から午後3時まで)
・少なくともSPF15日焼け止めを着用する
日焼けはビタミンDを生成してくれます。5歳未満の子供には、日焼けしてもでも、ビタミンD不足を避けるようにしてください。