スマートフォンやタブレットは子どもの睡眠を妨害する

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子供の睡眠

10代の睡眠不足は体重増加と関連性があります。
10代の子どもは、少なくとも9時間は1日に眠るべきです

「就寝前のスマートフォンやタブレットの使用は、健康問題につながりかねない」と、Mail Onlineが報じています。

イギリスで研究者が12万5千人以上の子供のデータを調べたところ、夜間に十分な睡眠を得られず、睡眠の質が低下、昼間の眠気など、メディア機器と睡眠障害に明確に関連性があることがわかりました。

調査では、子どもたちがメディア機器をベッドでは触っておらず、事前に使用していた場合、より睡眠障害が起きやすいということも明らかになりました。

その理由についてメディアでは、ソーシャルメディアのメッセージを期待して子供たちが落ち着かずにいるのではないかと推測されています。

夜間の睡眠は子供の成長のための健康的な食事や運動ほど重要であるとされています。十分な睡眠を取らない人は、体重超過または肥満になる可能性がより高くあります。目を覚ますためのエネルギーとして、日中に砂糖や澱粉質の食べ物を食べる傾向があるためです。

より質の高い睡眠のためには、寝室でのメディア機器の使用を禁止すること以外にも、温かいお風呂や読書をしてリラックスしたり、暗くて静かで整ったベッドルームにするなどが効果的です。

調査について

調査はロンドンの大学や研究機関の研究者によって実施され、スマートフォンやタブレットなどのメディア機器への関わりと、睡眠環境や睡眠の関連性があるかどうかについて調べられました。(研究者所属機関:King’s College、カーディフ大学医学部;ウェールズ大学病院、ノッティンガム大学医学部、ロンドン大学、ストーニーブルック大学医学部、ジョンズ・ホプキンス大学、ボルチモア・ワシントン・インド臨床試験ユニット)

メディア機器と睡眠への影響との関連性を調べた2011年から2015年の間に発表された研究について、12の医療データベースが調査されました。

調査は、現在使用されている様々なメディアツールを反映するように設計され、6歳から19歳までの合計125,198人の小児および青年を対象とした20件の研究が見つかりました。これらのうち17件が品質基準を満たしています。
研究の大半はヨーロッパで、一部北アメリカ、アジア、オーストラリアでも実施されました。

研究者らは、同様の研究の結果をメタ分析で集めました。

調査では「就寝時のメディア機器へのアクセスと使用は、不健全な睡眠結果と深く関連しており、健康に悪影響をもたらす」と結論付けました、メディア機器へのアクセスと使用を最小限に抑えるために対策を考えなければならいとしています。またそのためには、両親や教員、医療従事者などからの多分野のアプローチが必要だとしています。

おわりに

この調査では、スマートフォンやタブレットのようなメディア機器を使用し、睡眠不足、睡眠不足、過度の昼間の眠気などの関連が見られました。

就寝前にメディア機器を使用した子供は、睡眠量が不十分になる確率が2倍以上であり、昼間には過度に眠くなる可能性がほぼ3倍でした。

メディア機器に使用しものの、ベッドルームで使用はしていない子どもの場合、睡眠不足の度合いはメディア機器を使用している場合よりも小なくありました。

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