精神的問題を経験した後の職場復帰

精神的健康について
仕事から長らく離れていた、或いは精神・感情面の問題が原因で長期に渡って雇用されていなくとも、孤独感を覚える必要はありません。長期間の離職のおよそ50%は、その原因が鬱、心配、双極性障害といった精神的健康の問題です。
精神的な問題を抱えて長い間仕事から離れていた人の多くは、戻ることを恐れます。一般的に見受けられる懸念は、差別やいじめを受けること、早すぎる復帰に起因する病気の再発などです。
王立精神科医学会の精神的健康と仕事についての報告によれば、「精神的な問題を抱えた人達の多くは、どれだけ回復したとしても仕事に戻ることによって事態が再び悪化するのではないか、と怖れている。」といいます。
精神的健康への仕事の効用
仕事は特定の状況において人にストレスを感じさせることがありますが、最近の研究によれば以下のようなこともまたいえることがわかりました。
・(多くの人にとって)仕事は健康福祉を利する
・仕事に行かないことは健康福祉に害をもたらす
・一定期間離職している状態から再雇用されると、健康福祉が向上する
以下は仕事をすることの効用です。
・アイデンティティや目的意識を強く実感できる
・新たな友情関係を築ける機会に恵まれている
・財政面の安定
・社会的に意味のある役回りに携わっているという意識を得られる
精神的な不健康状態を一定期間経験した後に仕事に復帰するのは、通常は悪くないことであります。これは、心配などのより一般的な問題と付き合う人のみならず、双極性障害等の深刻な精神障害を抱えた人にも当てはまります。
病気休暇を取った後の復帰
復職するにあたって、身体が100%回復していたり、良い状態である必要は無いのです。少なくとも多少の回復をしていれば、大抵の場合は復帰の利点は欠点を上回ります。
復職できるポストがまだ残っているのならば、医師に復帰したい旨を伝えましょう。
雇用者と労働衛生アドバイザーとの面談を計画しましょう。ここでは、復職に伴う不安や医師の推薦、復職をより円滑に進めるための調整等について話し合われます。
自身の置かれている状況に応じて、以下のことも聞いてみましょう。
・勤務時間の調整
例えば、パートタイムの希望、(投薬が原因で朝は眠いため)午後以降の勤務の希望をする、など
・短期・長期に渡って同僚のサポートをうける
・必要に応じて休憩をしにいくこと
新しい職を探す
復職を希望する場合は、以下の問題を考慮し調査する必要があります。
・どこで働きたいか
・どんな仕事がしたいか
・現在の財政状況(健康関連で受けている手当てを含む)
フル・タイム雇用が全てではありません。パート・タイムやボランティアのように、自身に適した働き方があります。
ボランティア
ボランティアは、勤務生活に復帰する人気の方法の一つです。助けを必要としている人を救うことは自尊心を大きく高めることに繋がり、自身の心配事を忘れることが出来るようになります。
また、ボランティア活動をすると、準備が出来次第、雇用機会を手にする可能性が高まります。
その時までは、利益を要求し続ければよいのです。