猛暑から身を守るために知っておきたいこと-その2

塩とミネラルを補給する
たくさん汗をかくと、塩分やミネラルが体内から取り除かれます。これらの成分には体にとって必要なので、補給する必要があります。運動する際は、1時間おきに2〜4杯のアルコールを含まない、冷たい飲み物を飲むようにしてください。スポーツ飲料には、汗で失う塩とミネラルが含まれています。ただし、塩分の摂取制限がある場合は、スポーツ飲料を飲んだり、塩分をとる前に医師に相談しましょう。
適切な服と日焼け止めを選ぶ
自宅にいるときは、できるだけ着る枚数を少なくしてください。軽くて明るい色、ゆったりとした服を選びましょう。日焼け止めは、体が自動的にクールダウンする機能に影響し、脱水の原因となります。また、肌の痛みやダメージにもつながります。屋外に行く必要がある場合は、サングラスと一緒に広くて風通しのよい帽子を身に着けて、そしてSPF 15以上の日焼け止めを塗り、太陽から身を守りましょう。パッケージの指示に従って何度も塗りなおすようにしましょう。
屋外活動は慎重に計画する
屋外にでなければならない場合は、できるだけ朝と夕方にするようにしてください。体温調整の機能が回復するできるよう、日陰のある場所で頻繁に休むようにしてください。
無理しすぎない
暑い環境での仕事や運動に慣れていない場合は、ゆっくりとしたペースで初めて、徐々にペースをあげるようにしましょう。暑さで心臓がドキドキしたり、息苦しいようであれば、活動を辞めるようにしてください。
特に、めまいがしたり、頭が混乱したり、元気がなくなったり、気が遠くなった場合は、涼しい場所に移動するか、少なくとも日陰で休むようにしてください。
屋内では涼しさを保つ
屋内では、できるだけ空調設備の整った場所にいるようにしてください。もし家にエアコンがない場合は、ショッピングモールや公共図書館に行きましょう。数時間であっても、クーラーの元数時間過ごすだけでも、暑い場所に戻ったときに、体が冷めたままにすることができます。
扇風機は一定の効果はありますが、気温が32度を超えると、熱中症にはほとんど効果がありません。冷たいシャワーやクールバス、またはエアコンのある場所に移動したほうが、はるかに体を冷ましてくれます。また、ガスコンロやオーブンを使う回数を少なくすることも効果的です。
人を巻き込む
猛暑の中働く必要がある人は、同僚の健康状態を気にしてみるようにして、他の人にも自分のために同じことをしてもらいましょう。熱中症になると、頭が混乱したり、意識を失う可能性があります。65歳以上の人は、猛暑中は1日2回、健康状態を確認するために友人や親戚に電話をしてもらいましょう。また、同年代の知り合いがいれば、その人にも同じ事をしてあげてください。
熱中症のリスクが高い人には注意を払う
赤ちゃんや小さな子供は、とくに高温の影響を受けやすいため、周囲の大人が環境を整えたり、十分な水分を取らせる必要があります。
65歳以上の人は、熱を効率的に処理することができず、温度の変化を感知したり、変化に反応しにくい傾向があります。
太り過ぎの人は、熱を保ちやすいため、熱中症になりやすい傾向にあります。
仕事や運動で無理しすぎた人は、脱水を引き起こし、熱中症になりやすい傾向があります。
また身体疾患、特に心臓病や高血圧を患っている人、うつ病、不眠症、循環不良などの特定の薬を服用している人は、猛暑の影響を受けることがあります。
近くのリスクの高そうな大人がいれば、少なくとも2日1回は顔を見にいくようにし、熱疲労や熱射病の徴候がないか注意深く観察してください。赤ちゃんの場合はもちろん、より頻繁に観察する必要があります。
環境に適応する
初夏の熱波のような、急激な温度変化が体に及ぼすにストレスに注意してください。熱に慣れるまで身体活動を制限するようにすれば、身体は熱に対してより大きな耐性を持つことになります。より暑い地域や場所にに旅行する場合は、激しい運動を試みる前に、数日かけて身体をを順応させ、徐々にペースをあげるようにしてください。
子供を車に置き去りにしない
涼しい気温の中であっても、車中ではとても早く、危険な温度にまで上昇することがあります。窓が開いている場合でも、室内温度は最初の10分間で20度近く上昇する可能性があります。その状態で中にいると、重度熱中症や死に至る危険さえあります。駐車している車に放置されている子供は、熱射病や死亡の可能性が最も高いです。子供と一緒に車に乗るときは、次のことを忘れないでください。窓が開いていたとしても、駐車した車に幼児、子供、ペットを放置しないでください。
子供が車に乗っていることを知らせるためには、ぬいぐるみを車に置くようにしましょう。子供が座っているときは、ぬいぐるみを運転席の前に置きます。車を離れるときに、誰もが車から出ていることを確認してください。車の中で眠っている子供たちを見逃してはいけません。
常識に従う
冷静さを保ち、常識に従うことを忘れないでください。
熱い食べ物や重い食事は避けてください。体に熱が加わります。水分をたくさんのり、塩とミネラルを摂取してください。医師の指示がなければ、塩の錠剤を服用しないでください。
赤ちゃんや子供には涼しくてゆったりとした服を着せ、帽子や傘で頭や顔を覆うようにしましょう。
日中にビーチなど、日差しの影響を強く受ける可能性のある場所では、日差しにさらされる時間を制限してください。
幼児、子供、ペットを駐車した車に放置しないでください。
ペットには、新鮮な水をたくさん与え、水は日陰に置くようにしてください