百日咳に関する不安について〜新生児〜

症状

百日咳について

「出産した直後なのですが、最近は百日咳が流行っていると聞きました。子供が百日咳にかかる心配はありますか?」

新米ママになった今、最愛の赤ちゃんの心配をするというのも親としての仕事の一つということにお気づきになったかもしれませんね。これは、お子さんの健康に関わることならなおさらでしょう。百日咳(細菌の感染による伝染性の呼吸器官の疾患)にかかる赤ちゃんや小さな子供は、ワクチンが発達してきているおかげで、以前に比べると減ってきています。しかし、逆に10代や大人の間では増加傾向にあり、こうした人たちは気付かないうちに感染して移してしまっていることがあるため、赤ちゃんに伝染してしまうリスクも高くなります。通常、幼児が十分に防衛できるようになるまでには、小児期ワクチンを何度か打つ必要があります。妊娠中にTdapワクチンの注射を打った場合、産まれてすぐに予防効果が期待されます。注射を打たなかったとしても、新生児を百日咳から守るための方法はいくつかあります。以下に従って、少しでも心配の種をなくしましょう。

・赤ちゃんに予防接種を受けさせましょう。2ヶ月以上の乳児から百日咳を守るための確実で一番良い方法は、DTaPワクチンを打つことです。DTaPワクチンは、ジフテリア(細菌感染による呼吸器異常)、破傷風(細菌が傷口から体内に入ることで発症する細菌性感染症)、百日咳の予防に有効であるとされているワクチンです。

・指定のワクチンを決まった年齢で打っているか確認しましょう。赤ちゃんは、最低3回DTaPワクチンを打っていないと、百日咳を十分に予防できるとは言えません。そのため、あなたのパートナー、赤ちゃんの祖父母、赤ちゃんを可愛がってくれる近所の高校生など、あなたと、あなた以外にも赤ちゃんに接する機会の多い人も、百日咳のワクチンを打っておくことが大切です。

・赤ちゃんと大人の百日咳の症状を知っておきましょう。お子さんが百日咳を発症したと思ったら、すぐに行動に移せるように準備をしておきましょう。早く治療されればされるほど、治りも早くなります。症状は、以下の通りです。

鼻水、くしゃみ、微熱、咳などの風邪に似た症状が一週間~10日続きます。その後、咳がひどくなり、息を吸うときに高音でゼーゼー言うような乾いた咳が一度に何回も出るようになります。これは、嘔吐や、呼吸のトラブル、肋骨にヒビが入る原因にもなるこ可能性があります。ゼーゼーする症状は、大人よりも子供に一般的ですが、子供によってはこの症状が出ない子もいます。この場合、百日咳と疑うことが難しくなるでしょう。
子供の場合、呼吸するときに間が開かないかどうか注意してください。これは、咳を伴う場合と伴わない場合があります。
百日咳を疑ったら、医師に連絡してください。治療としては、抗生物質の服用があげられます。これによって、症状が続く期間が短くなり、ほかの人にうつるのを防いでくれます。10代の若い人や大人は、たいてい何の問題もなく回復しますが、赤ちゃんや子供が発症すると、肺炎、脱水、発作などの合併症を発症したり、ひどい場合は入院が必要となる場合もあります。

体調の悪い人の近くにはいさせないようにしましょう。新生児の場合、免疫系が未発達のため、あらゆる菌に弱いのです。友人や親戚などが完治していない場合は、会う予定を延期してもらいましょう。定期的に手を洗うようにし、ほかの人にも、赤ちゃんを抱っこする前には手を洗ってもらうようにしましょう。可能なら、ほかの小さい子供と接する時間を制限するようにしましょう。小さい子供は、菌を持っていても症状がまだ出ていないという場合も少なくないからです。

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