妊娠第41週の赤ちゃんとお母さん

その他

妊娠第41週目の赤ちゃん

赤ちゃんが生まれてくる時期を遅くすることを選択するケースは、数をみる限り多いケースです。本来の出産予定日に生まれてくる赤ちゃんは5%よりも少なく、心地よい子宮に長くいようとして、10ヶ月目に突入しようとする赤ちゃんは10%程度います。出産予定日を過ぎた赤ちゃんは大概のケースで別に出産が遅れているわけではなく、単に出産日が後になっただけなのです。これには問題はないので、妊娠第41週目にもやらなければならないことはあります。

胎児ストレスホルモン

ホルモンの産生を行う、赤ちゃんの内分泌システムが出産を促進させます。赤ちゃんが化学物質(つまりホルモンのこと)を、胎盤に送ることが出産が開始する引き金となるという説が、研究者により唱えられています。他のホルモンも影響を与えます。出産中、赤ちゃんは人生のどの時よりも強いストレスホルモンを産生します。しかし、このストレスホルモンは子宮の外の世界に迅速に対応することに役立っており、また9ヶ月間栄養を供給してきた胎盤から離れるにつれ始まる生存本能の覚醒にも役立ちます。

赤ちゃんの最初の呼吸

赤ちゃんにとって、大きな第一歩は最初の呼吸を行うことです。実際に、誕生時の最初の呼吸は、後の人生のどの呼吸よりも努力を要するものなのです。なぜならば、肺の中の肺胞が始めて膨らむ必要があり、人生始めての呼吸という仕事を達成するために広がらなければなりません。

妊娠第41週目のお母さんの体

お母さんの体はこれまでになく出産の準備ができている状態です。妊娠第41週までには、陣痛促進について医師と話しあっていると思いますが、それでも自然分娩ができないということではありません。自分のタイミングがある赤ちゃんもいるのです。自分がそう感じた時に陣痛だとわかるのだろうかと、あなたは繰り返し自分自身に尋ねているかもしれません。

陣痛

その痛みが陣痛だとわかればよいのですが、もしわからない場合はこちらを参考にしてください。破水していて(破水していないこともあります)、ピンク色、赤色の膣分泌物がでている場合は、陣痛がすぐに始まる兆候です。次に、陣痛がおきます。一定のリズムの波で子宮が硬くなったり、やわらかくなったりします。これは突然で早いリズムで起きる妊婦もいれば、ゆっくり一定のリズムで起きる妊婦もいます。必ずしもそうとは限らないのですが、典型的には、痛みと痛みの間に長い時間間隔があることに始まり、やがてそれが短い間隔となっていきます。最初の陣痛の痛みは生理痛のような感じ、または背中下部の痛みのように感じます。多くの場合、痛みは背中から始まり、前側に広がります。または痛みがお腹の方だけであるという場合もあります。典型的な陣痛があったとしても、中断することも多くあります。収縮を感じても、陣痛かどうかわからない場合は、医師に連絡を取り、診断してもらってください。医師は電話での妊婦の声や症状を聞いて陣痛が始まったか、その経験からわかるかもしれません。

赤ちゃんのことばかり考えていますか?出産予定日が1週間前に過ぎてしまい、赤ちゃんのこと以外考えられないと思います。しかし、なかなか生まれてこない赤ちゃんのことだけを考えてしまうようであれば、何か毎日計画を立てるように努力してみましょう。家を出て、便秘の解消にもなるので散歩をしたり、赤ちゃんが生まれてくると難しくなるため、マニュキュアをしたり、髪を切りにいったり、映画を1、2本みたり、ショッピングモールで赤ちゃんが必要なものを買い物に行ったり、お友達やパートナーとランチやディナーにいったり、スーパーで買い物をすれば冷蔵庫と冷凍庫に買い溜めしておくことができるでしょう。冷凍庫の話といえば、レンジで温めればよい食事の形で自分の食事は用意しておきましょう。家族や友達が、もう赤ちゃんが生まれたか?と毎日電話を掛けてこないように話しましょう。何のニュースもない時は、何もお知らせがこないのですから。

その他アドバイス

妊娠第40週を過ぎても、このことで必ずしも出産が遅れているというわけではありません。実際、出産予定日を過ぎた妊娠の70%で出産が遅れているわけではなく、受胎時期の算出にずれがあったためと思われます。
温かいお風呂やプールで体を浮かばせて、増加した体重の重みから体を楽にして、重力に逆らってみましょう。(熱すぎるお風呂は避けましょう。)
胎盤を保存しようと思っていますか?医師や助産師に分娩前に知らせておけば、医師が準備することができます。
信じられないことかもしれませんが、下痢は赤ちゃんの誕生が近いことを知らせるサインです。(体の働きで、その辺りのエリアをきれいに空にするためです。)

一般的症状

胎動がすくなくなる

多くの赤ちゃんの動きがこの時期になると鈍ってきますが、子宮内が非常に狭くなってきているためです。赤ちゃんはすでに身長も体重も完全な大きさになっているため、動き回ることはできません。

さらに頻尿になる

赤ちゃんは産道に向けて、骨盤に下りてきています。赤ちゃんの頭は膀胱のすぐ上辺りです。このため、以前にもまして尿意を感じていることでしょう。咳払いや鼻をかむ動作をすると、尿漏れを起こすことさえあります。骨盤底筋を強化するケーゲル体操を続け、必要であればパンティーライナーを使い乾燥させるようにしてみましょう。

血の混じった膣分泌物(おしるし)

お手洗いに行く際や下着に、ピンク色、または茶色がかった粘液分泌物が出ていることに気が付くかもしれません。この血の混じった膣分泌物は、お産の準備のために開き始めた子宮頚管内の血管が裂けていることを示し、今日、もしくは数日後にもお産が始まることを知らせています。

子宮頚管の開大度と展退度

内診の際、医師はおそらく子宮頚管がどの程度開大し(開き)展退(薄くなる)しているかを知らせてくれます。子宮頚管の開大と展退は赤ちゃんの通り道が用意されつつあることを示しています。子宮頚管の開大と展退は、ゆっくり進む人は1週間かかり、早く進む人は一晩で進みます。

下痢

お手洗いに走り始めていますか?陣痛が始まる直前には下痢や吐き気を経験する人がとても多くいて、これは出産に向けて腸や直腸を含む筋肉が緩むためなのです。

直腸内で浮き上がった血管のために痛みがでているようであれば、痔の痛みを和らげるために15-20分、温座浴に浸かってみましょう。これは骨盤領域へ多くの血流が流れ込むこと、そして直腸を子宮が圧迫していることが原因です。痔のための薬を使う前には医師に聞くことを忘れないでください。

骨盤痛

産道に向かって赤ちゃんが下りてきているため、今、骨盤領域に重みと圧力を感じているのは確かなことでしょう。圧力を和らげるためには、腰を高くして横になってリラックスしましょう。

営巣本能

最近、ソファから下りる元気もないかもしれませんが、それも理解できることです。重たいお腹が体を重くさせています。一方で、エネルギーが急に沸いてくることもあるとおもいます。例えば、赤ちゃんの洋服棚をきれいに片付け始めようとしたりします。これは営巣本能と呼ばれていて、赤ちゃんの誕生への準備をしようとする本能なのです。

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