あなたは転倒してしまうリスクが高いですか?

転倒のリスクのテスト
以下の簡単なテストを受けて、転倒のリスクが「低い」か「中程度」か「高い」かを知りましょう。
この自己採点式のテストは、英国のFalls Risk Assessment Tool(FRAT、転倒リスク評価指針)に基づいており、65歳以上の患者のリスクを特定するためにヘルスケアの専門家にも使われています。
FRATはこれまで長いこと転倒に関する研究に役立っており、転倒の危険を減らすのに一定の効果をあげています。
このテストは、転倒につながりやすい健康上の問題を発見する手助けとなります。
採点方法
転倒したり、躓いたり、足を滑らせたりするリスクは、以下のように評価されます。
・低い:全ての質問が「いいえ」だった場合、もしくは「はい」が一つしかなかった場合
・中程度:二つの質問に「はい」と答えた場合。転倒のリスクについて、医師と相談することが推奨されます。
・高い:三つ以上の質問に「はい」と答えた場合。医師が専門のクリニックを紹介してくれるかもしれません。
転倒リスクテスト
一年以内に転倒しましたか?はい/いいえ
一年以内に転倒したことがある人は、再び転倒しやすい傾向にあります。また、一度転倒してしまうと必要以上に警戒し、活動の幅が狭まったり、外出を避けるようになってしまいます。転倒の恐怖は、深刻な悩みに発展してしまう場合もあり、早期に解決できないと非常に難しい悩みになってしまいます。
一日に4種類以上の薬を飲んでいますか?はい/いいえ
一日に4種類以上の薬を飲んでいる人は、複数の薬を飲むことから生じる副作用によって転倒するリスクが高まります。一年以上服用する薬を見直していない場合は、医師に相談してください。必要に応じて、薬を変えたり、量を減らしてくれるかもしれません。
パーキンソン病を患っていますか、または脳卒中を経験したことがありますか?はい/いいえ
脳卒中の後に転倒するケースは一般的です。主な原因は、足腰の衰え、感覚麻痺、足や視力に問題がある、バランス感覚が悪い、などです。脳卒中を経験した人の73%が退院後6ヶ月以内に転倒を経験するというデータがあります。パーキンソン病を患っている場合は、転倒の原因は、バランス感覚の衰え、歩幅が極端に小さいか一定ではない、歩くときに腕を振らないことなどです。パーキンソン病の薬の副作用でもある、意図しない動きもまた原因の一つです。
不安定に感じたり、バランスを保つことに問題がありますか?はい/いいえ
この質問への答えの参考となる以下の簡単なテストをしてみてください。
話しながら歩くことはできますか?誰かと一緒に歩きながら、簡単な質問に答えてみてください。質問に答えようとすると立ち止まってしまう場合、上記の質問には「はい」とお答えください。
立っているときに著しくフラフラしますか?まっすぐ立てているか、誰かに見てもらってください。バランスを保つために腕を上げたり足を動かしたりした場合、上記の質問には「はい」とお答えください。
片足だけで立ってみてください。もう一方の足は、床から3センチ程度離すようにしてください。片足で立つことが困難な場合、上記の質問には「はい」とお答えください。
以下の運動に12秒以上を要した場合、上記の質問には「はい」とお答えください。
・椅子から立ち上がる
・普段の歩く速度で3メートル先まで歩く
・回れ右をする
・普段の歩く速度で椅子まで戻る
・椅子に座る
椅子から立ち上がることが困難ですか?はい/いいえ
膝の高さくらいの椅子から、腕を使わずに立ち上がらなくてはいけません。不安定だったり、めまいを感じたり、立ったあとに失神しそうになってしまう場合、低血圧の可能性があります。立ちくらみ(または起立性低血圧)は、寝ている状態から起き上がったとき、もしくは座っている状態から立ち上がったときに血圧が低下することです。血圧が低くなると、内臓や筋肉に血液が行き渡りにくくなり、転倒の危険性が増します。