更年期障害:夫婦のためのアドバイス

更年期障害について
あなたの奥様が更年期になった場合、それを予想して備えておくことは、彼女の経験している変化に対処するのに役立つでしょう。
恋愛関係と性心理のカウンセラーであるデニス・ノウルズは、男性に更年期の妻の支え方についていくつかのアドバイスをしています。
「妻は更年期の間どういう気持ちなのだろう?」
私たちの社会は、潤いのある肌、若さ、美しさ、そして健康に価値を見出します。ひとりの女性として、自分の肌にハリがなくなって体型が変化し始めたとき、自分の求めるすべてのことをやり続けられるのか不安に思います。そこには避けることのできない老化の感覚があります。
ホットフラッシュの症状がある場合、自分にとって私的なものが公に出てしまうことがあります。
性行為と更年期の話になると、女性は膣乾燥が起こることによって性行為が痛みを伴うものになるのではないかと心配になるかもしれません。性生活について実際に話し合ったことがない場合は、潤滑油のようなテーマは女性と相談するには扱いにくいものになる可能性があります。
このことによって、あなたの奥様が自分自身に自信を持てなくなり、あなたとの夫婦関係にどう影響するかについて心配するようになってしまうかもしれません。彼女はまたこうも考えるかもしれません。「私が自分自身を理解するのに苦しんでいるのだから、どうやって彼に私を理解してもらえるのかしら?」女性の不安感は配偶者の態度に関係していることもあるのです。
「どうやって妻を心配していると分かってもらえるだろう?」
自分が心配しているということを示す鍵となる方法のひとつは、変化していると気づいて、自分が本当に気がかりであることを優しく指摘してあげることです。
おそらくこんな風に言うことができるでしょう。「なんだかいつもと違うように見えるね」、「少し気が散っているみたいだけど」、「何かするのを忘れていたから昨日は起こっていたんだよね。君らしくないよ。大丈夫?」こうすれば、会話を始めるためのきっかけを作ることができます。
見下していたり、軽蔑していないことを奥様に示しましょう。更年期は、注視して、ともに対応していく必要があるものだと考えてください。
「役に立つためには何ができるだろう?」
男性にとって、更年期について、そしておそらくHRTについてもある程度の知識を持っていることが重要です。更年期は女性の問題であり、自分たちは何かを知っている必要はない、さらには関わる必要もないと考えている男性も中にはいますが、それはあまりにも思いやりに欠けます。
性行為に関しては、夫婦の両方にとってここが変化の時期なのです。女性は性欲を失う場合もありますし、完全に開放されてより頻繁に性行為の場を持ちたがる場合もあります。男性も年を取りますし、性欲は失われていくかもしれません。配偶者がそれほど頻繁にセックスをしたがらないことは、彼らにとってありがたいことかもしれないのです。
一組の夫婦として、挿入を伴う性行為なしに肉体関係を持つ新たな方法を見つけなければならないかもしれません。多くの夫婦は、より感覚的で親密な関係を築きます。キスをたくさんしたり、肉体関係を持つ前はどのような関係だったかを思い出したり、愛情表現や親愛の情を示す方法を学びなおす夫婦もいます。女性は自分にまだ性的魅力があり、夫がまだ自分の近くにいたいと思ってくれていると感じる必要があるのです。
「更年期は私たちの夫婦関係にどんな影響を与えるのだろう?」
更年期に対して前向きな見方をすることや、更年期が今まで出くわしたことのない状況に対処する方法を教えてくれていると考えられれば最もよいでしょう。お互いのためにお互いがいる、つまり更年期は協力して乗り越えることができ、うまくやっていく方法を見つけることができるということを理解することが重要です。
「妻はいつ医師の診察を受けるべきだろう?」
奥様やパートナーが医師の診察を受けたがらないのは、彼女が怖がっていて、自分が更年期であることを認めたくないからかもしれません。
彼女とともに医師のもとへ行くことを提案してください。症状を診断してもらえるかもしれません。もし診断できない場合は、医師はお近くの病院の更年期外来を紹介してくれる可能性があります。そこには問題に取り組んでくれる更年期の専門医や看護師、カウンセラーがいます。