出生前診断で両親が驚く5つのこと

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出生前診断について

初めて妊娠を経験する妊婦は、食欲、足のはれ、気分変動、極度の疲労によって驚くことが多いでしょう。しかし、専門家が言うには、出生前診断にも驚きがたくさんあるのです。以下に患者から得られる反応を5つ挙げます。

・「それには今答えなければいけませんか?」:親は出生前治療を始めたすぐ後に投げかけられる質問に対して答える準備ができていないことがあります。「規定された検査がすべて“規定の”ものであると考えているのです」と、セントジョセフ病院の認定専門産婦人科医であるJanis Fee医師は言います。しかし、医療従事者は「赤ちゃんに欠損が見つかった場合、それが何であるか調べるために検査をしたいですか?」というような質問をし始めます。これによって親が普通はまだ考えたくない質問をより多く投げかけるようになるのです。その質問とは、「中絶することは考えていますか?」「どのような異常が見つかったときに中絶しますか?」「どのような状態になったら中絶しますか?」などです。初めは、質問に対して身構えることは不要であり、時期尚早であると思われるかもしれませんが。おそらく医者は誠実に質問をしているでしょうし、正直に自分の答えについて考えることによって妊娠に対する適切な決定をすることができるようになるでしょう。なぜ自分にこの質問がされているのか分からないというような場合には、ためらわず質問し返してください。

・「検査方法は1つではないということですか?」:数年前に初めて出産をして二度目の妊娠をしてる妊婦でも、このような時期にはより多くの選択肢を見つける可能性があります。「10年前と比べても、出生前検査にはより多くの選択肢が生まれているのです。」とFee医師は言います。これについては、あまり嬉しくない驚きも付随しています。保険で保障されている場合と、そうでない場合があるということです。事前に計画を立てられるように、医者が推奨する検査が保障されているか保険会社に確認を取ってみましょう。

・「こんなに早い時期なのにこんなに正確性があるのですか?」:検査の選択肢自体が増えているだけではなく、正確性も増しているのです。例えば、9週目から行うことのできるNIPTは、13、18、21トリソミーを99%発見することができ、偽陽性が出る確率は非常に少ない(0.5パーセント以下)です。女性は以前は侵襲検査である羊水検査や絨毛検査を受けるだけでしたが、今では初期の超音波検査に加えて血液を採取するだけで事足りるかもしれません。正確性の向上と早期段階での診断の発達によって、より多くの患者がこれらの早期検査を受けるようになってきています。

・「ソフトマーカーって何ですか?」:ウィニーパーマー病院の専門産婦人科医であるChtistine Greves医師は、検査で何らかの異常がある可能性が示されたとき、とくにそれにソフトマーカーが含まれているときに患者が驚くということに気がつきました。「超音波検査では今や、ソフトマーカーで見られるような細かい部分まで調べることができるのです。ソフトマーカーは何らかの異常にたいするリスクの高さと関連しているサインのことです。」Greves医師は説明します。一般的なものには、胎児の首の後ろの液体を用いて行う項部浮腫測定があります。1つまたはそれ以上のソフトマーカーが見つかった場合、これらの結果はその他の検査(NIPTなど)の結果と照合され、染色体異常になるリスクが高いかどうかが調べられます。

・「研究室のネズミみたいな気分です。」:多くの妊娠初期の妊婦はどのくらい多くの検査が行われるか予想がつかないのだとGreves医師は言います。標準的な出生前診断の道具のひとつとしては超音波やソノグラムがあります。ほとんどの妊婦はこの検査を受けることは予想できていますが、この検査によっていくつの事柄が分かるのかについては知っていません。例えば、医者はいくつかの一般的な染色体異常のリスクを判断できるだけでなく、ソノグラムを使って妊娠している場所を突き止め、転位でないか確認し、胎芽の数を数え、胎児の心拍数を調べ、胎児の大きさを測ることによって出産予定日を確定します。貧血症が見つかることもある全血球検査(CBC)などの一般的な血液検査も何度も行うと思います。ヘモグロビン電気泳動と呼ばれる検査は、鎌状赤血球症やサラセミアなどを調べるために行われる可能性があります。その他のものには、パップテスト、尿培養、HIVやB型肝炎や性感染症などの検査も含まれます。
つまり、すべての検査を行うことによって少々化学実験をされているような気分になるというのは自然なことなのです。ただ、これは妊娠の過程では普通のことであり、必要な検査を受けることで自分や赤ちゃんの健康を確実なものにするための大きな利益をたくさん得ることができるということを覚えておいてください。

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