ティーンエージャーの子どもが心配ですか?

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ティーンエージャーに対する不安

ティーンエイジャーの子どもを心配していますか?子どもが10代の間、今までと違う行動をとることに気づく親はとても多いです。たとえば、うつや摂食障害といったメンタルヘルスの影響を受けたり、ドラッグやアルコール、無防備なセックス、犯罪を犯すといった危険な行動に関与するといったことに対する不安などが挙げられます。

普通のティーンエージャーの行動なのか、もっと深刻なものなのか

ティーンエージャーの行動は不安定で予測できない場合が多いので、「10代にありがち」な行動なのか、深刻なことが子どもの身に起きているのかを区別することは難しいです。しかし、親として、注意すべきいくつかの危険シグナルはあります。

臨床心理学者のリンダ・ブレアーは、次のようにアドバイスします:
「親としてできることは、予想外で、長く続く変化に気をつけることです。彼らはこれまで、特にその子らしくないと思うような変化を見せたことはありますか?たとえば、ティーンエージャーはとても社交的な場合が多く、社交性がほとんどなくなってしまったときに、問題が生じている可能性があります。

子どもが普段からものすごくおしゃべりだったのに、急に無口になったら、それがティーンエージャーの苦悩からきているものかどうか、様子を探る価値があるかもしれません」

積極的にティーンエイジャーと会話する

ほとんどのティーンエイジャーは気性にムラがあり、時には無口になります。これはホルモンの変化に起因することが多く、10代を感情的な年代にする原因になっています。ティーンエイジャーは、まだ自分の感情を話す力を身につけていないため、コミュニケーションをとるのがとても難しくなります。

ティーンエイジャーはまた、肉体的にも精神的にも両親から離れる家庭を経る必要があります。しかし、もし子どものことが心配なら、心を開いてもらえるよう、親のほうから歩み寄ることができるかもしれません。率直に質問すると子どもが警戒するかもしれないので、遠回しに質問していくほうが効果的です。

リンダ・ブレアは次のように提案しています:
「子どもが心を開いてもらえないようなら、できるだけ長く子どもと一緒過ごしましょう。彼らが自由に話ができるように感じるときまで、いろいろな機会を利用してください」

可能な限り一緒に食べる

おすすめは、タクシーのような空間を作ることです。つまり、お互いを見ないので、子どもにとって脅威になりそうな状況を作ることができるのです。できる限り食べ物を一緒に食べましょう。たとえば、ピザをテイクアウトするといったことです。

子どもがあなたと話すことを拒否し、より深刻なことが起こっているのではないかと心配なときは、ほかのコミュニケーション手段を検討しなければならないかもしれません。

正直になって、子どもに、自分が何か困難なことに遭遇しているのではないかと心配している、と説明しましょう。それでも子どもがあなたと話したがらないなら、それでかまいません。ただし、そのことを第三者(電話相談やかかりつけの医師、家族共通の友人など)に相談することをお勧めします。

助けを求める場所を「選ぶ」

助けを求める方法と場所を決めておくのもお勧めです。

10代の子どもの異常行動の兆しを見つける

以下のような症状の多くは、ごく普通のティーンエージャーの行動であることが多いです。しかし、心配な場合は、起こりうる問題の徴候を知っておくことが役立ちます。心配していることを子どもに話したり、医師からアドバイスを受けたりすることもできます。

ティーンエージャー特有のうつ

ティーンエイジャーのうつ病の症状として、次のようなものが顕著に表れます:
・長く続く落ち込みや悲しみ
・絶望感や無力感を言葉にしたり、態度に表したりする
・頻繁に涙ぐむ
・他人に敏感に反応したり、不寛容だったりする
・エネルギーやモチベーションが明らかに不足しているか、かつては興味を持っていたことに、ほとんど、もしくはまったく興味を示さなくなった
・動作や話すスピードが遅くなる
・食欲または体重の変化(通常は減少するが、増加する場合もある)
・原因不明の痛みが頻繁に起こる
・睡眠リズムの乱れ(たとえば、特に早朝、夜間に睡眠および/あるいは覚醒する問題)
・学校への興味を失ったり混乱したりするか、さぼる
・退屈で寂しいと絶えず不満をつぶやく

ティーンエージャーの摂食障害

最も一般的な摂食障害には、食欲不振、過食症および過食が含まれる。摂食障害の兆候として、以下のようなものがあります:

・食べ物に強い興味や関心を持ち、体重が増える
・友人や家族が体重減少を心配しているのにもっと減らしたいと強く願う
・周囲の人に、本当は食べていないのにもう食べたと思い込ませる
・食習慣を秘密にする
・食事を勧められたときに不安になったり、いらいらしたり、怒ったりする
・体重を減らすために嘔吐したり下剤を服用したりする

自傷行為をするティーンエイジャー

自傷行為をする人は、友人や家族には内緒にしていることがほとんどで、洋服で簡単に隠せる場所に傷をつけている場合が多いです。

ティーンエイジャーの子どもが自傷行為をしているのではないかと思ったら、次のような兆候がないか調べてみてください:

・手首や腕、太ももや胸部に、説明できない切り傷、挫傷あるいはたばこを押し付けたような痕がある
・暑いのに長袖を着続けている
・うつの徴候、例えば、気分の落ち込み、涙もろさ、やる気の欠如、あるいはあらゆるものに対する関心の欠如
・食習慣、もしくは食事に関して秘密を持つなどの変化、異常な体重減少もしくは増加
・自尊心の低さ、たとえば何か問題があると非難したり、十分でないと思ったりする
・髪の毛を引っ張っているような兆候
・アルコールや薬物乱用の兆候

薬物を摂取するティーンエイジャー

ティーンエイジャーの子どもが薬物を摂取している可能性がある場合、次のような兆候が見られます:

・趣味やスポーツ、その他の好きな活動に興味がなくなる
・見た目や清潔さへの関心を失う
・劇的な行動の変化
・突然、まったく新しい友だちのグループを作る
・過度の疲労や食欲不振
・学校をさぼる
・瞳孔肥大、赤目、皮膚の状態がよくない
・お金遣いが荒くなり、その理由を説明するのを拒否する
・親の財布からお金を盗む

子どもの部屋あるいは家の中に次のようなものをみつけたら、子どもがドラッグを使っている証拠になります:

・パイプ
・巻き紙
・小さな薬瓶
・目薬
・ブタンライター
・缶やペットボトルから作られた自家製の水パイプ(水をフィルターとして使うパイプ)
・焦げた銀紙
・剃刀の刃
・注射器

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