プラシーボ効果と補完代替医療について

プラシーボ効果とは
何らかの保健医療を受けて症状が改善すた場合、プラシーボ効果の可能性があります。
何百年もの間、医者は、患者が症状を改善したいと思っていると改善することがあるということを知っていました。
今日では、空の注射を打たれたり、薬だと思って錠剤を服用した患者が、広範囲にわたる健康状態を改善できることが知られています。
このような偽物や空の薬は、「プラシーボ」と呼ばれ、この改善は「プラシーボ効果」と呼ばれています。
それはすべての人に起こる可能性があり、従来の医療でも補完代替医療でもあらゆる種類の医療を受けた際に発生する可能性があります。
補完代替医療を選択する際、プラシーボ効果について認識することは大切です。
プラシーボ効果のみを引き起こすだけで効果がない補完代替医療を選択した場合、より効果的な治療を受ける機会を逃す可能性があります。
プラシーボ効果の例
プラシーボ効果のよく知られている例は、なじみのある身体的な感情、すなわち痛みです。
1996年、科学者は、学生のグループを集め、「trivaricaine」と呼ばれる新しい鎮痛剤の研究に参加してもらうと伝えました。
trivaricaineは茶色の液体で、皮膚に塗ると薬のような臭いがしました。しかし、実際には、trivaricaineには水、ヨウ素、タイム油しか含まれておらず、鎮痛作用があるものは入っていないということを学生には知らせませんでした。それは偽の鎮痛剤、つまりプラシーボでした。
各学生は、trivaricaineを片方の人差し指に塗り、もう片方の人差し指には何も塗りませんでした。次に、それぞれの人差し指を工具で圧迫しました。trivaricaineは偽薬だったにもかかわらず、学生はtrivaricaineを塗った指の方が痛みが少なかったと報告しました。
この例では、期待と信じることが実際の結果をもたらしました。学生は「薬」が痛みを静めてくれると期待していました。そして、痛みが軽減しました。これがプラシーボ効果です。
プラシーボは、胃潰瘍さえ他の方法より速く治癒することが示されています。
これらの驚くべき結果は、プラシーボ効果が本物で強力であることを示しています。プラシーボは健康状態を本当に改善できるということです。
プラシーボ効果を経験することは「愚かで騙されている」ということではありません。プラシーボ効果について知っているかどうかにかかわらず、その効果は誰にでも起こる可能性があります。
補完代替医療とプラシーボ効果
公平な検査を行うことによって、治療に関する証拠が収集されます。これらの検査で、科学者は、ある治療法がプラシーボ効果のみによってもたらされる改善以上の改善をもたらすかどうかについて調べます。
主流医学において、証拠は重要な役割を果たします。これは、多くの従来の医薬品を使用するとき、それらには効き目があると確信しているということです。
患者が効果が実証されていない治療法を使用して、改善した場合、プラシーボ効果を経験しているだけなのかもしれません。
もちろん、プラシーボ効果による健康状態の改善も改善であり、喜ばしいことです。
しかし、多くの健康状態に対して、プラシーボよりも優れた治療法があることを覚えておくことは重要です。プラシーボ効果しかない治療法を選択すると、より良い治療が与えてくれる利益を逃すことになります。
証拠はどのように収集され使用されますか?
健康治療についての証拠を提示する最良の方法は、公平な検査を行うことです。ここで、検査対象となっている薬剤や治療法は、別の治療法やプラシーボと比較されます。
先入観と偶然性を最小限に抑えることで、検査は可能な限り公平に行われます。これは、検査結果が可能な限り薬や治療についての真実を示し、検査のやり方や参加する人の気持ちなど、他の要因の影響を受けないということを意味します。
科学者はよく、これらの公平な検査を臨床試験と呼びます。
科学者は健康治療が安全で、効果があると結論づける前に、それを示すいくつかの独立した検査を行わなければなりません。
それぞれの検査によって結果が一致しないこともあります。
公平なテストの結果は以下を提供します。
・薬や治療に効き目があり、安全であることを示す結果。これはよく肯定的証拠、つまり治療の証拠と呼ばれます
・薬に効き目がない、または安全でないことを示す結果。これはよく反証、つまり治療に不利益な証拠と呼ばれます
反証、つまり治療に不利益な証拠は、証拠がないのと同じではありません。反証は、薬や治療に効き目がないことを示す一連の結果を意味します。
証拠がないというのは単に、公平な検査が行われていないため、いかなる証拠も存在しないということです。