妊娠中の膨満感とガスの対処について

お腹

妊娠中の膨満感

妊娠中の不快な膨満感の原因は何でしょうか。妊娠中の膨満感に対して、妊婦は何ができるでしょうか。
辞書では、「膨満」とは、「液体やガスのように膨らみ、膨張すること」を意味します。(そういうわけで熱気球のような気分だったのです。)そして、膨満感は不快感をひきおこします。膨満感は最も頻繁に起こり、最も不快な妊娠症状の1つで、妊娠11週目頃に始まりおそらく出産するまで続きます。

原因は何ですか?

妊娠検査薬が陽性を示すとすぐに、ジーンズがぴったりな感じがするようです。そして、それはプロゲステロンという黄体ホルモンのせいだとわかります。プロゲステロンは妊娠初期のホルモンで、妊婦の健康を維持するために不可欠ですが、膨満感、げっぷ、おならの3つを誘発します。なぜでしょうか。プロゲステロンは、消化管を含む体内の平滑筋組織をリラックスさせます。これにより消化が遅くなり、食物の栄養素を血流に取りこんで赤ちゃんに届ける時間をたくさんとれるようになります。それは良いことです。しかし、消化の遅さが膨満感を引き起こす可能性があるという悪い点もあります。さらに、子宮が大きくなることで、直腸を圧迫し、筋肉の働きにダメージを与え、深刻な事態につながります。

知っておくべきこと

残念なことに、子宮がどんどん大きくなって胃や腸を圧迫するようになるにつれて、膨満感はひどくなる可能性があります。妊婦にとっては苦しいものですが、幸い赤ちゃんはその不快感を知りません。母親の美しい胃の音を聞きながら、赤ちゃんは子宮内で心地よく感じています。

できること

・たくさん水を飲む。ぜん動運動を活発にするのに役立ち、便秘を予防します。便秘は、膨満感を悪化させる可能性があります。
・食物繊維を摂取する。葉物野菜、マメ、全粒小麦のパンやパスタ、果物などから、健康的な量の食物繊維を摂取してください。食物繊維には対照的な面があり、とり過ぎるとおならが出やすくなることがあります。少しずつ取り入れ、徐々に量を増やしていってください。
・食事の量を減らす。一度に食べる量が多いほど、ガスが出やすくなります。1日6回の少なめの食事、または3回の食事プラス2回のおやつで栄養補給すると、赤ちゃんに栄養を与えるために栄養水準を一定に保つだけでなく、ガスを抑制して消化器系に負担がかからないようにしてくれます。
・ゆっくり食べる。妊娠中の消化管からヒントを得て、ゆっくり食べてください。普段昼食を5分でとっているなら、おそらく食べ物と一緒にたくさんの空気を飲み込んでいます。その空気はガスとなってお腹にたまり、苦痛を感じます。(赤ちゃんは苦痛に感じません。)だから、たとえどんなに忙しくても、ゆったりとしたペースで食べるようにしてください。不快感を減らすだけでなく、休息も与えてくれるでしょう。
・リラックスする。報告書を書きながら急いで昼食をとる、電話で母親と議論しながら夕食をとるといった、不安な気持ちでの食事もまた空気を飲み込むことにつながります。だから、ストレスを感じながら食事をとらないようにしてください。食事前と食事中、食べるのをやめて、数回深呼吸してください。「ランチブレイク」とは昼食を食べている間に実際に休憩を取ることを意味していると覚えておいてください。
・豆の摂取量を減らす。タンパク質や他の栄養素が多く含まれているので、完全にとらないようにする必要はありませんが、妊娠中の健康的な食生活を守って、とりすぎないようにしてください。キャベツ、タマネギ、揚げ物、甘い食べ物、バターたっぷりのソースも、ガスの原因となります。オニオンリングのような、ガスの原因となる食品を組み合わせた料理は、とにかく避けた方がいいです。そして、コールスローサラダは山盛りではなく付け合せにするなど、量を調整しましょう。

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