大人ニキビに関する10の迷信と事実

大人ニキビについて
10代のときにニキビができていれば、おそらくなぜニキビができたのか、何をすべきかについていろいろなアドバイス(「ポテトチップを食べ過ぎているわ!」「顔をちゃんと洗ってないからよ!」「チョコレートを止めなさい!」)を聞いていると思います。
10代のときにニキビについて知っていると思ったことは、そのほとんどが事実で、大人ニキビについて知っていると思っていることは、その多くはおそらく迷信です。ここではいくつかの一般的なニキビの迷信についてご紹介します。
ニキビの迷信1:大人になるとニキビができない
違います。調査によると、30代、40代、50代の人でさえ、かなり多くの大人がいまだにニキビができています。ただ、16歳のときと比べると、36歳のときにできたニキビは見た目が違っているかもしれません。額、鼻、頬のあたりに白ニキビと黒二キビが広がっているのではなく、口やあごのまわりに赤い結節がある可能性があります。
ニキビの迷信2:チョコレートを食べたり、炭酸飲料を飲んだりするとニキビになる
イリノイ州グレートバーリントンの皮膚科医であるエイミー・デリック氏は、「ニキビに関する食べ物の論争は続いています。チョコレートとカフェインがニキビの原因であるという見解は、まだ一度も実証されていません」と語っています。研究の中には、牛乳に含まれるホルモンや細菌が原因で、乳製品がニキビの原因になる可能性があることを示唆するものがあります。「しかし、データはそれほど説得力があるものではないので、私は30歳の女性に、骨の健康のために牛乳が必要な時期に、牛乳を控えることを勧めたくありません」とデリック氏は言います。
ニキビの迷信3:ストレスでニキビができます
この迷信は、実際にはある程度根拠があるかもしれませんが、定量化するのは難しいです。 「大学生が決勝戦の間にニキビを増やしていることを明らかにした研究もありますが、それが原因であるかどうかははっきりしません」とデリック氏は言います。すべての学生がストレスがかかる時期ににきびを増やしているわけではありません。「このため、ストレスは重要な要素になっているかもしれませんが、ストレスホルモンがニキビを悪化させるという好ましい研究はまだ出てきていません」とデリック氏は言っています。
ニキビの迷信4:ニキビを悪化させる恐れがあるので、日焼け止めを塗らない
適切な日焼け止めを選ぶ必要があります。 科学的な日焼け止め剤は、化学反応を利用して紫外線を分散させますが、この化学反応で火膨れができる可能性があります。ニキビになりやすい場合は、代わりに酸化亜鉛のようなノンケミカルの日焼け止めを使ってください。
ニキビの迷信5:十分に顔を洗っていないからニキビができる
あなたがずぼらな人でない限り、おそらく事実ではありません。「10代の調査結果では、1日2回顔を洗ったほうが、1回しか洗わなかったときよりも効果的ですが、それ以上洗う必要はないし、肌が乾燥する原因になります。クレンザーは5秒間肌についているだけです。レチノイドのようなつけたままの製品のほうが効果的です」とデリック氏は言います。
ニキビの迷信6:ニキビができていると化粧できない
化粧品の中には、確実にニキビを悪化させる可能性があるものがあります。特に、毛穴をふさぐ可能性がある、濃度の濃いリキッドファンデーションや、固形のパンケーキファンデーションなどです。「しかし、ミネラルパウダーのように、軽くてさらっとしたパウダーファンデーションは、肌を悪化させることがほとんどありません。もちろん、ニキビがある人はそれを隠したいですし、そのためには濃度の濃いリキッドファンデーションを使ったほうがよいのですが、妥協しなければなりません」とデリック氏は言います。
ニキビの迷信7:ニキビは化粧の問題にすぎない
ニキビは自分の感情に長く影響を与える可能性があります。そして、治療しないまま放置するか、適切に対処せずにいると、痕がずっと残ってしまう場合があります。
ニキビの迷信8:ニキビが消えるまで、ずっと待っていなければならない
現在、多くのニキビ治療法があり、皮膚科医はあなたに適切な治療薬を処方することができます。
ニキビの迷信9:ニキビをこすれば「きれいにする」ことができる
それはまさしく最悪の対処法です。「ニキビを治すために、肌からべどべとするものを取り除こうと何時間も格闘する人もいます。でも、肌をつまむのは、痕が残る一番の原因です。もし大きなニキビがあって、今晩デートするのなら、皮膚科医にニキビを小さくする注射を1回投与してもらうことができます。つままないでください!」
ニキビの迷信10:大人の場合、化粧品カウンターに行って、肌によいクリームやクレンザーを入手さえすればよい
「デパートに行って、商品を販売している店員からアドバイスを受けようとする人はいますが、実際にニキビの処方箋を出せる専門家のもとへ行くことはないでしょう。ニキビのために皮膚科医ができることは、こうした店頭で販売している商品よりもはるかにたくさんあります。特に問題のある肌なら、レパートリーは過酸化ベンゾイルやサリチル酸よりもはるかにたくさんあります」とデリック氏は言います。