フィットネス紹介〜ズンバについて〜

ズンバとは
サルサやフラメンコ、メレンゲの音楽のビートに乗るのは、トレーニングというよりはダンスパーティーのような感じがするかもしれません。それこそがズンバの人気の理由です。このラテン系に着想を得たダンストレーニングは、世界の中で最も人気なグループエクササイズの一つです。
活発なクラスは、アップビートな音楽に乗せて行われ、クラブで見るような振り付けのダンスが組み込まれています。ズンバのクラスの一員になるためにはダンスが上手である必要はありません。「トレーニングはおいといて、パーティーしよう」というキャッチフレーズのもと、ズンバのクラスは音楽に合わせて動いて、楽しい時間を過ごすことを大切にします。リズム感は必要ありません。
ズンバのクラスにはいくつか種類があります。Aqua ZumbaトレーニングからZumba Toningというウェイトの使用を取り入れることでよりカロリーを燃焼し、体力を鍛えるものまで様々です。子ども向けのクラスもあります。
60分のクラスで汗をかけば、平均して369カロリーを燃焼することができます。これは、ステップ台を使ったエアロビクスやカーディオキックボクシングを上回る消費量です。脂肪を燃やし、体幹を鍛え、柔軟性が高めてくれるすばらしい有酸素運動です。
負荷レベルは中級
ズンバはインターバルトレーニングの一種です。高負荷の動きと低負荷の動きを織り交ぜて行うことで、心拍数を上昇させ、心臓の持久力を高めます。
トレーニングで狙う部位
体幹:鍛えられます。一連の動作の中で行うステップには、腰や胴体中央部の動きを強調するものが多く、体幹を鍛えてくれます。
腕:いいえ。伝統的なズンバは腕を鍛える対象にはしていません。Zumba Toningなどの特化したクラスでは、ウェイトを用いて、腕を鍛えます。
脚:鍛えられます。振り付けの一部であるジャンプや突き出しが、大腿四等筋やハムストリング筋を動かします。
臀部:鍛えられます。音楽に乗ってる間にもお尻の脂肪の燃焼を感じるはずです。
背中:いいえ。全身を使う運動ではあるのですが、背筋の強化に重点的に取り組むわけではありません。
運動のタイプ
柔軟性:はい。柔軟性が高まるように動きが考えられています。
有酸素運動:はい。高負荷と低負荷のインターバルによって、ズンバはすばらしい有酸素のトレーニングになっています。
筋力:はい。伝統的なズンバは体幹の強化を重視しており、Zumba ToningやZumba Stepといったトレーニングでは、ウェイトを用いて腕、脚、臀部に筋肉をつけます。
スポーツ:いいえ。ズンバはスポーツとみなされていません。
衝撃が少ない:いいえ。クラスは活発で、跳んだり跳ねたりなどといった衝撃の大きい動きをします。
他に知っておきたいこと
お金:かかります。フィットネスセンターを通じてズンバのクラスに申し込むか、ズンバのDVDを購入し、振り付けを真似することが必要です。
初心者向け:はい。健康レベルに関わらず、音楽に合わせて動き、楽しむことを重視します。
アウトドア:いいえ。クラスはフィットネススタジオで行われています。
家でもできる:はい。ズンバのDVDを購入して、家でもトレーニングできます。
必要な道具:ありません。運動靴だけです。
Melinda Ratini博士の見解
ズンバは、久しぶりにヒットを生み出した、最も楽しくて、幅広い目的に合うフィットネスブームの一つです。いかなる健康レベルにも合わせたクラスを作れます。ほとんどのズンバにおいて、跳んだり跳ねたりといった衝撃の大きい動きが取り入れられていますが、ニーズに合わせて変更を加えることも可能です。
もし、全身の筋力強化ができるトレーニングプログラムに出会いたいなら、上半身に軽いウェイトを使用するクラスを探してみましょう。
もし必要であれば、最初はゆっくり始めても良いですし、調子がよければ、とことん踊ることもできます。音楽に乗せて体を動かすのが好きなら、ズンバはぴったりです。
運動をしていなかったり、健康上の問題がある場合、もしくは薬を服用している場合は、始める前に医師と話し、ズンバが合っているがどうか確認しましょう。また、クラスが始まる前にインストラクターに健康レベルや持病について話すことで、自分に合わせた動きや変更を提案してもらえるようにしましょう。
持病があっても、どんな健康状態でもズンバは健康にいいの?
もし、妊娠する前からズンバに夢中で、経過は順調で、産婦人科医の許可があれば、続けても全く問題ありません。ただ、安全のために変更を加えるべき点がいくつかあります。
ホルモンによって関節がゆるくなっている際に衝撃の大きいズンバの動きを行うと、大惨事になりかねません。跳ぶ動きや跳ねる動きなどのバランスを崩す可能性のあるものを別の動きで代替できないかインストラクターに相談してみましょう。そして、トレーニング中は、暑さでまいらないようにし、水分補給をするよう気をつけましょう。
膝や背中、腰の痛み、関節炎を患っている場合は、衝撃の大きい動きは避けましょう。他にもより関節に優しいトレーニングがあります。
身体的障害や制約がある場合は、車椅子でのズンバのクラスを検討してみましょう。負荷のかからない、楽しくて良いトレーニングです。
もし、糖尿病患っているのなら、ズンバは減量と筋肉をつけるのにぴったりです。エネルギーの消費量が上がるにつれて、血糖値も下がります。まずは、糖尿病の治療計画を変更する必要がないか医師に確認しましょう。
体重を落とすだけでなく、ズンバは心臓病のリスクと血圧を下げ、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす手助けになります。もし、心臓病を患っている場合は、いきなりズンバのクラスに参加する前に、心臓のリハビリのプログラムから始めるよう医師に指示されるかもしれません。