失禁とともに生きる為に知っておきたいこと

失禁があっても良いセックスをお楽しみください
セックス中に失禁してしまうのではないかと心配すると、親密な接触を避けてしまい、結果的に人間関係に負担をかけ、自尊心や自信を損なう可能性があります。しかし、膀胱や腸の弱い人が親密な関係を楽しむことができないわけではありません。
セックスをする前に膀胱と腸を空にしてあまり水分を取りすぎなければ、失禁はそんなに深刻なものにはならないでしょう。セックスではあらゆる種類の体液が出るので、多少の失禁は問題にならないでしょうし、おそらく気付かれないでしょう。また、ベッドの対策をしておけば精神的に安心できます。
失禁がある場合のスキンケア
いつも肌が濡れていると炎症が起こることがありますが、いくつかのことを守れば炎症を避けられます。
綿布やウェットティッシュを使って汚れを取りましょう(ボディタオルやスポンジは肌にはきつすぎる場合があります)。フォームやウェットティッシュなど、肌を乾燥させずにきれいにできる製品を使いましょう。皮膚が乾燥するので石鹸や赤ちゃん用ウェットティッシュは使わないでください。赤ちゃん用ウェットティッシュにはアルコールが含まれていることがあり、肌への刺激になることがあります。
クレンジングの後は保湿クリームを塗ってください。望ましくない水分をブロックする保護層になります。
休日に使う失禁対策用製品
失禁があるからといって休暇に外出したり友人と過ごしたりできないわけではありません。事前に準備しておきましょう。
服は十分に用意しておきましょう。自分ひとり分の洗濯をするつもりなら、必要に応じて洗濯物をどこでこっそり洗濯して乾かせるかを調べておいてください。持ち運びできる洗濯用ロープと洗濯ばさみは便利です。
小さな袋に後処理用のものを入れて持ち運んでください。袋には着替え、パッド、ウェットティッシュ、ビニール袋などを入れましょう。
飛行機に乗るなら、トイレの近くの通路座席を予め予約しておいて、簡単に着替えられるように締め付けのゆるい服を着てください。
外出しているときは、洗面台や衣服を交換するスペースのある障害者用トイレを使用してください。
最後に、消臭スプレーも持ち歩いてください。臭いを単に閉じ込めるよりは消臭スプレーで取り除くことができます。
職場における失禁のヒント
職場で膀胱や腸の問題をコントロールするのは難しいことです。職場で失禁に対処することが、膀胱や腸の問題を抱える人々、特に男性の大きな不安になっています。
同僚や雇用主に対処法を相談しても否定的な回答が返ってきた人もいますが、上司の支持と理解を得た人もいます。
会話をしてうつ病と戦う
失禁は肉体的だけではなく精神的にも影響を与えることがあります。自尊心や尊厳、独立心への悪影響となり、孤独感、苦痛、抑うつにつながる可能性があります。失禁のある患者の70%がうつ病だというデータもあります。
信頼できる人と話せばメンタル面での支えとなるので、あなたの気持ちを友人や家族に伝えてください。