慢性的な痛みがある人への性行為のアドバイス

性行為での痛み
慢性的な痛みがある人にとっては、男性であろうと女性であろうと性行為は苦痛になるでしょう。痛みが性生活にどの程度影響を及ぼすかは、体のどこが痛むのか、どの程度の範囲が痛むのかによって異なります。
痛みは必ずしも満たされた性生活を終わらせるものではありません。事実、研究では、心地よい性的な活動は数時間痛みを軽減させることが示されています。
以前と変わらない状態に戻るために大事なことは、できるだけ早く性的な活動を再開することです。性行為を避ける期間が長くなれば長くなるほど性行為への恐怖が大きくなり、事態は悪化します。親密な触れ合いがなくなってしまうとパートナーとの関係が悪くなる可能性があります。
性行為のための事前準備
慢性的な痛みがある場合、何も考えずに性行為をしてもうまくいきません。性行為のための計画と準備はロマンチックではないかもしれませんが、満たされた性生活に到達するために必要です。
特に痛くなる時間帯は決まっている、という人がいるかもしれません。体が一番良い状態のとき、つまり筋肉があまり痛まず関節が硬くなく、あまり疲れていないときに性行為をするほうが良いでしょう。
夜に寝る直前にいい雰囲気になる人は多いですが、慢性的な痛みがある人にとってはこのタイミングは最悪かもしれません。寝る直前ではなく、午後にパートナーと時間をすごしたり、どんな時間帯でも痛みを最小限に抑えるようにしましょう。
より快適な性行為のためのヒント
痛みを抑える薬を処方されている場合、その薬の効果が最大限発揮されているときに性行為をしてみてください。
二人で横向きに寝るなど、体の緊張を和らげる体位をいろいろ試してみてください。
筋肉や関節の不快感を和らげるために、電気毛布であらかじめベッドを暖めておくのも良いでしょう。
また、ゆったりとストレッチを行い、ベッドの中で楽に寝返ったり動いたりできるようにポリエステルやシルクのシーツを使いましょう。
ハグとキスをしましょう
お互いに触れると親密感が増します。性行為をすることは目標にしないで、ただ触れたり、抱きしめたり、マッサージしたり、キスしたりしてください。お風呂に湯船がある場合は、一緒にシャワーを浴びたり、マッサージしてみましょう。
性行為についてパートナーと話し合いましょう
痛みが性行為の楽しさにどのように影響するのか、パートナーにどうしてほしいのかをオープンに話しましょう。
このような会話はタイミングが大事です。ベッドの中や良い雰囲気のときではなく、夕食時や歩いているときのほうが良いかもしれません。
痛みが性生活に悪影響を及ぼしている場合は助けを求めましょう
痛みが強すぎて性行為など論外、という場合は、医師に相談してください。違う治療やもっと強い治療を行う必要があるかもしれません。
痛みに対処するための10のヒントもご覧ください。