便秘の合併症について知っておきたいこと

便秘とは何か?
便秘は、誰にでも起こりうる状態で。症状としては以下があります。
・1週間に3回未満の排便
・便が硬く乾燥している
・排便時の痛みや排便が困難
毎日便通がないと便秘になると思う人もいます。しかし、排便パターンは、人によってさまざまです。1日に3回の便通がある人もいれば、1週間に3回の排便しかない人もいます。
便秘はしばしば短時間しか持続せず、危険でなものではありません。便秘を予防または緩和するための処置をとることもできます。
便秘は一般的な症状?
便秘は最も一般的な胃腸の症状の1つであり、米国の約4,200万が便秘を経験しているといわれています。
便秘になる可能性が高い人は?
便秘はすべて人に共通していますが、中にはより可能性が高いとされている人もいます。以下を参考にしてみて下さい。
・女性、特に妊娠中または産後の人
・高齢者
・外科手術を受けたばかりの人
・うつ病の治療薬や鎮痛薬を飲んでいる人
便秘の合併症
慢性的な、または長続きする便秘は、痔、肛門裂傷、直腸脱、または宿便(糞詰まり)などの健康問題につながる可能性があります。
いぼ痔
いぼ痔は、肛門のまわり、または下部直腸の中で静脈が腫れて炎症を起こした状態です。排便時に力むと、いぼ痔を発症することがあります。いぼ痔が出ている場合、直腸が出血していることがあります。便、トイレットペーパー、便器などに血液が付着している場合も、直腸で出血している可能性が高いです。
肛門裂傷
肛門裂肛は、肛門に小さな傷がつくことで、かゆみ、痛み、出血の原因となります。
直腸脱
直腸脱は、直腸が脱落して肛門から突き出る症状です。排便中にいきむと起こることもあります。また直腸脱によって、肛門から粘液が漏れることがあります。直腸脱は、便秘の経験がある高齢者にもっとも多く、一般的に男性よりも女性、特に閉経後の女性より多く見られます。
宿便(糞詰まり)
宿便は、硬い便が腸や直腸を詰まらせて、腸が便を押し出すことができないことで起こります。宿便は、小児および高齢者で最も頻繁に起こるとされています。