妊娠中はどのくらい体重が増えるのか

妊娠中の体重
どのくらい体重を増加させる必要があるかからその体重は身体のどの部分に行くのかまで、妊娠時の体重の増加に関する質問の回答をまとめました。
体重増加について普段あまり話したがらないようであれば、体重の増加は良いことでしょう:妊娠したということは、体重を増やすべきなのです。いつ、どのくらい体重を増やすか知ることが大事です。
あまりにも体重を増やしてしまうと出産時の妊娠糖尿病、高血圧、合併症のリスクを高めてしまいます(出産後体重を落としたときに皺もできてしまいます)。実際、2015年11月の政府のレポートによると、47%のアメリカの母親が妊娠中勧められていたより多くの体重になってしまい、妊娠中や妊娠後に彼女自身や赤ちゃんを健康の問題にさらしたと発表しています。
あまり体重を増やさない母親は5人に1人の程度でいますが、早産や合併症とともに赤ちゃんが小さいまま生まれてしまうなどのリスクを高めてしまいます。肝心なことは、身体にとっても、何より赤ちゃんにとっても、ゆっくりと安定したペースが大事だということです。
これらを聞いて圧倒されてしまうかもしれませんが、多くの場合コントロールした状態で体重を増加することができます(もちろん医者に相談できます)。以下は妊娠中の体重増加に関して注意するべき情報です。
BMIを知る
10-15キロが妊娠中最終的に増やすべき体重だと聞いたことがあるかもしれません、しかしこれは標準体型指数またはBMIの女性について言われているものです。あなた自身のBMIを身長と体重から割り出しましょう。BMIを出すことは、体重をどのくらい増やせばいいのか知る最初の一歩です。
いつ、どのくらい体重を増やせばいいか
BMIを導き出す方程式とは違い、体重を増やす過程は科学的なものではありません。体重増加は代謝、活動レベル、遺伝子など様々な原因からなりますーそれゆえ妊娠期間中定期的に医者に診てもらうことが必要なのです。American Congress of Obstetricians and Gynecologists (ACOG) は様々なBMIに基づいた体重増加の手引きを用意しています。
また妊娠の期間によっても異なります。妊娠初期、赤ちゃんはまだ小さく、あなたは1-2キロ以上体重を増やす必要はありません。しかしながら朝気分が悪いとしたら、体重が増えていないかもしくは減っているかもしれません。妊娠中期までに食欲が戻り1、2キロ程体重がふえたのであればそれで大丈夫です。
妊娠中期には、赤ちゃんはぐんぐん育っていきます。体重を増やす必要があり、もし標準体重で妊娠した場合は6キロほど増やす必要があります。
妊娠末期、赤ちゃんはどんどん重くなります、しかしあなた自身は大体4キロほど増やすために穏やかに体重を増やして生きます。多くの女性は体重が安定したと感じ、500グラム〜1キロ減る人もいます。9ヶ月目で今までで一番腹部がきつくなり、食べ物のためのスペースを見つけるのが難しいのかもしれません。
徐々に体重を増やしていくことが、何ポンド増えたかと同じくらい重要です。赤ちゃんは胎内にいる間定期的に成長するためのカロリーや栄養を必要としているのです。それぞれの妊娠期間、毎週、どのくらい体重を増やすべきかはBMIによって異なります。
もし双子を出産予定であれば、通常の女性に推奨される体重増加は16-24キロです。太り気味の女性は14-22キロ、肥満女性は11-19キロ増やす必要があります。
どのくらい忠実に以上のことをできるでしょうか?現実的に、そこまで忠実にはできないでしょう。自分でコントロールしきれない週もあるでしょうし、体重を増やし終わるまでには大変な道のりが待っているでしょう。健康的に食べることが大変だと思われる週もあるかもしれません。あまり負荷をかけないようにしてください。全体の体重増加が正確で、平均して上に沿っているようであれば問題ありません。
増えた体重はどこにいくの?
身体のどこの部分に増えた体重がいっているのか気になりますか?全てお腹のほうにいっているように見えるかもしれませんが、実際にはそうではありません。13キロ増えたとして、以下はその分析です。
赤ちゃん 3キロ
胎盤 700グラム
羊水:1キロ
子宮の拡大:1キロ
妊婦の乳房組織:1キロ
母体の血液量:1.8キロ
母体組織の体液:1.8キロ
脂肪の蓄え:3キロ
健康な赤ちゃんを生み、母親としての身体を準備するためにこれらの領域に体重をつける必要があります。
体重を量る
ベストな体重増加を成すためにも、体重計をこまめにチェックしましょう。そうしないと目標に届きません。
同じ時間に量る。
同じ重さの服で量る、もしくは全部脱ぐ。
同じ体重計で量る。
一週間に1回(それより頻繁に量るようだと、日々の水分の変動でよくわからなくなってしまうでしょう:体重を量るのが嫌いな場合は、月に2回でも大丈夫です)
毎月の出産前検診まで体重測定を待つのもありです。しかし多くのことが1ヶ月の間に起こり(4.5キロほども)、もしくは全く何も起こらなかったりします。そうすると目標到達が難しくなってしまいます。
どのくらいのカロリーをとればいい?
妊娠中体重を増やすためにはバランスのとれた妊婦のための食事が欠かせません。あまり面白くないかもしれませんが、「2人のために食べる」という言い回しは、迷信ーもしくは誇張です(ごめんなさい!)妊娠初期には余計なカロリーを摂取する必要はないでしょう。妊娠中期には日に300カロリー余分にとる必要があります。そして妊娠末期、妊娠前より500カロリー余分に取りましょう。結果として、ただ沢山食べるのではなく、朝気分が悪いのを乗り切ったり、胎児の骨の成長から感覚組織の発達、肌、目、消化器官の形成まで、身体の中で起こっている胎児の成長を促すために、栄養の豊富なものを食べるようにしましょう。
もし代謝が活発である場合はゆっくりと体重が増えより多くのカロリーを摂取する必要があります。またもし妊娠する前に太り気味、もしくは肥満である場合は、そこまでカロリーを摂取する必要はありません。いつも言っていることですが、カロリーや体重増加について医者に個人的にアドバイスをもらうことが大事です。
妊娠中期に1週間で1.3キロ以上体重が増えたようであれば、もしくは妊娠末期に1週間で1キロ以上増えたようであればー特にそれが過食や塩分のとりすぎによるものでないようであればー子癇前症の可能性があるので、医者に診てもらいましょう。また4-8ヶ月目にかけて2週間続けて体重が増えない場合も、病院に行きましょう。
体重はいつか落ちる?
多くの女性は妊娠中増やした体重は出産後落とすことができないと恐れています。しかし心配することはありません。出産後に体重を落とす健康的なやり方がいくつもありますーまたそれは他のお母さんたちと出会ういいチャンスでもあります(ベビーカーウォーキングのグループだったり、赤ちゃんとお母さんのヨガ教室だったり)。多くのジムは3ヶ月の赤ちゃんから面倒を見てくれます。エンドルフィンを促進し、赤ちゃんから少し離れる良い時間ですーベビーブルーから守ってくれる良い方法です。その上、多くの女性は授乳だけで体重が結構落ちることに驚きます(数ヶ月授乳するだけでも、全くしない女性より早く体重を落とすことができます)。妊娠中適度に体重を増やす(増やしすぎはだめ)ことが出産後に体重を落とすことを簡単にしてくれるのです。